概要
マップ代数演算は、代数演算子を使用して条件式を作成することで空間解析を実行する方法です。[演算] 関数を使用すると、式を作成および実行して、それらの式を関数チェーンに取り込むことができます。
ライセンス:
すべてのライセンス レベルで、加算、減算、乗算、除算、累乗の演算子を使用できます。その他すべての演算には、ArcGIS Image Analyst エクステンションまたは ArcGIS Spatial Analyst エクステンションが必要です。
備考
この関数では、すべての既存の算術演算関数にアクセスできるため、式の作成時にそれらの関数を呼び出すことができます。ユーザーを支援するために、演算子および算術演算関数にアクセスできるようにする自動完成が組み込まれています。
使用可能な演算子を次の表に示します。
算術演算
| 演算 | シンボル | 
|---|---|
加算  | +  | 
除算  | /  | 
モジュロ  | %  | 
乗算  | *  | 
累乗  | **  | 
減算  | -  | 
ブール型演算
| 演算 | シンボル | 
|---|---|
ブール型論理積  | &&  | 
ブール型論理和  | ||  | 
関係演算
| 演算 | シンボル | 
|---|---|
等しい  | ==  | 
より大きい  | >  | 
以上  | >=  | 
より小さい  | <  | 
以下  | <=  | 
等しくない  | !=  | 
三角関数演算
| 演算 | シンボル | 
|---|---|
ACos  | ACos(a)  | 
ACosH  | ACosH(a)  | 
ASin  | ASin(a)  | 
ASinH  | ASinH(a)  | 
ATan  | ATan(a)  | 
ATan2  | ATan2(a)  | 
ATanH  | ATanH  | 
Cos  | Cos(a)  | 
CosH  | CosH(a)  | 
Sin  | Sin(a)  | 
SinH  | SinH(a)  | 
Tan  | Tan(a)  | 
TanH  | TanH(a)  | 
その他の演算
| 演算 | シンボル | 
|---|---|
Con  | Con(a,b,c)  | 
NULL である  | IsNull(a)  | 
2 つのラスターのうちの最小値 (ピクセル単位)  | min(a,b)  | 
2 つのラスターのうちの最大値 (ピクセル単位)  | max(a,b)  | 
Set Null  | SetNull(a,b)  | 
パラメーター
| パラメーター名 | 説明 | 
|---|---|
| ラスター変数 | ユーザー定義の変数名および入力ラスター。  | 
| 条件式 | 入力ラスターに対して空間解析を実行するための代数式を作成します。  | 
| セルサイズ タイプ | 出力ラスターの作成に使用されるセル サイズ。 ドロップダウン リスト内の次のオプションの中から出力セル サイズを選択できます。 
 デフォルトの選択は 最大 です。  | 
| 範囲タイプ | 出力ラスターの作成に使用される空間範囲。 ドロップダウン リスト内の次のオプションの中から出力範囲を選択できます。 
 デフォルトの選択は 交差 です。  | 
式の例
単純な条件ステートメント
4,000 フィートを超える標高値を求めます。該当するエリアに値 1 を指定し、それ以外のすべてのエリアに値 0 を指定します。

ネストされた条件ステートメント
傾斜角が 10 度未満で、NDVI が 0.5 を上回るエリアを求めます。該当するエリアに値 1 を指定します。他のすべてのエリアには、傾斜角が 10 度を超え、標高が 2,500 フィートを超える場合に値 2 を割り当てます。それ以外のすべてのエリアには値 3 が割り当てられます。
