ラスターと画像のデフォルト オプションを使用すると、すべての画像およびラスター データセットに適用される設定を変更できます。これらのオプションにアクセスするには、[プロジェクト] タブ > [オプション] > [ラスターおよび画像] の順に移動します。
ラスターおよび画像のオプションは、次の 6 つのカテゴリで構成されています。
- 表示設定
- キャッシュ
- ラスター データセット
- モザイク データセット
- 斜め撮影画像
- ラスター フォーマット
表示設定
[表示設定] オプションを使用すると、ビューに追加するラスターのレンダリングのデフォルトを設定できます。
[使用可能な場合バンド波長情報を使用] チェックボックスをオンにすると、ArcGIS Pro はマルチスペクトル データを RGB として表示するのに使用するバンドを決定することができます。技術の進歩により、多くのセンサーに情報のバンドがさらに追加されています。ラスター プロダクトのいずれでもないセンサーを常に使用する場合は、このチェックボックスをオフにして、[3 バンド データ] と [マルチスペクトル データ] のデフォルト値を変更してもかまいません。
[配色] ドロップダウン メニューからデフォルトの配色を選択できます。この配色は、ビューに最初に追加されたシングル バンド データの表示に使用されます。ビューに追加されたシングル バンド ラスターのデフォルトの配色は、ストレッチ レンダリングの場合には黒から白の配色になり、個別値レンダリングの場合にはランダム配色になります。システムのデフォルト値に戻す場合は、[リセット] ボタンをクリックします。
[デフォルト RGB バンド割り当ての設定] セクションでは、赤、緑、青のコンポジット バンドとして使用されるバンドを手動で設定することができます。コンポジット バンドは、[3 バンド データ] と [マルチスペクトル データ] で別々に設定できます。バンド数をボックスに入力することも、上矢印と下矢印を使用してバンド数を調整することもできます。ラスター プロダクトをビューに追加すると、ArcGIS Pro は、[使用可能な場合バンド波長情報を使用] チェックボックスがオンの場合にこれらのデフォルト値をオーバーライドします。
[初期レンダリング設定のユーザー定義を有効化] オプションを使用すると、すべてのデータセットを表示する方法を設定できます。ユーザーは、高解像度の画像から分類されたラスター データセットに至るまで、さまざまな種類のデータを使用して作業する傾向があるため、デフォルトでこれはオフになっています。特定のタイプのデータセットを使用して作業している場合、これを有効化するのが適しています。
ラスター データセットの背景は、特定の色で表示することも、透過表示にすることもできます。これにより、背景を非表示にしたり、目立たせたりすることができます。特定の色で背景値を表示するには、[背景値の表示] チェックボックスをオンにして、背景値と色を指定します。通常、背景色は透過に設定されるため、背景は非表示になります。
[NoData] 色を使用すると、NoData 値を非表示にしたり、目立たせたりすることができます。通常、NoData 色は透過に設定されるので、NoData 値は非表示になります。
キャッシュ
オンに設定されていると、イメージ サービスでキャッシュが生成されている場合、イメージ サービスではなくイメージ サービス キャッシュが表示されます。
ラスター データセット
[ピラミッド設定の構築] エキスパンダーを使用すると、[ピラミッド ダイアログ設定の構築]、[リサンプリング方法]、[圧縮方法]、および [圧縮品質] を設定できます。
パラメーター | 説明 |
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ピラミッド ダイアログ設定の構築 | ピラミッドが構築されていないラスター データセットの処理方法を選択できます。
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リサンプリング方法 | ピラミッドの構築時に使用されるリサンプリング方法を選択します。
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圧縮方法 | ラスター ピラミッドを構築するときに使用する圧縮タイプ:
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圧縮品質 | JPEG または JPEG YCbCr 圧縮方法でピラミッドを構築する場合に使用する圧縮品質。指定する値は、0 ~ 100 の間の値でなければなりません。100 に近い数は高品質な画像を生成しますが、圧縮比は低くなります。 |
ワールド ファイルの情報でデータセットのネイティブのジオリファレンスをオーバーライドする場合、[ワールド ファイルを使用してラスターの座標を定義] をオンにします。
[表示される値の最大値] オプションはデフォルトで 65,536 に設定されています。これは 16 ビット データで得られる値の最大値です。この値を増やすことで、16 ビットにスケールを下げることなく、より大きなビット深度のデータセットを扱うことが可能になりますが、これによって計算処理が増加してパフォーマンスが低下します。
[プロキシ ファイル] の位置を使用すると、システム管理者がデータ リポジトリに対して設けた制約を回避できます。たとえば、画像にピラミッドを作成する必要があるが、そのフォルダーの読み取り権限しかない場合、ピラミッドはプロキシ ロケーションに作成されます。
モザイク データセット
これらのオプションを使用すると、[コンテンツ] ウィンドウでのモザイク データセットの表示方法を制御できます。
- [モザイク データセットを展開] - コンポーネント レイヤー、境界、フットプリント、画像が[コンテンツ] ウィンドウに表示されます。
- [マップ上に境界線を表示] - データセットの全範囲がポリゴンとしてマップに表示されます。
- [マップ上にフットプリントを表示] - モザイク データセット内の各ラスターの範囲がマップに表示されます。
- [マップ上にシームラインを表示] - 異なる時間や空間解像度で収集された画像を使用して作業している場合、より滑らかな外観のモザイク データセットを作成するには、[シームラインの構築 (Build Seamlines)] を使用します。これらはフィーチャクラスとしてマップに表示されます。
- [マップ上に画像を表示] - 画像やラスター データセットをただちに表示する必要がない場合は、このチェックボックスをオフにしてパフォーマンスを上げます。
斜め撮影画像
斜め撮影画像は、通常垂直方向からオフセットした角度で収集される斜軸画像です。斜め撮影画像は、マップ座標系ではなく、画像の座標系 (列および行) に基づいて画像解析モードで表示できます。[マップに最初に追加された三次元画像操作レイヤーへのフォーカスを設定] チェックボックスをオンにして、マップに適切なレイヤーが追加されたときに、自動的に 3 次元表示で動作するようにできます。
ラスター フォーマット
このセクションでは、ArcGIS Pro で使用可能なラスター形式と画像形式を含む表を掲載しています。
メモ:
現在のところ、特定の形式を有効化/無効化することはできません。すべての形式が有効になっています。