Revit にはさまざまなオブジェクトから抽出できる可能性を持つ何百ものフィーチャ属性が存在し、オブジェクトの作成用に多数のパラメトリック変数やオプションが用意されています。Revit ファイルをビルディング レイヤーとして ArcGIS Pro に追加する場合、抽出される属性は、仮寸法、ユーザー定義のパラメーター、および主要なオブジェクトの識別子のみです。(アセンブリの各部を成す属性を除く)。Sourcelength フィールドは Pipes、Ducts、Flex Pipes、Flex Ducts フィーチャクラスに含まれていますが、常にフィート単位です。
ArcGIS Pro では、Revit ファイルは、ジオデータベースなどのその他のデータ ソースと互換できるよう、ワークスペース、データセット、およびフィーチャクラスで構成される必要があります。CAD と同様に、データ ソースとしての Revit は読み取り専用データ ソースです。他のフィーチャクラスと同様の方法で操作できます。[BIM ファイル → ジオデータベース (BIM File To Geodatabase)] ジオプロセシング ツールを使用して変換したり、ビルディング シーン レイヤーとしてビルディング レイヤーと共有したりすることができます。
モデルに含まれるエレメントのオブジェクト パラメーターのデータベース ビューである Revit のスケジュールはサポートされていません。テーブル関連のジオプロセシング ツールを使用してそれらのスケジュールを再構築することは可能です。Revit ファイルは、リアルタイムで変換されてデータ モデルに表現されます。データは、シーンやマップに表示したり、ジオプロセシング ツールに対する直接入力として使用したりできます。
Revit ワークスペースの追加
Revit ファイルの最上位レベルは、ArcGIS Pro でワークスペースとして構成されます。これには、すべての Revit ファミリーと属性をマルチパッチ ジオメトリとして表現するすべての分野データセットと Revit フィーチャクラスが含まれます。多くの場合、ビルディング情報は量が多く複雑です。したがって、Revit データをビルディング レイヤーとしてシーンに初めて追加する際は、読み込み時間と複雑さを減らすため、Exterior Shell フィーチャクラスのみが表示されます。その後に、分野を [コンテンツ] ウィンドウで展開し、必要なレイヤーの表示を変更することができます。Exterior Shell フィーチャクラスには、Revit モデルの作成時に「not interior」とタグ付けされたすべてのジオメトリが含まれます。
Revit Discipline データセットの追加
Revit ファイルには、ビルディング分野のサブセットのみ格納できます。あるいは、ArcGIS Pro の特定のビルディング エレメントのみを表示することができます。Revit ファイルごとに固有の分野のみが含まれている場合は、固有の分野しかマップに追加できないことになります。各分野データセットには、該当する分野に対応する Revit ファミリーが格納されています。建築や設備など、特定のデータセットをビルディング レイヤーとして追加すると、デフォルトですべてのフィーチャクラスが有効化されて表示されます。この唯一の例外は、このデータセットの一部である外部シェル フィーチャクラスです。このレイヤーは無効化されます。また、1 つの Revit フィーチャクラスを、フィーチャ レイヤーとしてマップに追加することもできます。
クラウド接続からの Revit データへのアクセス
オンライン CAD や Revit データは、BIM クラウド コネクションを使用している ArcGIS Pro で検出し、アクセスできます。BIM クラウド コネクション は、Autodesk BIM 360 などの、ユーザーのオンライン BIM クラウド ストレージへの接続を提供します。