1 つのベクター タイル スタイルの各ソースを参照する単一のベクター タイル マップ レイヤーで、複数のベクター タイル ソースからコンテンツを摂取することができます。新しい組み合わせのそれぞれに対して、重複するベクター タイル データを作成したりホスティングしたりすることなく、既存のベクター タイル レイヤーのコンテンツを一致させることができます。このようにして個別のベクター タイル レイヤーを保持し、組み合わせることによって、各レイヤーの更新をさらに便利に行えるようにもなります。
複数のベクター タイル ソースのコンテンツを摂取すると、次のことを行えます。
- Esri ベクター ベースマップに追加のベクター タイル コンテンツを挿入する。
- Esri ベクター ベースマップのレイヤーをコンテンツに置き換える。
- Living Atlas、ArcGIS Online、および ArcGIS Enterprise のコンテンツを組み合わせる。
ベクター タイル スタイルの更新
基礎のベクター タイル スタイルの JSON コードの sources プロパティには、単一の vector タイプのソースではなく複数の vector タイプのソースが含まれます。
次の例には、2 つのベクター タイル ソースがあります。1 つ目は "esri" です。これには、Redlands 市の街路マップ データが含まれます。2 つ目は "contours" です。これには、Redlands エリアのコンターが含まれます。ベクター タイル スタイルの各レイヤーは、sources のいずれかを参照します。
"sources": {
"esri": {
"type": "vector",
"url": "https://tiles.arcgis.com/tiles/8cv2FuXuWSfF0nbL/arcgis/rest/services/Redlands_streetmap/VectorTileServer"
},
"contours": {
"type": "vector",
"url": "https://tiles.arcgis.com/tiles/8cv2FuXuWSfF0nbL/arcgis/rest/services/Redlands_contours/VectorTileServer"
}
},
ベクター タイル サービスの組み合わせ
異なるプロパティを使用し、複数のベクター タイル サービスを組み合わせることができます。次のリストに、有効な組み合わせを示します。
- ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise に公開されるベクター タイル サービスを組み合わせることができます。
- ベクター タイル スタイルの各ベクター タイル ソースは同じタイル スキーマと空間参照を持つ必要がありますが、それぞれに異なる詳細の最大レベルを設定できます。
- 異なる範囲を持つベクター タイル サービスを組み合わせることができます。ベクター タイル レイヤーは、すべての範囲のユニオンとしてレンダリングされます。
- INDEXED または FLAT ベクター タイル形式のベクター タイル サービスを組み合わせることができます。
例: Esri の A Children's Map と道路との組み合わせ
複数のソースを使用すると、既存の Esri ベクター タイル ベースマップに任意のコンテンツを挿入することができます。
この例では、Living Atlas の「A Children's Map」に "streets" が挿入されます。
このマップには、スタイルを持つ道路のレイヤーがありません。ベクター タイル スタイルのコピーを編集することで、"streets" タイル ソースを sources プロパティに追加できます。そうすると、新しい "streets" ソースを参照するスタイルに新しいレイヤーが追加されます。
ベクター タイル ソース
"sources": {
"esri": {
"type": "vector",
"url": "https://tiles.arcgis.com/tiles/P3ePLMYs2RVChkJx/arcgis/rest/services/Esri_Childrens_Map/VectorTileServer"
},
"streets": {
"type": "vector",
"url": "https://<portal_name>/server/rest/services/Hosted/streets/VectorTileServer"
}
},
スタイル JSON のベクター タイル レイヤー
"layers" : [{
"id" : "Land/Not ice", "type" : "fill", "source" : "esri", "source-layer" : "Land", "filter" : ["==", "_symbol", 0], "layout" : {}, "paint" : {
"fill-color" : "#F2EFCC"
}
}, {
"id" : "roads1", "type" : "line", "source" : "streets", "source-layer" : "street", "minzoom" : 4, "layout" : {
"line-join" : "round"
}, "paint" : {
"line-color" : "#B9B7B9", "line-width" : 3.33333 }
}, {
"id" : "roads2", "type" : "line", "source" : "streets", "source-layer" : "street", "minzoom" : 4, "layout" : {
"line-join" : "round"
}, "paint" : {
"line-color" : "#E1E1E1", "line-width" : 1.33333 }
},