凡例を作成した後、その全体的な外観と動作を変更できます。これには、その凡例を [コンテンツ] ウィンドウでハイライト表示します。[書式設定] タブで、凡例全体のテキスト シンボル、配置、サイズ、および位置を調整することができます。凡例項目を個別に変更するには、[書式設定] タブの [現在の選択セット] グループでそのアイテムを選択します。
個々の凡例項目の操作については、「凡例項目の操作」をご参照ください。
凡例プロパティ
他の凡例オプションを変更するには、[凡例の書式設定] ウィンドウを開きます。[コンテンツ] ウィンドウで [凡例] を右クリックして、[プロパティ] をクリックします。[オプション] タブでは、次の操作を実行できます。
- 凡例の名前の変更
- 凡例の表示設定を設定
- レイアウトで選択できないようにするための、凡例のロック
- 凡例が参照するマップ フレームの選択
- 凡例のタイトルの変更および表示
- 入力フィールドにおけるテキストの語句の折り返し
- すべての凡例項目のプロパティの表示
- 項目追加時のフォントの同期
すべての凡例項目のプロパティを一度に変更するには、[プロパティの表示] ボタンをクリックします。表示される凡例項目を変更したり、凡例項目の [配列]、[サイズ設定]、[インデント]、他の [フィーチャ表示オプション] を変更したりすることができます。[項目追加時のフォントの同期] チェックボックスをオンにすると、新しい凡例項目のフォントが、凡例で使用されているフォントに自動的に更新されます。
マップに加えた変更に応じて凡例の動作を同期させるための 4 つのオプションがあります。
- [レイヤーの表示設定] チェックボックスをオンにすると、表示レイヤーだけが凡例に表示されます。このチェックボックスがオフの場合、表示設定に関係なく、レイヤーが凡例に表示されます。
- [レイヤーの順序] チェックボックスをオンにすると、レイヤーの描画順序と一致するように、凡例内の項目の順序が変更されます。
- [新しいレイヤー] チェックボックスをオンにすると、新しいレイヤーをマップに追加した場合に、新しい項目が凡例に追加されます。
- [基準縮尺] チェックボックスをオンにすると、マップの基準縮尺に基づいて凡例内のシンボルの縮尺が変更されます。凡例内のシンボルのサイズは、マップ上のシンボルのサイズに一致します。
凡例の配列
[凡例の書式設定] ウィンドウの [凡例配列オプション] タブ で、[調整ルール]、[文字の折り返し]、凡例エレメント項目間の [間隔] を変更できます。
調整ルール
デフォルトでは、凡例項目はフレーム全体に表示されます。凡例フレームのサイズを変更すると、凡例項目が拡大または縮小し、凡例項目が追加または削除されると、フレームが拡大または縮小します。
次のラベル調整ルールは、凡例とその項目の振舞いを変更します。
- [フォント サイズの調整] - 必要に応じてフォント サイズを小さくして、フレームにフィットするよう凡例を調整します。フィットしない項目は、凡例から削除されます。選択すると、[列] オプションが追加され、凡例内の列の数を設定できます。
- [列の調整] - 必要に応じて項目を新しい列に配置して、フレームにフィットするよう凡例を調整します。フィットしない項目は、凡例から削除されます。
- [フレームの調整] - 凡例にフィットするようフレームを調整します。凡例項目が追加または削除されると、凡例項目にフィットするようフレーム サイズが自動的に調整されます。選択すると、[列] オプションが追加され、凡例内の列の数を設定できます。
- [列とフォント サイズの調整] - フレームにフィットするよう凡例項目を調整します。必要に応じて、項目のサイズを小さくして、フレームにフィットするようにします。フィットしない項目は、凡例から削除されます。
メモ:
凡例項目の一部が収まらない場合は、凡例項目全体が凡例から削除されます。たとえば、凡例項目に 15 のクラスが含まれているが、10 クラスだけが収まる場合、その項目全体が削除されます。この時点では、リスト内の小さい凡例項目は収まる場合でも、凡例に項目が追加されません。凡例項目の順番を決めるときには、このことに注意してください。凡例から項目が削除されると、次のシンボルが表示されます。
調整ルールごとに、[等しい幅に設定] チェックボックスをオンにして、凡例内の各列を同じ幅に設定できます。
フォント サイズを調整するラベル調整ルールには、[最小フォント サイズ] 閾値を指定するオプションが含まれています。そのため、凡例が調整されても、フォント サイズは、指定したサイズよりも小さくなりません。
凡例をフレーム内に収めると、[調整ルール] が [列の調整] または [列とフォント サイズの調整] に設定されている場合を除いて、個々の凡例項目の列設定が優先されます。これらのオプションのいずれかを使用すると、個々の項目の列設定が無効化され、凡例フレームの高さを超えるごとに新しい列が作成されます。
文字の折り返し
[文字の折り返し] で、[ラベル] チェックボックスと [説明] チェックボックスをオンにして、最大幅の値を設定すると、凡例ラベルと凡例の説明の文字の折り返しを有効にすることができます。
ラベルと説明の幅は、列の合計幅を設定するためにパッチとギャップ計測値とともに使用されます。列にラベルも説明もない場合、ラベルと説明の幅は、列の合計幅に加算されません。テキストは、限度まで到達したら標準の改行記号で折り返されます。テキストの一部が収まらない場合は、切り詰められて、このシンボルが表示されます 。説明とラベルの幅に設定した計測値は、凡例フレームのサイズを変更した場合でも一定です。他の計測値のように、比例して調整されることはありません。
メモ:
ラベルまたは説明全体の折り返しを有効にすると、ヘッダーとレイヤー名の折り返しも自動的に有効になります。これらは項目の合計幅で折り返されます。凡例タイトルも、すべての列の合計幅で折り返されます。
間隔
ギャップを調整して、凡例エレメント間の縦軸間隔と横軸間隔を指定します。次のオプションを調整するには、[間隔] でポイントの値を変更します。
- [カテゴリ] - シンボル カテゴリ間のギャップ。最後のカテゴリの一番下から次のカテゴリの見出しの一番上までの間隔が計測されます。
- [クラス] - 凡例クラス間のギャップ。
- [列] - 各列間のギャップ
- [グループ レイヤーとその下のアイテム] - グループ レイヤー名の下の縦軸方向のギャップ。
- [見出しとクラス] - カテゴリの見出しと凡例クラス間のギャップ。
- [アイテム] - 凡例項目間のギャップ。
- [ラベルと説明] - ラベルと説明の間のギャップ。
- [レイヤー名とその下のアイテム] - レイヤー名の下のギャップ。
- [パッチとテキスト] - パッチとそのラベルまたは説明の間のギャップ。
- [タイトルとアイテム] - タイトルと凡例項目の間のギャップ。
凡例のサイズでは、これらの設定が優先されます。手動で凡例のサイズを変更すると、それに合わせて値が調整されます。
参照先のマップ フレームの更新
レイアウト上に複数のマップ フレームがある場合は、凡例が参照するマップ フレームを変更できます。凡例が参照するマップ フレームを変更すると、凡例が更新され、新しく参照するマップ フレームに含まれているマップ上の適用可能なレイヤーをすべて含むようになります。
- [コンテンツ] ウィンドウで、凡例を右クリックして、ショートカット メニューから [プロパティ] を選択します。
[凡例の書式設定] ウィンドウが表示されます。
- [凡例の書式設定] ウィンドウで、必要に応じて [凡例] を展開します。
- [マップ フレーム] ドロップダウン メニューを使用して、別のマップ フレームを選択します。
凡例項目の追加、削除、順序変更
凡例の作成後、関連付けられているマップから適用できる凡例項目を削除または追加できます。[コンテンツ] ウィンドウにすべての凡例項目が表示されます。コンテンツ ウィンドウで凡例項目を右クリックして [削除] を選択することで、凡例項目を削除することもできます。凡例項目の順序を変更するには、[コンテンツ] ウィンドウで [描画順序] ボタン をクリックしてから、凡例項目を選択して、好みの順序にドラッグします。
凡例のパッチ サイズの更新
凡例のデフォルト パッチ サイズを設定するには、[コンテンツ] ウィンドウで凡例を右クリックして、[プロパティ] を選択します。[凡例の書式設定] ウィンドウで、[パッチの幅] と [パッチの高さ] を変更できます。指定したパッチ サイズの内側に収まるようにポイント シンボルのサイズを変更するには、[パッチ サイズに合わせてサイズ変更] をオンにします。
メモ:
凡例項目には、フィーチャ レイヤーに設定された凡例パッチが常に表示されます。パッチはレイヤーのシンボルを調整することで変更できます。
タイトルの追加または変更
凡例のタイトルを追加または変更するには、[コンテンツ] ウィンドウで凡例を右クリックして、[プロパティ] を選択します。凡例のタイトルの設定は、[凡例の書式設定] ウィンドウの [オプション] タブにあります。タイトルを表示するには、[凡例] を展開し、[表示] をオンにします。テキスト ボックスで、タイトルのテキストを編集します。タイトルを削除するには、[表示] をオフにします。
凡例の書式設定
凡例のフォントを書式設定し、背景、枠線、または影を追加できます。
凡例に加えたフォントの変更は、凡例内のすべての項目に適用されます。凡例を選択してフォントの色を変更すると、そのフォントの色が凡例内のすべてのテキスト (タイトル、レイヤー名、見出し、ラベル、説明など) に適用されます。凡例の特定の部分を選択して、その部分のフォントと設定を変更することもできます。
メモ:
境界、背景、影を凡例に追加すると、これらのサイズが変更されて、フレームではなく凡例項目の周囲に配置されます。
次の例では、凡例内のすべてのテキストのフォントを更新し、凡例項目の見出しのみを太字にし、オフセットを設定して枠線を追加する手順を説明します。
- [コンテンツ] ウィンドウで凡例を選択します。
- [凡例] タブの [書式設定] タブにある [現在の選択セット] グループで、[凡例] が選択されていることを確認します。
- [テキスト シンボル] グループで、新しいフォントを選択します。
- [現在の選択セット] グループで、選択用のドロップダウン メニューを展開して [見出し] を選択します。
- [テキスト シンボル] グループで、フォント スタイルとして [太字] を設定します。
- [凡例の書式設定] ウィンドウが開いていない場合は、[コンテンツ] ウィンドウで凡例を右クリックして、[プロパティ] をクリックします。[凡例の書式設定] ウィンドウで [表示] タブ クリックします。
- [枠線] 見出しの下にある [枠線シンボル] をクリックします。
- ギャラリーからスタイル アイテムを選択します。
- [戻る] ボタン をクリックして、[表示] タブに戻ります。
- [枠線] で、[X ギャップ] と [Y ギャップ] の値を変更します。
個々の凡例項目を操作する方法の詳細については、「凡例項目の操作」をご参照ください。