対話型の可視領域は、所定の観測点から 3D ビューの表示範囲を判定するために使用されます。これは、シーン内に現在表示されているコンテンツ (地表や、建物や樹木などのシンボル表示されたフィーチャ) に対して計算されます。
可視領域の観測位置は、ビューを通じて対話形式で移動できます。防犯カメラや双眼鏡を持った監視員など、実世界のオブジェクトをモデル化するために、表示距離や視野角という解析パラメーターを使用できます。また、複数の可視領域を作成して、カバレッジが重複、高い、表示可能な領域を識別することもできます。
ヒント:
可視領域の各オブジェクトは、その視野角に基づいて、解析ツールの表示限度の一部を消費します。表示限度を超えたら、通知が表示されます。1 つまたは複数の既存の可視領域を削除してから別の可視領域を作成する必要があります。
これらのツールによって表示される解析結果は一時的なもので、プロジェクトには保存されず、マップ パッケージにも含められません。ただし、その距離、方向、角度の設定とジオメトリは、今後使用するためにポイント フィーチャクラスとしてエクスポートできます。表示された解析結果をデータとして必要な場合は、代わりに可視解析用のジオプロセシング ツールの使用を検討してください。
対話型の可視領域の作成
対話型の可視領域ツール は、[解析] タブの [ワークフロー] グループの [探索的 3D 解析] ギャラリーにあります。カスタム構成のテンプレートを保存すると、ギャラリーに追加されます。
対話型の可視領域の作成パラメーター
下表で、対話型の可視領域の作成パラメーターについて説明します。
オプション | 説明 |
---|---|
方位角 | 可視領域のコンパス方位。たとえば、180 という値は観測点が南向きであることを示しています。 |
仰角 | 可視領域の傾き。0 は水平で、観測点が上を向くほど値が増加します。たとえば、-90 という値は観測点が真下を向いていることを示しています。 |
オフセット | 新しい可視領域の観測点を作成するときに使用する垂直方向のオフセット距離。たとえば、6 フィートという値は、観測点をビュー内のクリックした位置から、その高さだけ上に配置します。 |
水平方向の角度 | 視野角の水平角。たとえば、90 という値は、可視領域の幅に対して 90 度の視野角であることを示しています。 |
垂直方向の角度 | 視野角の垂直角。たとえば、60 という値は、可視領域の高さに対して 60 度の視野角であることを示しています。 |
最小範囲 | 解析する観測点からの最小距離。最小範囲より近い障害物は、観測点の範囲外に表示されます。 |
最大範囲 | 解析する観測点からの最大距離。最大範囲より遠い障害物は、観測点の範囲外に表示されます。たとえば、500 フィートという値は、その距離より遠い解析結果がないことを意味します。 |
作成方法
対話型の可視領域の作成方法については、下記の表で説明します。
手法 | 説明 |
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ビュー内をクリックして、観測位置を配置します。 | |
ビュー内をクリックして、観測位置を配置し、もう一度クリックして表示方向を設定します。 | |
現在のカメラの観測点を使用して、可視領域を作成します。 | |
選択したラインを使用して、移動距離またはラインに沿ったパーセンテージに基づき可視領域を作成します。 | |
ポイント レイヤーに基づいて可視領域を作成します。フィーチャ属性は、表示方向や距離などのパラメーターを設定できます。以前にエクスポートした解析オブジェクトは、この方法を使用して再開できます。 |
対話型の可視領域の更新
既存の可視領域を更新するには、[可視領域] ツールで観測点コントロールをクリックして選択します。対話型のハンドルを使用して位置とサイズを調整します。オブジェクトを X、Y 空間で移動したり、緑の矢印をドラッグして Z 空間を移動したりできます。値の更新が画面上に動的に表示されます。傾き (赤)、向き (緑)、視野の距離 (青) を調整する他のハンドルもあります。青の矢印は、最小および最大距離を比例的に変更します。
値を手動で入力する場合、[探索的解析] ウィンドウの [プロパティ] タブで、選択した可視領域の特定のプロパティを更新できます。シーン内にあるそれぞれの既存の可視領域を選択して、反復的に更新します。すべての対話型の可視領域を一度に選択および編集するには、[すべて] をクリックします。
対話型の可視領域の削除
可視領域オブジェクトを削除するには、[可視領域] ツールで観測点を選択し、[プロパティ] タブで [削除] をクリックします。また、Delete キーを押すか、右クリックして [削除] をクリックしても、可視領域を削除できます。すべての可視領域を一度に削除するには、[解析] タブの [ワークフロー] グループにある [探索的 3D 解析] ギャラリーで [すべて削除] ボタン をクリックします。
対話型の可視領域の手法
対話型の可視領域ツールは、3D ビュー内で簡単に操作できるように設計されています。これは観測点をカメラの観測点として使用し、見える対象を処理するのにラスターベースの手法を使用します。結果はビューに投影され、異なる色で分類されます。
つまり、ビュー内のコンテンツの解析精度は、観測点からの相対距離と表示角度と関連付けられています。一般に、対話型の可視領域の結果は、短距離で表示角度が高いほど明確になり、長距離で表示角度が低いほど不明確になります。
最小表示距離と最大表示距離の比率によっても、結果の精度は変化します。比率はできる限り低くすることをお勧めします。たとえば、10 フィートと 600 フィート (1:60) は、2 フィートと 600 フィード (1:300) より高精度になります。