属性代替

代替はネットワーク属性の一種です。この値は、属性代替カテゴリがそのアセット タイプに割り当てられているフィーチャに対して反映される値を計算するために使用します。結果の代替値を使用して、次の接続フィーチャの値を計算します。属性代替を使用するには、伝達を構成する必要があります。

計算の観点から、代替によって、ネットワーク属性のビット セット内の各ビットが別のビットにマッピングされます。電気ネットワークのフェーズを考えます。フェーズ フィールド (インライン ネットワーク属性) は 3 つのビットのビット セットを格納します。各ビットは、フェーズ A、B、C を表します。あるフェースで別のフェーズを代替するトレース操作を表すネットワークに関連付けられた情報を構成できます。たとえば、フェーズ A が存在するとき B で代替し、C を非通電で代替します。そのため、A のフィーチャは B として扱われ、C のフィーチャは非通電として扱われます。

下の図のサンプルの電気回路のフェーズについて考えてみます。伝達される値は ABC です。T とマークされたひし形のフィーチャはタップを表しています。つまり、そのアセット タイプには、システムが提供するカテゴリ (サブネットワーク タップ) のタグが付いています。解析操作がタップに到達すると代替値を使用して属性代替が行われます。たとえば、512 (4 ビット) は、デコード時に A が B になり、B が NULL になり、C が NULL になることを意味します。次の接続フィーチャの反映される値は、タップ上で計算された代替値の結果です。下の例では、タップに接続するラインに AC というネットワーク属性値があり、これが再計算されて B になります。フェーズ セット内に A を含む後続の各フィーチャは、解析操作の実行時に B に置き換えられます。

メモ:

ネットワーク属性に関連付けられたフィーチャ属性を上書きすることはできません。

電気回路においてタップを使用したフェーズ スワップ

上の図では、黒色の値はネットワーク属性 (フェーズ) を表し、紫色の値は代替ネットワーク属性を表し、青色は伝達されたネットワーク属性値を表しています。最初のタップの右側に接続されたフィーチャには、伝達された値として B が含まれていないことに注意します。これは、タップ フィーチャにはサブネットワーク タップ ネットワーク カテゴリが割り当てられており、タップの代替値は、主軸とは接続されていないフィーチャのみに影響できるようになっているからです。2 つ目のタップの右側に接続されたフィーチャには、同じ青色の B が含まれ、これが最初のタップに至るまで伝達されています。2 つ目のタップの下側に接続されたフィーチャには、下線付きの B が含まれ、新しく反映された値が 2 つ目のタップとは別に計算されることを示しています。

代替により、反映された値の結果をさらに調整できます。次の 2 つの例について考えてみます。左の例では、2 つ目の下流方向のタップが通電され、代替によって A が B に、C が NULL になります。右側の 2 番目の例では、A が NULL に、C が B になるので 2 つ目の下流方向のタップは非通電です。タップのフェーズ値 A が NULL になるので、タップとタップから出ていくフィーチャが事実上非通電になります。

タップと代替のわずかな変化を使用したフェーズ スワップ

代替の反映の使用

属性代替値を使用して、サブネットワークをエクスポート、トレース、または更新するときにネットワーク属性を再計算します。属性代替値を層内のサブネットワークに対して設定するには、[サブネットワーク定義の設定 (Set Subnetwork Definition)] ツールを使用します。この設定は、層内のすべてのサブネットワークに対するデフォルトまたは標準の定義を表します。操作 (エクスポート、更新、またはトレース) 時にこの定義を変更する場合は、モデル ビルダーを使用して、Python を通じてプログラムによって適切なツールにアクセスします。

属性代替値を使用して、フィーチャの値や、関連付けられたネットワーク属性値がオーバーライドされることはありません。サブネットワークをエクスポートするときには、抽出された情報の中に反映された値が格納されます。サブネットワークをトレースまたは更新するときには、反映された値が Propagated Attribute フィールドに格納されます。このフィールドは、層の構成段階で [サブネットワーク定義の設定 (Set Subnetwork Definition)] ツールを使用して設定されます。

伝達された値は、トレース、エクスポート、または更新の実行時に、解析経路の計算または決定に使用されるネットワーク属性値の代わりに使用されます。たとえば、サマリーは、サブネットワーク上で計算を実行するために設定できる機能です。ガス ネットワークのサマリーを設定して、たとえば、サブネットワークの圧力合計を計算できます (この情報は SubnetLine フィーチャクラスに格納されます)。属性代替がない場合、圧力の計算に使用される値は、フィーチャの属性 (圧力など) に関連付けられたネットワーク属性 (NA_Pressure など) から取得されます。属性代替がある場合、各フィーチャの値は、サブネットワークが属する層の構成設定を使用して、リアルタイムで計算されます。もう 1 つの例のバリアでは、フィーチャ上のネットワーク属性を使用して、停止位置を決定します。バリアを使用して、サブネットワークに関してエクスポートする情報を決定できます。たとえば、非通電フィーチャに関する情報はエクスポートしません。属性代替を使用すると、フィーチャをリアルタイムで非通電にできます (上の例のフェーズ スワップをご参照ください)。

代替属性を使用するフィーチャの定義

属性代替ネットワーク カテゴリはシステムが提供するネットワーク カテゴリで、属性代替が考慮されるアセット タイプをユーザーが指定できるようになります。このカテゴリを含むフィーチャでは、属性代替が考慮されます。

このカテゴリは、構成時にユーティリティ ネットワークの管理者が [ネットワーク カテゴリの設定 (Set Network Category)] ツールを使用してアセット タイプに対して設定します。属性代替を構成するには、既存の層に対して [サブネットワーク定義の設定 (Set Subnetwork Definition)] を実行します。

属性代替の設定の概要

属性代替は、ユーティリティ ネットワークの管理者が構成します。属性代替を確立するために必要な手順は次のとおりです。

  1. 属性代替を使用するネットワーク内の各フィーチャクラスに、計測可能または変化するアセット情報を格納するためのフィールドを作成します。たとえば、電気ネットワークでの Phase です。
  2. [属性代替] ネットワーク カテゴリを、特定のアセット グループおよびアセット タイプのフィーチャクラスに割り当てます。たとえば、[ジャンクション] フィーチャクラスの電気 [タップ] です。
  3. ステップ 1 で作成したフィールドの値の代替方法の決定に使用する値を格納するフィールドを作成します。たとえば、値 128 は、デコード時に A が B になり、C が非通電になり、B は B のままであることを意味します。
  4. インライン ネットワーク属性を作成して、ステップ 1 で作成したフィールドに割り当てます。
  5. 代替ネットワーク属性を作成し、それがステップ 4 で作成したネットワーク属性の代替となるように指定します。
  6. この代替ネットワーク属性を、ステップ 3 で作成したフィールドに割り当てます。
  7. [サブネットワーク定義の設定 (Set Subnetwork Definition)] ツールを使用して、解析イベント実行中の反映に使用する属性代替を定義します。