概要
ディスクからデータを永続的に削除します。ArcGIS でサポートされるすべてのタイプの地理データ、およびツールボックスとワークスペース (フォルダーおよびジオデータベース) を削除できます。指定のアイテムがワークスペースの場合は、含まれているすべてのアイテムも削除されます。
使用法
別の ArcGIS アプリケーションで現在使用されているデータは削除できません。このツールは失敗し、ERROR 000464 が示されます。
シェープファイルを削除すると、メタデータ、投影情報ファイル、インデックス ファイルなどの補助ファイルも削除されます。
フォルダーを削除すると、そのフォルダーはシステムのゴミ箱に移動されます。ゴミ箱では、そのフォルダーを元に戻すことも永続的に削除することもできます。
ネットワーク解析データセットまたはトポロジに関係するフィーチャクラスとテーブルは削除できません。
モザイク データセットを削除したときに削除されるのは、モザイク データセットのみです。データベース内のすべてのテーブルを含め、モザイク データセット全体を削除したり、オプションでオーバービューや作成されたキャッシュも削除するには、[モザイク データセットの削除 (Delete Mosaic Dataset)] ツールを使用します。
データベース接続ファイルを削除しても、エンタープライズ データベースは削除されません。データベース接続ファイルは、データベースへのショートカットにすぎないからです。
リレーションシップ クラスを削除すると、そのリレーションシップに対応する行がリレーションシップ テーブルから削除されます。
ArcGIS Pro 2.6 以降、[削除 (Delete)] ツールを使用して複数のアイテムを削除できます。
構文
Delete(in_data, {data_type})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
in_data [in_data,...] | 削除する入力データ。 | Data Element; Graph; Layer; Table View; Utility Network |
data_type (オプション) | 削除するディスク上のデータのタイプ。これは、入力データがジオデータベース内にあり、名前の競合が存在する場合 (同じ名前のフィーチャ データセットとフィーチャクラスがジオデータベースに含まれている場合など) にのみ必要です。この場合、削除するデータセットを明確にするために、データ タイプが使用されます。 | String |
派生した出力
名前 | 説明 | データ タイプ |
out_results | 削除が成功したかどうかを示します。 | ブール型 |
コードのサンプル
次の Python ウィンドウ スクリプトは、イミディエイト モードで Delete 関数を使用する方法を示しています。
import arcpy
arcpy.env.workspace = "C:/data"
arcpy.Copy_management("majorrds.shp", "majorrdsCopy.shp")
arcpy.Delete_management("majorrdsCopy.shp")
次の Python スクリプトは、スタンドアロン スクリプトで Delete 関数を使用する方法を示しています。
# Name: Delete_Example2.py
# Description: Delete majorrdsCopy.shp
# Import system modules
import arcpy
# Set workspace
arcpy.env.workspace = "C:/data"
# Set local variables
in_data = "majorrds.shp"
out_data = "majorrdscopy.shp"
# Execute Copy
arcpy.Copy_management(in_data, out_data)
# Execute Delete
arcpy.Delete_management(out_data)
次の Python ウィンドウ スクリプトは、イミディエイト モードで複数の入力を持つ Delete 関数を使用する方法を示しています。
import arcpy
arcpy.env.workspace = r"C:\dataToDelete"
arcpy.management.Delete(r"'NIRrG_ps8.afr';'redlands.tpkx';'colormap.img'")
環境
ライセンス情報
- Basic: はい
- Standard: はい
- Advanced: はい