アノテーション フィーチャクラス プロパティは、[カタログ] ウィンドウを使用して管理されます。
[フィーチャクラス プロパティ] ダイアログ ボックスを使用して、エイリアス、空間インデックス、および属性インデックスを設定し、[アノテーション フィーチャクラス プロパティ] ウィンドウを使用してアノテーション フィーチャクラスに固有のプロパティを管理します。たとえば、アノテーション クラスやシンボルを指定したり、アノテーション フィーチャの編集方法を設定したりします。
これらを開くには、[カタログ] ウィンドウまたは [カタログ] ビューでアノテーション フィーチャクラスを右クリックし、[プロパティ] をクリックして [フィーチャクラス プロパティ] ダイアログ ボックスを開くか、[アノテーション フィーチャクラス プロパティ] をクリックして [アノテーション フィーチャクラス プロパティ] ウィンドウを開きます。アノテーション フィーチャクラスには、編集可能なプロパティと読み取り専用のプロパティがあります。
[フィールド] ビューを使用して、アノテーション フィーチャクラスに関連付けられたフィールドを管理します。このビューから、アノテーション フィーチャクラスのフィールド リスト、サブタイプ、およびドメインを編集できます。
フィールド
[フィールド] ビューには、アノテーション フィーチャクラスのフィールドが一覧表示されます。以下のフィールドは必須であり、これらを削除することはできません。
- ObjectID
- Shape: アノテーションのアウトラインを表すポリゴン シェープ
- FeatureID: フィーチャリンク アノテーションの場合 ObjectID が格納され、有効化されている場合はリンク先フィーチャの GlobalID が格納される
- フィーチャリンク アノテーションのリレーションシップの場合:
- FeatureID: フィーチャリンク リレーションシップが ObjectID に基づく場合は、リンク フィーチャの ObjectID が格納される
- FeatureGlobalID: フィーチャリンク リレーションシップが GlobalID に基づく場合は、リンク フィーチャの GlobalID が格納される
- ZOrder: 現時点では未使用
- AnnotationClassID: アノテーションが属するアノテーション クラス
- Element: シンボルとテキスト ジオメトリを格納する BLOB フィールド
- SymbolID: シンボル テーブルのシンボル
- Status: フィーチャが配置されるかどうか
- Shape_length
- Shape_area
SymbolID フィールドには、通常は 0 以上の値が格納されます。この値は、シンボル コレクション内のテキスト シンボルの数です。この値が -1 である場合、アノテーション フィーチャは表示プロパティをレコードに格納し、シンボル コレクションのテキスト シンボルを参照しません。SymbolID フィールドの値が -1 である場合、Override フィールドの値は、すべてのプロパティが上書きされる 0 となります。
フィーチャクラスの他のフィールドは、アノテーション フィーチャの表示プロパティを参照します。これらのフィールドは編集可能です。これらのフィールドを編集すると、フィーチャの BLOB エレメントが更新されます。同様に、[属性] ウィンドウの [アノテーション] タブでアノテーション フィーチャを変更すると、フィールドが更新されます。また、新しいフィールドを追加することもできます。次に、これらのフィールドを示します。
- TextString: フィーチャのテキスト文字列
- FontName: フォントの名前 (Arial など)
- FontStyle: フォント スタイルの名前 (Regular など)
- FontSize: フォントのサイズ
- Underline: テキストが下線付きかどうか (true または false)
- VerticalAlignment: テキストの垂直方向の配置 (top、center、baseline、または bottom)
- HorizontalAlignment: テキストの水平方向の配置 (left、right、center、または full)
- XOffset: テキストの位置を右または左にシフトする
- YOffset: テキストの位置を上または下にシフトする
- Angle: テキストの回転角度
- FontLeading: 行間隔の調整
- WordSpacing: ワード間隔の調整
- CharacterWidth: 文字幅の調整
- CharacterSpacing: 文字間隔の調整
- FlipAngle: ポイントを中心に回転するテキストを反転させる角度の調整
Override フィールドは編集できません。ArcGIS Pro によって管理されます。Override フィールドの値が 0 の場合、アノテーション フィーチャの表示には SymbolID で参照されるテキスト シンボルが使用され、表示プロパティはレコードに格納されません。Override フィールドの値が 0 よりも大きい場合、アノテーション フィーチャは基本的な表示に SymbolID で参照されるテキスト シンボルを使用し、さらにそのシンボルに上書きされたプロパティを適用します。このフィールドの有効な値については、次の表をご参照ください。属性テーブルに表示される値は、これらの値を合計したものです。たとえば、Override フィールドの値が 65 である場合、XOffset (1) プロパティおよび Size (64) プロパティの両方が上書きされます (1+64=65。
メモ:
下の表に、ArcGIS Pro のアノテーションの Override フィールドの値を示します。ArcMap のアノテーションの Override フィールドの値については、「アノテーション フィーチャクラス プロパティの管理」をご参照ください。
Override フィールドの値 | Overridden プロパティ |
---|---|
1 | XOffset プロパティ |
2 | YOffset プロパティ |
4 | Horizontal Alignment プロパティ |
8 | Vertical Alignment プロパティ |
16 | Flip Angle プロパティ |
32 | Anchor Point property プロパティ |
64 | Size プロパティ |
128 | Color プロパティ |
256 | Character Spacing プロパティ |
512 | Character Width プロパティ |
1024 | Word Spacing プロパティ |
2048 | Leading プロパティ |
4096 | Font Name プロパティ |
8192 | Font Style プロパティ |
16384 | Underline プロパティ |
32768 | 背景シンボル |
サブタイプ
アノテーション フィーチャクラスに複数のアノテーション クラスがある場合、それらはサブタイプとして実装されます。[サブタイプ] ビューには、アノテーション クラスが一覧表示されます。ただし、アノテーション クラスの管理には [アノテーション フィーチャクラス プロパティ] ウィンドウを使用します。
リレーションシップ
[カタログ] ウィンドウでのフィーチャリンク アノテーションについては、[フィーチャクラス プロパティ] ダイアログ ボックスの [リレーションシップ] タブに、アノテーション フィーチャクラスとそれに対応するフィーチャクラスとをリンクするリレーションシップ クラスが表示されます。
アノテーション クラス
[アノテーション フィーチャクラス プロパティ] ウィンドウの [アノテーション クラス] タブを使用して、アノテーション クラスを管理できます。リストへのアノテーション クラスの追加と、リストからのアノテーション クラスの削除が可能です。アノテーション クラスのプロパティを変更または表示するには、リスト内のアノテーション クラスをダブルクリックして、ウィンドウのコントロールでプロパティにアクセスします。
アノテーション編集プロパティ
[アノテーション フィーチャクラス プロパティ] ウィンドウの [アノテーション] タブでは、アノテーションの編集方法を制御するプロパティを設定することもできます。
テキスト シンボル
[アノテーション フィーチャクラス プロパティ] ウィンドウの [アノテーション] タブにある [シンボル コレクション] グループを使用して、シンボル コレクションを管理できます。シンボル コレクションには、ArcGIS Pro でアノテーション フィーチャを作成および編集する際にアノテーション フィーチャに割り当てることができる、定義済みのテキスト シンボルが一覧表示されます。各アノテーション クラスには、関連付けられたシンボルがリスト内にあります。[アノテーション クラス] タブを使用してクラスのシンボルを変更した場合、元のシンボルの名前が接尾辞 _old を加えて変更され、新しく関連付けられたシンボルがコレクションに作成されます。アノテーション クラスに関連付けられたこれらのシンボルは、削除できません。シンボルのプロパティを変更または表示するには、リスト内のシンボルをダブルクリックして、ウィンドウのコントロールでプロパティにアクセスします。アノテーション フィーチャクラスで使用する新しいシンボルを作成するには、[追加] ボタン をクリックします。