ブロック調整計算 (Compute Block Adjustment) (データ管理)

概要

このツールは、モザイク データセットの調整計算を行うために使用します。このツールは、実際の調整値の適用に使用できる収束解のテーブルを作成します。

使用法

構文

ComputeBlockAdjustment(in_mosaic_dataset, in_control_points, transformation_type, out_solution_table, {out_solution_point_table}, {maximum_residual_value}, {adjustment_options}, {location_accuracy}, {out_quality_table})
パラメーター説明データ タイプ
in_mosaic_dataset

調整する入力モザイク データセット。

Mosaic Layer; Mosaic Dataset
in_control_points

タイ ポイントと地上コントロール ポイントが格納されたコントロール ポイント テーブル。

通常、これは [タイ ポイントの計算 (Compute Tie Points)] ツールから出力されます。

Feature Layer
transformation_type

モザイク データセットの調整時に使用する変換のタイプ。

  • POLYORDER0ブロック調整計算に 0 次多項式が使用されます。これは、データが平らなエリアにあるときによく使用されます。
  • POLYORDER1ブロック調整計算に 1 次多項式 (アフィン) が使用されます。これがデフォルトです。
  • RPC変換には、有理多項式係数 (RPC) が使用されます。これは、メタデータ内に RPC 情報が含まれる衛星画像に使用されます。このオプションには、ArcGIS Desktop Advanced ライセンスが必要です。
  • Frame変換には、フレーム カメラ モデルが使用されます。これは、メタデータ内にフレーム カメラ情報が含まれる航空画像に使用されます。このオプションには、ArcGIS Desktop Advanced ライセンスが必要です。
String
out_solution_table

調整値を含む出力ソリューション テーブル。

Table
out_solution_point_table
(オプション)

出力ソリューション ポイント テーブル。これは、ポリゴン フィーチャクラスとして保存されます。この出力は、かなり大きくなる場合があります。

Feature Class
maximum_residual_value
(オプション)

ブロック調整計算に使用される閾値。この閾値を超える残差があるポイントは使用されません。このパラメーターは、変換タイプが POLYORDER0POLYORDER1Frame の場合に適用されます。変換が RPC の場合、無効なポイントを除外するために適切な閾値が自動的に決定されます。

変換が POLYORDER0 または POLYORDER1 の場合、このパラメーターの単位はマップ単位になり、デフォルト値は 2 になります。

変換が Frame の場合、このパラメーターの単位はピクセル単位になり、デフォルト値は 5 になります。

Double
adjustment_options
[[name, value],...]
(オプション)

調整計算を微調整できるその他のオプション。

  • MinResidual最小残差値で、下限閾値です。多項式変換が POLYORDER0 または POLYORDER1 の場合、単位はマップ単位になり、デフォルトの最小残差は 0 になります。最小残差値と最大残差パラメーターは、ブロック調整計算から大きなエラーを生成するポイントを検出および削除するときに使用されます。
  • MaxResidualFactor最大残差ファクターは、最大残差 (上限閾値) を生成するために使用されるファクターです。[最大残差] パラメーターが定義されていない場合、
    MaxResidualFactor * RMS
    を使用して、上限閾値が計算されます。最小残差値と最大残差パラメーターは、ブロック調整計算から大きなエラーを生成するポイントを検出および削除するときに使用されます。
Value Table
location_accuracy
(オプション)

画像の幾何補正の精度レベルを指定します。

  • HIGH精度は 30 メートル以下です。
  • MEDIUM精度は 31 ~ 100 メートルです。
  • LOW精度は 100 メートル以上です。

LOW 精度が指定された場合、コントロール ポイントは、最初に初期 TIN 化によって改善された後、ブロック調整計算に使用されます。中精度と高精度には、追加の推定処理は必要ありません。

String
out_quality_table
(オプション)

調整品質情報の格納に使用される出力テーブル。

このパラメーターは、RPCtransformation_type として指定されている場合のみ有効です。

Table

コードのサンプル

ComputeBlockAdjustment (ブロック調整計算) の例 1 (Python ウィンドウ)

以下は、ComputeBlockAdjustment ツールを実行する Python サンプルです。

import arcpy
arcpy.ComputeBlockAdjustment_management(
     "c:/BD/BD.gdb/redQB", "c:/BD/BD.gdb/redQB_tiePoints",
     "POLYORDER1", "c:/BD/BD.gdb/redQB_solution")
ComputeBlockAdjustment (ブロック調整計算) の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

以下は、ComputeBlockAdjustment ツールを実行する Python スクリプト サンプルです。

#compute block adjustment, case 2

import arcpy
arcpy.env.workspace = "c:/workspace"

#Compute block adjustment
mdName = "BD.gdb/redlandsQB"
in_controlPoint = "BD.gdb/redlandsQB_tiePoints"
out_solutionTable = "BD.gdb/redlandsQB_solution"

arcpy.ComputeBlockAdjustment_management(mdName, in_controlPoint, 
     "POLYORDER1", out_solutionTable)
ComputeBlockAdjustment (ブロック調整計算) の例 3 (スタンドアロン スクリプト)

以下は、ComputeBlockAdjustment ツールを実行する Python スクリプト サンプルです。

#compute block adjustment, case 3

import arcpy
arcpy.env.workspace = "c:/workspace"

#Compute block adjustment specifying an output point table and 
#an setting an adjustment option
mdName = "BD.gdb/redlandsQB"
in_controlPoint = "BD.gdb/redlandsQB_tiePoints"
out_solutionTable = "BD.gdb/redlandsQB_solution"
out_solutionPoint = "BD.gdb/redlandsQB_solutionPoint"
engineOption = "_BAI c:/workspace/bai.txt; _BAO c:/workspace/bao.txt"

arcpy.ComputeBlockAdjustment_management(mdName, in_controlPoint, 
     "POLYORDER1", out_solutionTable, out_solutionPoint,"0.5", 
     engineOption)

ライセンス情報

  • Basic: いいえ
  • Standard: はい
  • Advanced: はい

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