McBryde-Thomas Flat-Polar Quartic 図法

説明

McBryde-Thomas Flat-Polar Quartic 図法は、正積擬円筒図法です。この図法は、4 次正投影に基づいています。その境界子午線は過度に外側に膨らみ、地図のアウトライン付近で大きな形状の歪みが生じます。

McBryde-Thomas が考案した 4 番目の図法であり、彼らの図法の中で最も著名なものです。この図法は、F. Webster McBryde と Paul D. Thomas が 1949 年に世界統計地図として考案しました。ArcGIS Pro 1.0 以降と ArcGIS Desktop 8.0 以降で使用できます。

McBryde-Thomas Flat-Polar Quartic 図法の例
グリニッジを中心にした McBryde-Thomas Float-Polar Quartic 図法を示します。

投影のプロパティ

次のサブセクションでは、McBryde-Thomas Float-Polar Quartic 図法のプロパティについて説明します。

経緯線

McBryde-Thomas Float-Polar Quartic 図法は、擬円筒図法です。赤道と中心子午線は直線として投影され、投影される中心子午線は赤道の長さの約 0.45 倍となります。他の子午線は、中心子午線から膨らんだ等間隔の 4 次代数曲線です。緯線は、中心子午線に対して垂直な不等間隔の直線です。極も直線となり、長さは赤道の 3 分の 1 になります。経緯線は赤道と中心子午線に対して対称的です。

歪み

McBryde-Thomas Flat-Polar Quartic 図法は、正積 (等面積) 図法です。形状、方向、角度、および距離は全般的に歪みます。中心子午線の北緯 33°45' および南緯 33°45’ 上の点では歪みが生じません。縮尺は北緯 33°45' および南緯 33°45’ 上で正確であり、特定の緯線に沿って一定になります。膨らんだ子午線により、マップの端に向かって大きな歪みを生じます。歪みの値は、赤道と中心子午線で対称的となります。

使用法

McBryde-Thomas Flat-Polar Quartic 図法は主題世界地図に適していますが、実際の使用はお勧めできません。

制限事項

McBryde-Thomas Float-Polar Quartic 図法は球体でのみサポートされます。楕円体の場合、長半径が半径として使われます。楕円体が使用されている場合、正積の特性は維持されません。

パラメーター

McBryde-Thomas Flat-Polar Quartic 図法のパラメーターは次のとおりです。

  • 東距
  • 北距
  • 中央子午線

ソース

Snyder, J. P. (1987). Map Projections: A Working Manual. U.S. Geological Survey Professional Paper 1395. Washington, DC: United States Government Printing Office.

Snyder, J. P. (1993). Flattening the Earth. Two Thousand Years of Map Projections. Chicago and London: University of Chicago Press.

Snyder, J. P. and Voxland, P. M. (1989). An Album of Map Projections. U.S. Geological Survey Professional Paper 1453.Washington, DC: United States Government Printing Office.