フロー方向は、選択されたフィーチャまたはフィーチャクラス全体でネットワーク トポロジが有効であり、[フロー方向の設定 (Set Flow Direction)] ツールで更新できる場合に、エッジのデジタイズ方向を使用して確立できます。トレース ネットワークの [データ] タブの [フロー方向の表示] コマンドを使用すると、アクティブ マップの現在の範囲でフロー矢印レイヤーを表示することにより、ネットワーク エッジ沿いのリソースの方向を視覚化できます。
[フロー方向の表示] を選択すると、一時的な読み取り専用のフィーチャクラスがプロジェクトのホーム ジオデータベースに作成され、現在のマップの [コンテンツ] ウィンドウにレイヤーが追加されます。そのレイヤーに、ネットワークのライン フィーチャのフロー方向矢印を表示できます。フィーチャクラスとレイヤーの名前は、トレース ネットワーク名と矢印が作成されるマップをもとに作成され、末尾に「FlowDirection」が付きます。
たとえば、マップ名が「District001」で、「Basins」というトレース ネットワークが含まれる場合は、レイヤー名は「Basins_District001_FlowDirection」になります。
要件
フロー方向を表示するには、次の要件が満たされている必要があります。
ネットワーク トポロジを有効化する必要があります。
- 選択セットは適用されません。フロー方向矢印は、マップの現在の表示範囲に含まれるすべてのネットワーク エッジ フィーチャに対して表示されます。
- フロー方向は、トレース ネットワークに属しており、整合チェック済みのライン フィーチャにのみ設定できます。
フロー方向レイヤーの表示の構成
フロー方向矢印の作成と、マップへの表示を制御するオプションを構成できます。フロー方向矢印には、マップ上のレイヤーとしてアクセスし、他のフィーチャ レイヤーと同じ方法でシンボル表示できます。
フロー方向オプションの表示
[ネットワーク オプション] ダイアログ ボックスの [フロー方向] タブでは、[フロー方向の表示] がフロー方向矢印を生成する方法を制御するオプションを構成できます。これらのオプションにアクセスするには、トレース ネットワークの [データ] タブの [フロー方向] グループ右下にある [フロー方向オプション] ダイアログ ボックス ランチャー をクリックします。
[ネットワーク オプション] ダイアログ ボックスの [フロー方向] タブがアクティブになります。現在のマップ範囲で一度に表示できるフロー方向矢印の数は、[返されるフロー方向矢印の許容される最大数] オプションで管理されます。デフォルトは 10,000 です。
フロー方向矢印のシンボル表示
フロー方向矢印は、マップのレイヤーとしてアクセスし、標準シンボル表示ツールを使用してシンボル表示できます。また、他のレイヤーと同じ方法でオンとオフを切り替えることができます。レイヤーのデフォルト シンボルは FlowType フィールドに基づいており、マーカー エレメントを使用してフローの方向を表示します。
[フロー方向の表示] コマンドの使用
[フロー方向の表示] コマンドを使用するには、次の手順に従います。
- トレース ネットワークがアクティブなマップに追加されていることを確認します。
これにより、[トレース ネットワーク] リボンと [データ] タブが有効になります。
- [トレース ネットワーク] の下で、[データ] タブをクリックします。
- [フロー方向] グループで [フロー方向の表示] コマンドをクリックします。
フロー方向矢印は、現在のマップの表示範囲のネットワーク エッジに対して表示されます。
トレース ネットワークのネットワーク エッジのフローの方向がマップに表示されます。
メモ:
コマンドを実行すると、現在の表示範囲のフロー矢印は、テンポラリ フィーチャクラスにキャッシュされます。マップの表示範囲を更新したり、[フロー方向の設定 (Set Flow Direction)] で設定したフロー方向に変更を加えたりした場合、[フロー方向の表示] コマンドをもう一度実行しなければフロー矢印は表示されません。