マップとシーンのオプション

それぞれの新規マップまたはシーンのベースマップ、空間参照、ラベル エンジンのデフォルトを設定できます。新規マップまたはシーンを作成すると、指定した設定が自動的に使用されます。[オプション] ダイアログ ボックスの [マップおよびシーン] タブで、このトピックで説明するオプションを設定できます。

背景地図

ベースマップの場合、ArcGIS Online の組織アカウントのデフォルト ベースマップから選択するか、ギャラリーまたは組織から別のベースマップを選択できます。あるいは、マップおよびシーンがベースマップなしで作成されるように指定できます。

新規マップおよびシーンのデフォルトの範囲は、[組織のデフォルト ベースマップ] オプションです。このオプションは、ArcGIS Online の組織アカウントの設定によって定義されます。たとえば、組織が範囲をローカル エリアに設定するとします。ArcGIS Pro の使用時に ArcGIS Online にサイン インすると、新規マップまたはシーンでは組織に定義された範囲が使用されます。サイン インしない場合は、マップまたはシーンに最初に追加されたレイヤーにより、ローカル シーンおよびマップの範囲が定義されます。グローバル シーンでは、常に地球全体が表示されます。

レイヤーの追加

[新しく追加したレイヤーを自動的に表示] オプションは、マップに新規レイヤーを追加したときのレイヤーの表示設定を制御します。このオプションはデフォルトで有効になっています。追加するレイヤーに多数のフィーチャが含まれていたり、表示に時間がかかりすぎる場合など、一部の場合では、このオプションをオフにしたほうが便利な場合があります。[コンテンツ] ウィンドウでレイヤーの表示設定をオンにする前に、対象のエリアにズームします。

空間参照

マップおよびローカル シーンがデフォルトで使用する座標系を設定できます。デフォルトでは、[最初に追加したレイヤーの空間参照を使用] オプションが有効になっています。つまり、ベースマップではない最初のレイヤーによって、マップおよびローカル シーンの座標系が設定されます。

[空間参照の選択] オプションを使用して、別のデフォルト座標系を指定できます。グローバル シーンでは常に WGS84 が使用されるため、座標系の設定は適用されませんので注意してください。

[データ ソースを正しく配置するために地理座標系間の変換が必要な場合、警告を表示する] オプションを有効にすることもできます。これにより、指定したデフォルト座標系に合うようにデータが変換される場合、警告が表示されます。

ラベル エンジン

マップおよびシーンがデフォルトで使用するラベル エンジンを設定できます。デフォルトでは、ラベル エンジンは Maplex Label Engine に設定されます。

デフォルトのフォント名とフォント スタイルは、[テキストおよびグラフィックス] タブで設定できます。

メモ:

アノテーション フィーチャクラスが新しく作成された場合も、ここで設定したデフォルトのラベル エンジンが使用されます。

地表面の標高サーフェス

新しいグローバル シーンとローカル シーンがデフォルトで使用する標高ソースを設定できます。デフォルトでは、[組織のデフォルトの標高サービス] オプションが有効になっています。これは、アクティブなポータルのデフォルト サービスが使用されることを意味します。このサーフェスのデフォルトの Esri 標高ソースは、キャッシュ標高イメージ サービスである WorldElevation3D/Terrain3D です。

ラスター データセットや TIN データセットなどのローカル標高ソースを指定するか、アクティブなポータルの Web 標高レイヤーを指定するには、[カスタム標高ソースを使用] オプションを使用できます。

さらに、[標高ソースなし] オプションを選択することで、すべての新しいシーンから標高ソースを削除し、標高を 0 に設定することもできます。標高ソースがシーン内に存在しないときでも、[サーフェスの色] を調整するために地表サーフェスを使用できます。

メモ:

これらの設定は、ArcGIS Pro を初めて開いたときに、システム テンプレートである [グローバル シーン][ローカル シーン] には適用されません。更新後のデフォルト設定を確認するには、[テンプレートを使用せずに開始] を使用します。