属性ルールを含むデータセットの共有

属性ルールを含むデータセットは、Web フィーチャ レイヤーとして共有できます。ルール タイプとプロパティによって、Web レイヤーを共有する処理が決まります。

即時の計算ルールと制約ルールは、編集操作中にただちに評価されます。これらのルール タイプを評価するためのフィーチャ サービスの編集では、[登録済みデータを参照] オプションを使用して、データセットを Web フィーチャ レイヤーとして共有する必要があります。

ユーザーが指定した時間にバッチ計算ルールと整合チェック ルールを評価するには、[登録済みデータを参照] オプションおよび [整合チェック] 機能を使用して、データセットとそれに関連するエラー データセットを Web フィーチャ レイヤーとして共有する必要があります。

メモ:
バッチ演算および整合チェック ルールを評価するための [整合チェック] 機能は、ArcGIS Enterprise 10.7 以降に共有する場合にのみ使用できます。詳細については、「以前のポータルで共有する際の考慮事項」をご参照ください。

整合チェック機能

バッチ計算ルールまたは整合チェック ルールを含むデータを共有する場合は、必要に応じて、[整合チェック] 機能を有効にすることができます。詳細については、「追加のレイヤーと機能」をご参照ください。

[整合チェック] 機能を使用して公開した場合、フィーチャ レイヤーを使用して次のフィーチャにアクセスできます。

  • [エラー インスペクター] を使用して次のタスクを実行できます。

    • ルールの評価
    • 現在のエラーの確認
    • エラーを例外としてマーク

  • [ルールの評価 (Evaluate Rules)] ツールを使用した属性ルールの評価

解析ツールを使用すると、整合チェック機能でフィーチャ レイヤーとして共有されているデータセットを確認できます。このような解析ツールには、次の条件が適用されます。

  • 下記の 4 つのエラー データセットはすべてマップ内にあります。同じエラー データセットを複数のレイヤーで参照することはできません。
    • GDB_ValidationPointErrors
    • GDB_ValidationLineErrors
    • GDB_ValidationPolygonErrors
    • GDB_ValidationObjectErrors
  • すべてのデータをブランチ バージョン対応登録する必要があります。詳細については、「データセットのブランチ バージョン対応登録」をご参照ください。
  • 接続されたジオデータベースは、[ジオデータベース コネクション プロパティ] でバージョニング タイプをブランチに設定する必要があります。詳細については、「ジオデータベース接続プロパティをブランチに更新」をご参照ください。
  • 接続されたジオデータベース ユーザーはデータの所有者でなければならない。

属性ルールを含むデータセットの共有

属性ルールを含むデータセットを共有するには、次の手順を実行します。

  1. ArcGIS Pro を使用して、属性ルールを含むデータセットで構成されたマップを作成します。必要に応じて、[整合チェック] 機能を使用してフィーチャ レイヤーを共有する場合は、関連するエラー データセットをマップに追加します。

    すべてのフィールドを表示可能に設定する必要があります。

  2. Web フィーチャ レイヤーを共有するには、次のいずれかを実行します。
    • マップとそのマップのすべてのレイヤーを Web レイヤーとして共有します。[共有] タブの [共有] グループで、[Web レイヤー] Web レイヤー をクリックします。
    • マップから選択したレイヤーを Web レイヤーとして共有します。[コンテンツ] ウィンドウでレイヤーを選択します。右クリックした後、[共有] > [Web レイヤーとして共有] Web レイヤー の順にクリックします。
  3. [一般] タブの [名前] テキスト ボックスに Web レイヤーの名前を指定します。
  4. [サマリー][タグ][アイテムの詳細] フィールドにデータを入力します。
  5. [データ][登録済みデータを参照] をオンにします。

    [登録済みデータを参照] を有効にすると、マップ イメージ レイヤーが含まれます。Web フィーチャ レイヤーで属性ルールを有効に使用するには、[Web レイヤーとして共有] ウィンドウ[登録済みデータを参照] オプションを使用してデータを公開する必要があります。これにより、公開処理中にデータがコピーされず、サービスにより直接参照されるようになります。

  6. [レイヤー タイプ][フィーチャ] をクリックします。
  7. [場所] の、[ポータル フォルダー][サーバーおよびフォルダー] で Web レイヤーの格納場所を指定します。
  8. デフォルトでは、Web レイヤーは [マイ コンテンツ] に保存されます。Web レイヤーを [マイ コンテンツ] 内のフォルダーに保存するには、フォルダー名を入力するか、既存のフォルダーを参照して選択します。
  9. Web レイヤーの共有方法を指定します。
    • [すべての人に公開] - このオプションを選択すると、コンテンツがパブリックになります。つまり、誰でもコンテンツにアクセスして表示することができます。
    • [組織] - このオプションを選択すると、コンテンツを組織内のすべての認証済みユーザーと共有できます。
    • [グループ] - 所属する各グループのメンバーとコンテンツを共有できます。
  10. 必要に応じて、フィーチャ サービスに対して [整合チェック] 機能を有効にします。この操作は、属性ルールを含むデータセットを共有する場合には必要ありませんが、フィーチャ レイヤーを整合チェック ワークフローの一部にする場合に実行する必要があります。[構成] タブをクリックした後、[機能] にある [整合チェック] をクリックします。

    この機能を使用するための前提条件と解析ツールの詳細については、上記の「整合チェック機能」セクションをご参照ください。

  11. 必要に応じて、[コンテンツ] タブをクリックして、新しい Web レイヤーとすべての関連コンポーネントを表示します。
  12. [分析] をクリックして、エラーや問題がないか確認します。すべてのエラーを解決する必要があります。何らかの問題が見つかった場合は、[メッセージ] タブに表示されます。各メッセージを右クリックすると、詳しい情報の表示、エラーや警告に関するヘルプの参照、推奨する解決策を入手できます。GIS リソースの解析の詳細
  13. 整合チェックが終了したら、[公開] をクリックして、Web レイヤーを共有します。
  14. Web レイヤーの公開が正常に終了したら、[Web レイヤーの管理] リンクをクリックして、ポータルから Web フィーチャ レイヤーを管理します。[登録済みデータを参照] がすでに選択されているため、このリンクから、マップ イメージ レイヤーにアクセスできます。
  15. ポータル経由で Web フィーチャ レイヤーにアクセスできます。