Indoors の機能のライセンスが付与されたポータルで利用できます。
目標物 (POI) とは、マップ上で操作したい人、場所、イベント、物を指します。Web およびモバイル アプリ版 ArcGIS Indoors で探索および検索機能を使用できるよう、これらの POI を構成することができます。また、それらを入力として使用し、ルート検索に対応したネットワークを生成することもできます。目標物は、Indoors アプリでの探索操作を簡素化するため、論理カテゴリ グループとカテゴリに分けられます。
ArcGIS Indoors には、カテゴリ グループとそれらのグループを精密化した数十のカテゴリで事前構成されたマップ テンプレートがあります。これらのカテゴリは、Web およびモバイル アプリ版 Indoors の [検索] パネルに、アイコンとして表示されるよう構成されます。このアプリでは、Indoors マップ上の施設や人、イベントなどの POI の検索や特定を行えます。カテゴリは、組織において重要な POI に応じて構成できます。個別の検索条件式によって定義された各カテゴリを表すため、異なるシンボルを割り当てることができます。
カテゴリ グループ
カテゴリ グループは、各組織が使いやすいようにまとめられた、類似するカテゴリの広範な集まりです。たとえば「Places + Things」カテゴリ グループは、会議室、オフィス、洗面所のような類似カテゴリのカタログを使用してマップ上で探索したい場所および物の集まりです。以下の最も一般的なカテゴリ グループは、Indoors のマップ テンプレートのデフォルトによって事前構成されています。
- Safety + Security - 機器、応急措置用品、出入口など、緊急や安全に関連するリソースが設置されている場所を示します。
- Retail + Services - 商品やサービスの購入や、その他の金融取引を行えるマップ上の場所を示します。たとえば、ガソリン スタンド、店舗、レストラン、ATM などです。
- Places + Things - 施設内外にある非営利的な場所のユニットの重心または屋内の所在地。ATM、講堂、トイレ、エレベーター、その他のユニット利用タイプなどがあります。また、人々が目印として探すような噴水や芸術作品、その他のランドマークもこれに含まれることがあります。
カテゴリ グループを定義する場合、ソースとして同じマップ レイヤーを使用して、分類するグループ内のカテゴリを制限します。Indoors は、複数のマップ レイヤーのカテゴリを含むグループに対応しますが、Indoors アプリは、グループ内のカテゴリが同じソース レイヤーを共有する場合に最適に動作します。
カテゴリ
カテゴリは、あるカテゴリ タイプ内により詳細な情報が格納された、類似する POI の集まりです。たとえば、「Places + Things」カテゴリ グループは、オフィス カテゴリに分類して、組織の異なる施設に分散したオフィス空間のリストを取り込むことができます。
カテゴリをカテゴリ グループに関連付けて、Indoors でより快適に検索するためにまとめられた類似する POI の階層を作成することができます。これらのカテゴリは、論理グループに適合しない場合、独立したカテゴリとしてグループ外に存在することもできます。これらの独立カテゴリは、カテゴリ グループとともに、[検索] ウィンドウのルート レベルに表示されます。
カテゴリを定義する場合は、ソース レイヤーから取り込むフィーチャを定義する単純な式を使用します。Indoors では複雑な検索条件を使用できますが、アプリでは単純な検索条件によって最善の結果を得ることができます。以下は単純な条件式の例です。
- CATEGORY_SUBTYPE = 'DOORS'
- USE_TYPE = 'ENTRYWAY'
メモ:
「People」と「Events」のポイントはそれ以上には細分類されず、独立カテゴリとしてカテゴリ構成内に保持されます。
カテゴリの表示順序
カテゴリ グループまたはカテゴリが Indoors の [検索] ウィンドウに表示される順序は、ArcGIS Pro の [Indoors のカテゴリの構成] ウィンドウの [検索] および [カテゴリ] ビューで設定された表示順によって決まります。
[Indoors のカテゴリの構成] ウィンドウの [検索] ビューは、カテゴリおよびグループの構成を検証する際に役立ちます。このビューのカテゴリおよびグループの表示と順序は、Indoors のマップを共有している場合、Web およびモバイル アプリ版 Indoors に反映されます。
Web およびモバイル アプリ版 Indoors の [検索] ウィンドウに表示される、カテゴリ内の POI の一覧表示順は、プラットフォームによって異なります。Indoors アプリでの一覧表示順は、カテゴリの構成では定義されず、アプリ レベルで管理されます。
Viewer では、ホーム位置が設定されていない場合、POI はデフォルトでアルファベット順に表示されます。ホーム位置が [お気に入り] に設定されている場合、Web アプリは、保存されているホーム位置から最も近い POI に対して最も遠い POI を基準にして、POI の表示を並べ替えます。また、アプリに、は表示リストのホーム位置に対して最も近い 10 の POI の移動時間も表示されます。
モバイル アプリ版 Indoors は、IPS (屋内測位システム) を通じてユーザー デバイスの地理的な位置を特定します。IPS は、現在のデバイス位置を追跡し、デバイスと POI 間の距離を計算することによってルート案内を行います。モバイル アプリでは、IPS が使用できる場合、これらの POI は、端末の位置から最も遠い POI に最も近い POI を基準にして一覧表示されます。IPS が使用できない場合は、マップ範囲の中心を基準にして POI の一覧表示順が並べ替えられます。最寄り施設を検出するときに、ナビゲーションがしやすくなります。