レプリケーションとラスター データ

ラスター データセットとモザイク データセットは、ArcGIS Pro でバージョン対応登録できないので、複製することができません。ただし、[レプリカの作成 (Create Replica)] ジオプロセシング ツールに含まれているラスター データセットは、子ジオデータベースに抽出されます。ラスター データは切り出されるため、レプリカの同期処理の際にラスターへの変更は転送されません。

ラスターのどの部分を抽出するかは、レプリケーションを行う空間的な範囲に基づいて決定されます。ラスター データセットの場合は、空間的な範囲に対してデータがクリップされます。モザイク データセットの場合は、空間的な範囲と重なるラスター データセットごとに、ラスター データセット全体が抽出されます。

モザイク データセットでは、複製先のレプリカがエンタープライズ ジオデータベース内にある場合に、モザイク内部のラスター データセットへの外部参照がコピーされます。ネットワーク接続や権限などの問題が原因で、モザイク データセットで参照されているファイルに複製先のジオデータベースからアクセスできない場合は、これらのファイルをアクセス可能な場所にコピーして、複製先のジオデータベース内の参照を再設定する必要があります。

ターゲット レプリカがファイル ジオデータベースの場合は、ラスター データセットがコピーされます。

ジオデータベース内のテーブルまたはフィーチャクラスにラスター タイプのフィールドがある場合は、レプリケーション時にデフォルトの設定が適用されます。テーブルがバージョン対応登録され、接続ユーザーにテーブルを編集する権限がある限り、フィールドは複製されます。

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