モデルを構築するときに、追加および接続したデータとツールは自動的に整合チェックまたは確認され、データが存在すること、ツールで使用できること、およびすべてのツール パラメーターの設定が正しく指定されていることが保証されます。モデルを手動で整合チェックするには、[ModelBuilder] → [実行] → [整合チェック] をクリックします。通常、整合チェックが必要となるのはモデルを作成した後、およびモデル内のデータまたはツールを変更、移動、名前変更、または削除した後だけです。モデル内のすべてのプロセスを実行した後、これらのプロセスを再度実行する場合も、モデルの整合チェックは必要です。
整合チェックにより、すべてのプロセスは実行可能な状態に戻ります。モデルを整合チェックして、プロセスが実行不能の状態 (エレメントがグレー表示) に変化した場合は、1 つ以上のツール パラメーターまたは入力変数が無効であることを意味します。
データ変数の整合チェック
データ変数はデータ パスを参照し、データに関する説明情報を含みます。モデルを整合チェックすると、各データ変数について、データが存在していること、および変数が接続されているツールでデータを使用できることが確認されます。存在していないデータ パスを参照しているデータ変数は無効になり、色がグレーに変化します。
データセットに何らかの変更が加えられている場合 (たとえば、ModelBuilder の外部でデータセットに新しい属性フィールドを追加した場合) は、モデルを整合チェックして、変更を確認する必要があります。同様に、モデル内で入力として使用しているデータセットが削除または名前変更された場合は、モデルの整合チェックにより変数が無効になり、色がグレーに変更されます。この無効なデータ変数を修復するには、変数をダブルクリックして新しいレイヤーを選択するか、新しいデータセットを参照します。
ツールの整合チェック
ジオプロセシング ツールの各パラメーターでは、パラメーターに指定されているデータまたは値が自動的に整合チェックされます。データまたは値が無効な場合は、エラー メッセージが表示されます。ツール パラメーターが無効な場合、ジオプロセシング ツールと下流のプロセス (そのツールの出力に依存するツール、またはそのツールの出力を処理するツール) は実行不能にマークされ、色がグレーに変化します。実行不能のツールを修復するには、ツールをダブルクリックして開き、エラーが発生しているパラメーターを検索して別のデータセットまたは値を指定します。モデル内のジオプロセシング ツールを右クリックし、[メッセージ] を選択してエラー メッセージを確認することもできます。