ニブル関数

Spatial Analyst のライセンスで利用可能。

概要

ラスターの選択したセルを最近傍の値に置き換えます。これは、データがエラーである可能性があるラスターのエリアを編集するときに便利です。

はじめに、アルゴリズムは NoData の値を持つマスク ラスターからすべてのエリアを決定します。入力ラスターの対応するエリアが指定されます。次に、内部ユークリッド アロケーションが実行され、ユークリッド距離に基づいてマスクされたセルに値が割り当てられます。

マスク ラスターで NoData の値を持つセルに対応する入力ラスターのセルの値が、ユークリッド距離に従って最近傍の値に置換されます。

以下の例では、入力ラスターとマスク ラスターにニブル関数が適用されています。ニブルは、マスク ラスターの NoData の値にのみ適用されます。マスク ラスターの NoData 以外の値を持つピクセルはすべて、入力ラスターの値が割り当てられます。これらのセル値と位置が使用され、マスク ラスターで指定された NoData の位置に値が割り当てられます。NoData の位置には、マスク ラスターの No Data ではないセルに最も近い、入力ラスターのセル値が割り当てられます。

[ニブル (Nibble)] の図

グローバル ラスター関数です。

備考

NoData を含む入力ラスターのセルは、ニブルされません。NoData をニブルするには、まず NoData を別の値に変換します。

パラメーター

パラメーター説明

ラスター

(必須)

ニブルされる入力ラスター。

入力ラスターは、整数タイプまたは浮動小数点タイプのいずれかになります。

マスク ラスター

(必須)

マスクとして使用されるラスター。

値が NoData のセルは、入力 [ラスター] 内でニブルされます。

マスク ラスターは、整数タイプまたは浮動小数点タイプのいずれかになります。

最も近い近傍値が NoData の時、NoData を使用

入力ラスター内の NoData 値が、マスク ラスターで定義されたエリアをニブルすることを許可するかどうかを定義します。

  • はい - 入力ラスター内で最も近い近傍値が NoData かどうかに関係なく、その値が使用されます。入力ラスター内の NoData 値は、それが最も近い近傍であれば、マスクで定義されたエリアをニブルできます。これがデフォルトです。
  • いいえ - データ値のみが、マスク ラスター内に定義されたエリアをニブルできます。入力ラスター内の NoData 値は、それが最も近い近傍であっても、マスク ラスターで定義されたエリアをニブルできません。

NoData セルのニブル

入力ラスターの NoData セルを、出力ラスターに NoData のまま残すか否かを定義します。

  • いいえ - 入力ラスター内の NoData セルは、出力でも NoData のままであることを指定します。これがデフォルトです。
  • はい - マスク内にある入力ラスターの NoData セルをニブルして、有効な出力セル値にすることができます。

ゾーン ラスター

入力ゾーン ラスター。

ゾーンは同じ値を持つラスターのすべてのセルで、連続しているかどうかは関係ありません。入力ゾーン レイヤーは、ゾーンの形状、値、および位置を指定します。ゾーン ラスターは、整数タイプまたは浮動小数点タイプのいずれかになります。

このパラメーターはオプションです。

関連トピック


このトピックの内容
  1. 概要
  2. 備考
  3. パラメーター