出力ラスターの形式と名前

Spatial Analyst のライセンスで利用可能。

出力ラスターに指定した名前とその場所によって、作成される形式が決定されます。出力ラスター形式を指定するためのオプションは、次のとおりです。

  • 格納場所としてジオデータベースを指定した場合、出力ラスターはその特定のジオデータベース (エンタープライズまたはファイル) 内に作成されます。
  • 場所がフォルダーの場合、デフォルトの形式は、.tif 拡張子が付いているように TIFF ラスターです。
  • 場所がフォルダーで、出力名に拡張子を指定しない場合、ラスターは Esri Grid ラスター形式になります。
  • 場所がフォルダーで、名前に *.img 拡張子を付けると、出力は ERDAS IMAGINE 形式になります。
  • 場所がフォルダーで、名前に *.crf 拡張子を付けると、出力は CRF (Cloud Raster Format) 形式になります。

BIL や JP2 などの別の形式が必要な場合は、上記のリストにある形式からいずれか 1 つをまず作成する必要があります。次に、[ラスターのコピー (Copy Raster)] または [ラスター → 他のフォーマット (Raster To Other Format)] ツールを使用して、その形式を別の形式へ変換します。

名前の制限

以下にある特定の名前と文字は、通常出力ラスターの名前として使用できません。

  • 英語の文字セットに伴う問題を回避するために、名前に含める文字をアルファベット (AZaz)、数字 (09)、アンダースコア (_) およびハイフン (-) に限定することをお勧めします。他にプラス (+) 記号も使用できますが、推奨されません。
  • 明示的に禁止されている特殊文字としては、次のものがあります。
    ' '  (space)            (   (open parenthesis)
     \   (backslash)        )   (close parenthesis)
     ,   (comma)            {   (open brace)
     ~   (tilde)            }   (close brace)
     '   (single quote)     [   (open bracket)
     "   (double quote)     ]   (close bracket)
  • con」という語は使用できません。
  • 一般的に、ラスター名の最初の文字は、数値や記号ではなく英文字にすることをお勧めします。

選択したそれぞれの出力ラスター形式ごとに若干の違いがありますが、その形式のガイドラインを遵守することによって、出力作成時の問題が回避されるはずです。

Esri Grid 形式

ラスターが Esri Grid 形式の場合、上記以外にも、名前に次のような固有の制限があります。

  • 最大文字数は 13 文字です。
  • 名前にスペースを含めることはできません。
  • 名前にアンダースコア (_) 以外の特殊文字は使用できません。
  • Esri Grid スタックを出力するツールでは、スタック名が 9 文字を超えることはできません。
  • Grid の名前とパスを合わせた長さが 128 文字を超えてはなりません。

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このトピックの内容
  1. 名前の制限
  2. Esri Grid 形式