EPS にエクスポート

EPS ファイルでは、PostScript ページ記述言語を使用して、ベクター オブジェクトとラスター オブジェクトを記述します。PostScript はハイエンドのグラフィックス ファイル、カートグラフィ、印刷に対応し、出版業界の標準と位置付けられています。EPS ファイルは、多くのドローイング アプリケーションで編集したり、ページ レイアウト アプリケーションでグラフィックスとして配置したりできます。EPS ファイルはフォントの埋め込みをサポートし、CMYK 値または RGB 値で色を定義できます。

EPS ファイルをエクスポートする際は、マップ ビューまたはレイアウト ビューがアクティブであることを確認してください。[共有] タブで、アクティブ ビューに応じて [マップ] エクスポート または [レイアウト] エクスポート をクリックし、[エクスポート] ウィンドウを開きます。[ファイル タイプ][EPS] に変更します。ファイルの名前と場所、その他のプロパティを設定し、[エクスポート] をクリックします。

メモ:

一部のオプションは、マップまたはレイアウトにエクスポートする場合のみ使用できます。マップをエクスポートする際は、マップ エクスポートのサイズを設定できます。レイアウトをエクスポートする際は、グラフィックス範囲でクリップできます。

EPS ファイルをエクスポートする際は、次のプロパティを使用できます。

プロパティ説明

画像として出力

ベクター コンテンツを画像としてエクスポートします。高密度の頂点を持つベクター レイヤーを含むマップまたはレイアウトの場合、出力ファイルのサイズを大幅に縮小できます。このオプションを使用すると、レイヤーや属性などの拡張されたフィーチャの一部は使用できなくなります。

画像圧縮

出力 ファイル内の画像またはラスター データを圧縮するために使用される圧縮スキーム。次から選択します。

  • [なし] - 圧縮は適用されません。
  • [RLE] - ランレングス圧縮 (可逆圧縮方法)。
  • [Deflate] - 可逆圧縮方法。
  • [LZW] - コード テーブルを使用する可逆圧縮方法。

ベクター解像度

レイアウトのベクター データの有効 dpi。[DPI] はレイアウトのエクスポート時にのみ使用できます。マップをエクスポートする場合、dpi は自動的に計算されます。

ラスター リサンプル

ラスター リサンプリングの量。このコントロールは、出力でのラスター コンテンツの有効解像度を決定します。たとえば、出力画像品質のリサンプリング率を 1:2 に設定した場合、出力解像度が 300 dpi に設定されていると、ラスター コンテンツは約 150 dpi で出力されます。多くの場合、品質に明らかな影響を及ぼすことなく、ベクター データよりも低い dpi のラスター データを含めることができます。これによって出力ファイル サイズが小さくなります。

埋め込みフォント

エクスポート ファイルに埋め込み可能フォントを含め、異なるプラットフォーム間でフォントの一貫性を維持します。

絵文字マーカー シンボルをポリゴンに変換

フォント絵文字に基づくマーカー シンボルを、フォントから参照される絵文字としてエクスポートするか、ポリゴンとしてエクスポートするかを制御します。ライセンスまたはファイル形式の制限 (AI はフォントを埋め込めません) のためにフォントを埋め込むことができない場合に、適切なフォントがインストールされていないコンピューター上で出力を表示するには、このオプションをオンにします。

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