ポップアップの構成

フィーチャ レイヤーのポップアップを構成する場合、コンテンツとそのコンテンツの表示方法をカスタマイズできます。ポップアップにはカスタム テキスト、フィールドのリスト、チャート、画像、アタッチメント、カルーセルに表示される一連のチャートと画像を含むことができます。エレメントを分割および配置したり、枠線のスタイルを適用したりできます。

レイヤーのポップアップを構成するには、[コンテンツ] ウィンドウでレイヤーを右クリックし、[ポップアップの構成] ポップアップの構成 をクリックして [ポップアップの構成] ウィンドウを開きます。

ポップアップ エレメント

デフォルトのポップアップでは、フィールドが一列にリストされています。レイヤーにアタッチメントがある場合は、画像エレメントが追加されます。これらのエレメントには枠線が表示されません。エレメントの選択肢はウィンドウの上部にボタンで示されます。エレメント タイプをクリックして、ポップアップ定義リストに追加します。必要に応じて、エレメント タイプをクリックして、特定の垂直位置にドラッグします。エレメントを別のタイプに切り替えるには、リストのアイテムの上にエレメントをドラッグすることで、画像エレメントからテキスト エレメントに変更するなどができます。こうすることで既存のエレメントの削除と、不意なカスタム配置変更の必要がなくなります。

ポップアップ エレメントは、関連データ、ハイパーリンク、および ArcGIS Arcade 条件式をサポートしています。

次の表は、使用可能なポップアップのエレメントを示しています。

要素説明

タイトル

ポップアップの名前を指定するテキストまたはフィールド値。[フィールド] ドロップダウン メニューを使用して、レイヤーからダイナミック テキストを追加します。レイヤー プロパティで定義された表示名がデフォルトで使用されます。

テキスト テキスト

ハイパーリンクを含むカスタム テキストをポップアップに追加します。標準のテキストの書式設定オプションを使用できます。必要に応じて、HTML モードをオンにして、テキストをさらに拡張します。

フィールドのリスト フィールド

ポップアップに表示するフィールドを選択します。レイヤーに関連レコード セット含まれている場合は、関連する数値フィールドの統計情報も含めることができます。

選択フィールドをクリックし、ドラッグして順序を変更できます。[フィールド エイリアス {フィールド名}] 見出しを右クリックして、すべてのフィールドを並べ替えます。

チャート チャート

縦棒グラフ、横棒グラフ、線グラフ、または円グラフを作成します。チャート、およびチャートを正規化するためのフィールドには、両方とも数値フィールドのみを使用できます。

チャートには、タイトルとキャプションを設定できます。

画像 イメージ

URL またはアタッチメント ファイルから画像を指定し、カスタムのタイトルまたはキャプションを設定します。アタッチメント ファイルの場合、[フィールド] ドロップダウン メニューにファイルの名前が表示されるため、複数のアタッチメント ファイルのタイトルまたはキャプションを区別できます。アタッチメント ファイルからの画像は、Web マップまたはフィーチャ レイヤーとして共有されている場合には表示されません。

アタッチメント 添付ファイル

アタッチメント ファイルが有効になっているレイヤーの場合、アタッチメント ファイルのリストをポップアップ内に表示できます。[ポップアップの構成] ウィンドウの下部にある [アタッチメント リストの表示] オプションをオンにします。このオプションを有効にすると、デフォルトのファイル ハンドラーで各アタッチメント ファイルを開くハイパーリンクが、ポップアップにリスト表示されます。[アタッチメント リストの表示] オプションがオンになっているときに、アタッチメント ファイルが関連付けられていないフィーチャのポップアップを表示すると、アタッチメント ファイルが見つからなかったことを示すメッセージがポップアップに表示されます。

カルーセル カルーセル

複数のチャートまたは画像エレメントを保持できるコンテナーです。アイテムは上から下への順序で表示されます。表示されたポップアップで、方向矢印を使用してリストを参照します。アイテムは、構成された順序で表示されます。

エレメントを選択したら、そのエレメントをダブルクリックしてプロパティを編集するか、[ポップアップ エレメントの編集] ボタン ポップアップ エレメントの編集 をクリックします。オプションで、F2 キーまたは Enter キーを押してプロパティを編集します。

エレメントのプロパティを編集し終えたら、[戻る] 戻る をクリックして [ポップアップの構成] ウィンドウのホーム ページに戻り、変更を確定します。選択したレイヤーを [コンテンツ] ウィンドウで変更した場合も、変更は確定されます。ポップアップを次回操作するときに、これらの更新内容が反映されます。

ヒント:

[ポップアップの構成] ウィンドウの下部で、ポップアップを無効にしたり、ArcGIS Arcade 条件式でカスタマイズしたり、前の状態に戻したりすることができます。

テキスト エレメント HTML モード

HTML を直接入力して、テキスト エレメントをさらにカスタマイズできます。スライダーをオンにして、このモードに入ります。使用可能なサポートされている HTML タグと属性を以下の表に示します。

タグ属性

a

hrefstyle

audio

autoplaycontrolsloopmutedpreload

img

srcwidthheightborderaltstyle

source

mediasrctype

span

style

table

widthheightcellpaddingcellspacingborderstyle

div

stylealign

font

sizecolorstyle

tr

heightvalignalignstyle

tdth

heightwidthvalignaligncolspanrowspannowrapstyle

p

style

bstrongiemuulollitbodybrhr

HTML の注意事項

  • 上記の表にリストされていない HTML タグはサポートされていないため、除外されます。
  • hrefsrc に対して許可されているプロトコルは httpshttptel、および mailto です。
  • 閉じていないタグは自動的に閉じられます。
  • <>&s は、&lt;&gt;&amp;&quot を使用してエスケープされていない場合、適切なタグの外側にエスケープされます。
  • UNC リンクはサポートされません。
  • a タグが使用されると、href ターゲット URL は常に、新しいブラウザー タブで開きます。

エレメントの分割

ポップアップ構成に追加する各エレメントを縦方向または横方向に半分に分割して、ポップアップ内にユニークなグリッドを作成することができます。1 つ以上のエレメントを選択し、[横方向に分割] 横方向に分割 をクリックして、元のスペース内に 2 つの同一エレメントを横に並べて作成します。

メモ:

エレメントを行の 25 パーセント (1/4) 未満の幅に分割することはできません。[横方向に分割] コマンドは、選択エレメントに操作を完了するための十分なスペースが存在しない場合も使用できません。

または、[縦方向に分割] 縦方向に分割 をクリックして、選択したエレメントを縦方向に重ねられた 2 つの行として複製することができます。元の行の選択されていないエレメントがこれら 2 つの行に広がります。

ポップアップ エレメントの配置の更新

1 行内の複数エレメントを横方向に配置させた場合、配置のドロップダウン メニューを使用していつでも調整できます。分割ボタンの横のドロップダウンをクリックして、1 行内の 1 つ以上のエレメントが選択された場合の配置オプションを表示します。メニューを展開して、その行で使用可能な構成のリストを表示します。オプションにマウス ポインターを合わせると、特定の幅のパーセンテージが表示されます。別の配置を選択して、その行にエレメントを再配置して一致させます。

ポップアップ エレメントの削除

エレメントを削除すると配置も更新されます。[ポップアップ エレメントの削除] ボタンをクリックして、1 つのエレメントを削除します。または、1 つ以上のエレメントを選択して、配置ボタンの横の [ポップアップ エレメントの削除] ボタンをクリックして、選択したすべてのエレメントを削除します。エレメントを削除すると、残りの配置がそのスペースを埋めるために拡張します。同じ行内の同じ高さの隣接エレメントが、欠落したスペースを埋めます。複数行に広がるエレメントを削除すると、影響を受ける各行が拡大することになります。同じ高さの隣接エレメントが存在しない場合、同じ幅のエレメントが上または下から拡大してきます。

エレメントの枠線

すべてのエレメントをさらにカスタマイズして、色付きの枠線を加えることができます。枠線幅のオプションは [1 pt] から [5 pt] の範囲で、[枠線なし] オプションも含まれます。標準のカラー パレットを使用できます。

関連データの使用

レイヤーがリレートまたはリレーションシップ クラスに属している場合は、ポップアップの上部に、識別されたアイテムがリスト表示され、ここから関連データにアクセスできます。また、[ポップアップの構成] ウィンドウを使用し、関連データに基づいて、フィールドまたは統計関数をポップアップの下部セクションに追加することもできます。ポップアップのテキスト エレメントについては、[フィールド] ドロップダウン メニューから関連テーブルのフィールドを選択できます。フィールド エレメントについては、フィールドのメイン リストの下に関連データが追加されます。チャート エレメントについては、チャートに追加する関連テーブルの数値フィールドの中から選択できます。小数点以下の桁数の書式を設定する数値フィールドは、ポップアップに適用されます。

ポップアップで使用されるリレーションシップ クラスの基数は 1 対 1 (1:1)、1 対多 (1:M)、または多対多 (M:N) である必要があります。

1 対 1 のリレーションシップでは、関連テーブルの値が、ただ 1 つの関連レコードからコピーされます。たとえば、Offices という名前のレイヤーと Current Staff という名前のテーブルの間に 1 対 1 のリレートがある場合、ポップアップには、最初のテーブルの事務所 ID と、2 つ目のテーブルにある現在の事務所員の名前と雇用された日付を表示できます。

1 対多または多対多のリレーションシップでは、統計サマリー値が、複数存在する可能性がある関連レコードから集められます。たとえば、Land Records レイヤーと Previous Owners テーブルの間に 1 対多のリレートがある場合、ポップアップには、最初のテーブルの区画の住所と、2 つ目のテーブルにある以前の所有者の数および最大購入価格を表示できます。

関連レコードの統計情報

レイヤーに関連レコードが含まれている場合は、次の手順を使用して、関連する数値フィールドの統計情報もポップアップに含めることができます。

  1. [コンテンツ] ウィンドウでレイヤーを右クリックし、[ポップアップの構成] ポップアップの構成 をクリックします。
  2. [フィールド] エレメントの [ポップアップ エレメントの編集] ボタン ポップアップ エレメントの編集 をクリックします。
  3. [関連レコード:統計] 見出しの下で、含める統計情報の取得元となる関連テーブル名の矢印を展開します。

    そのテーブルのすべての数値フィールドがリスト表示されます。

  4. 必要なフィールドの [表示] ボックスをオンにします。

    適用可能な統計情報を含む新しい行が、選択したフィールド名の下に表示されます。

  5. ポップアップに追加する関連統計情報を選択します。
  6. [戻る] 戻る をクリックして、[フィールド オプション] を終了し、変更を確定します。

    [ポップアップの構成] ウィンドウのメイン ページが表示されます。ステップ 5 で関連統計情報が選択されなかった場合は、変更を確定するときに、その関連フィールドが自動的にオフになります。

ハイパーリンク

ハイパーリンクは、ポップアップにさらに情報を追加するために画像、チャート、およびテキスト エレメントに適用できます。適用後は、ポップアップ ウィンドウ内のリンク付きエレメントをクリックして、Web ページ、ドキュメント、その他の情報を開くことができます。

ハイパーリンクをテキスト エレメントとして挿入する

ハイパーリンクをテキストとして追加するには、次の手順を実行します。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで、ポップアップを含むレイヤーを右クリックして、[ポップアップの構成] ポップアップの構成 をクリックします。
  2. [ポップアップの構成] ウィンドウで、[テキスト] エレメント ボタン テキスト をクリックして、ポップアップに追加します。
  3. [編集] ボタン ポップアップ エレメントの編集 をクリックしてテキスト エレメントを編集します。
  4. 希望のリンク位置にポインターを置いて、ページ上部にあるボタンのリストから [ハイパーリンク] ボタン ハイパーリンク をクリックします。
  5. [URL] では、ポップアップ ウィンドウ内の画像、チャート、テキストをクリックしたときに開くまたは表示するアイテムへの URL またはパスを入力します。次のいずれかを実行します。
    • 使用するアイテムへの絶対パスを入力します。たとえば、\\machineName\sharedDirectory\imageName.jpg または file:///C:\Users\temp\OperationsSchedule.docx です。
    • ベース パスを入力して、属性テーブル フィールドからパスの残りの部分を取得します。たとえば、\\machineName\sharedDirectory\{Hyperlink_FieldName} です。"mailto:"{EmailAddressField} を使用することもできます。
    • 属性テーブル フィールド内にソース URL を設定し、そのフィールドを {FieldNameWithLinks} として参照します。
    • {expression/expression0} として名前で参照できる Arcade 条件式を使用します。
  6. [説明] では、リンクとして表示するテキストを入力して、[適用] をクリックします。
  7. 必要に応じて、追加のテキストを指定して書式設定します。
  8. [構成のポップアップ] ウィンドウの [テキスト オプション] タブで [戻る] ボタン 戻る をクリックして、編集内容を保存します。

ハイパーリンクをチャート エレメントとして挿入する

ハイパーリンクをチャートに追加するには、次の手順を実行します。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで、ポップアップを含むレイヤーを右クリックして、[ポップアップの構成] ポップアップの構成 をクリックします。
  2. [ポップアップの構成] ウィンドウで、[チャート] エレメント ボタン チャート をクリックして、ポップアップに追加します。
  3. [編集] ボタン ポップアップ エレメントの編集 をクリックしてチャート エレメントを編集します。
  4. チャート エレメントでは、[タイトル][キャプション] セクションでハイパーリンクを使用できます。希望の位置にポインターを置いて、ページ上部にあるボタンのリストから [ハイパーリンク] ボタン ハイパーリンク をクリックします。
  5. [URL] では、ポップアップ ウィンドウ内の画像、チャート、テキストをクリックしたときに開くまたは表示するアイテムへの URL またはパスを入力します。次のいずれかを実行します。
    • 使用するアイテムへの絶対パスを入力します。たとえば、\\machineName\sharedDirectory\imageName.jpg または file:///C:\Users\temp\OperationsSchedule.docx です。
    • ベース パスを入力して、属性テーブル フィールドからパスの残りの部分を取得します。たとえば、\\machineName\sharedDirectory\{Hyperlink_FieldName} です。"mailto:"{EmailAddressField} を使用することもできます。
    • 属性テーブル フィールド内にソース URL を設定し、そのフィールドを {FieldNameWithLinks} として参照します。
    • {expression/expression0} として名前で参照できる Arcade 条件式を使用します。
  6. [説明] では、リンクとして表示するテキストを入力して、[適用] をクリックします。
  7. 必要に応じて、[タイトル][キャプション] セクション内に追加のテキストを指定して書式設定します。
  8. [構成のポップアップ] ウィンドウの [チャート オプション] タブで [戻る] ボタン 戻る をクリックして、編集内容を保存します。

ハイパーリンクを画像エレメントとして挿入する

ハイパーリンクを画像に追加するには、次の手順を実行します。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで、ポップアップを含むレイヤーを右クリックして、[ポップアップの構成] ポップアップの構成 をクリックします。
  2. [ポップアップの構成] ウィンドウで、[画像] エレメント ボタン イメージ をクリックして、ポップアップに追加します。
  3. [編集] ボタン ポップアップ エレメントの編集 をクリックして画像エレメントを編集します。
  4. 希望のリンク位置 (画像エレメントでは [タイトル][キャプション] セクションでハイパーリンクを使用できます) にポインターを置いて、ページ上部にあるボタンのリストから [ハイパーリンク] ボタン ハイパーリンク をクリックします。
  5. [URL] では、ポップアップ ウィンドウ内の画像、チャート、テキストをクリックしたときに開くまたは表示するアイテムへの URL またはパスを入力します。次のいずれかを実行します。
    • 画像への絶対パスを入力します。たとえば、\\machineName\sharedDirectory\imageName.jpg または file:///C:\Users\temp\OperationsSchedule.docx です。
    • ベース パスを入力して、属性テーブル フィールドからパスの残りの部分を取得します。たとえば、\\machineName\sharedDirectory\{Hyperlink_FieldName} です。"mailto:"{EmailAddressField} を使用することもできます。
    • 属性テーブル フィールド内にソース URL を設定し、そのフィールドを {FieldNameWithLinks} として参照します。
    • {expression/expression0} として名前で参照できる Arcade 条件式を使用します。
  6. [説明] では、リンクとして表示するテキストを入力して、[適用] をクリックします。
  7. [ソース URL] では、ポップアップ ウィンドウに表示する画像への URL またはパスを入力します。
  8. [ハイパーリンク] では、リンクを実行したときに表示されるアイテムへの URL またはパスを入力します。
  9. [構成のポップアップ] ウィンドウの [画像オプション] タブで [戻る] ボタン 戻る をクリックして、編集内容を保存します。

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