フィーチャ ビン キャッシュの管理 (Manage Feature Bin Cache) (データ管理)

概要

フィーチャ ビニングが有効化されたデータのフィーチャ ビニング キャッシュを管理します。

フィーチャ ビニングは、大量のポイント フィーチャを、スケール処理された詳細レベルによって変化するダイナミック ポリゴンのビンに集約します。フィーチャ ビニングの有効化方法およびビン化されたフィーチャ レイヤーの操作方法の詳細

使用法

  • フィーチャ ビニングがフィーチャクラスに対して有効化され、静的キャッシュが生成された場合に、このツールを使用します。元のデータが変更された場合、このツールを実行して、データの最新の状態を反映するようにキャッシュを更新します。静的キャッシュがない状態で、このツールをフィーチャクラスに対して実行した場合、静的キャッシュが生成されます。このツールを使用して、キャッシュに格納された統計情報のサマリーを追加または削除したり、キャッシュの詳細レベルを変更したりします。

  • フィーチャ ビニングは、エンタープライズ ジオデータベースまたは次のプラットフォーム上のデータベースに格納されたポイント フィーチャクラスおよびマルチポイント フィーチャクラスのみでサポートされています。

    • IBM Db2
    • Microsoft SQL Server
    • Oracle
    • PostgreSQL
    • SAP HANA
    ただし、SAP HANA のビンの場合、集約結果がキャッシュされないため、SAP HANA のデータに対しては、このツールは必要でないか、サポートされません。

  • [詳細レベル] パラメーターを使用して、キャッシュに含めるタイル スキーマの最大詳細レベルを指定します。タイル スキーマは、縮尺範囲の連続体です。マップによっては、タイル スキーマ内の一部の極めて大きい縮尺または小さい縮尺のキャッシュを行わないようにすることができます。データが表示されるマップの使用目的に最もよく適合する詳細レベルを選択します。

構文

ManageFeatureBinCache(in_features, {bin_type}, {max_lod}, {add_cache_statistics}, {delete_cache_statistics})
パラメーター説明データ タイプ
in_features

静的キャッシュが更新される、ビニングが有効化されたフィーチャクラス。

Feature Layer
bin_type
(オプション)

有効化されるビニングのタイプを指定します。SAP HANA のデータを使用している場合、正方形のビンのみがサポートされます。

  • FLAT_HEXAGONフラットなジオヘックスまたはフラットなヘックスビニングとも呼ばれるビニング スキーマ。タイルは、六角形のテッセレーションであり、それらの六角形の方向の上部に、六角形のフラットなエッジが存在します。これは、Microsoft SQL ServerOracle、および PostgreSQL のデータの場合のデフォルトです。
  • POINTY_HEXAGON尖ったジオヘックスまたは尖ったヘックスビニングとも呼ばれるビニング スキーマ。タイルは、六角形のテッセレーションであり、それらの六角形の方向の上部に、六角形のポイントが存在します。
  • SQUAREジオスクエアまたはスクエアビニングとも呼ばれる、タイルが正方形のテッセレーションであるビニング スキーマ。これは、Db2 および SAP HANA のデータの場合のデフォルトです。これは、SAP HANA のデータで利用できる唯一のビン タイプです。
  • GEOHASHタイルが長方形のテッセレーションであるビニング スキーマ。ジオハッシュ ビンが WGS 1984 地理座標系 (GCS WGS 1984、EPSG WKID 4326) を常に使用するため、ジオハッシュ ビンに対してビンの座標系を指定することはできません。
String
max_lod
(オプション)

キャッシュに使用される最大詳細レベルを指定します。

タイル スキーマは、縮尺範囲の連続体です。マップによっては、タイル スキーマ内の一部の極めて大きい縮尺または小さい縮尺のキャッシュを行わないようにすることができます。このツールは、マップの縮尺依存を調べて、キャッシュの縮尺の最大範囲を提供しようとします。データが表示されるマップの使用目的に最もよく適合する詳細レベルを選択します。

  • WORLD世界の縮尺が最大詳細レベルとして使用されます。
  • CONTINENTS複数の大陸の縮尺が最大詳細レベルとして使用されます。
  • CONTINENT単一の大陸の縮尺が最大詳細レベルとして使用されます。
  • COUNTRIES複数の国の縮尺が最大詳細レベルとして使用されます。
  • COUNTRY単一の国の縮尺が最大詳細レベルとして使用されます。
  • STATES複数の地方の縮尺が最大詳細レベルとして使用されます。
  • STATE単一の地方の縮尺が最大詳細レベルとして使用されます。
  • COUNTIES複数の県の縮尺が最大詳細レベルとして使用されます。
  • COUNTY単一の県の縮尺が最大詳細レベルとして使用されます。
  • CITIES複数の市区町村の縮尺が最大詳細レベルとして使用されます。
  • CITY単一の市区町村の縮尺が最大詳細レベルとして使用されます。
String
add_cache_statistics
[[Field, Statistic Type],...]
(オプション)

集計されてビンのキャッシュに格納される統計情報を指定します。統計情報は、各ビンをシンボル表示し、1 つのビン内のすべてのポイントの集約情報を提供するために使用されます。1 つの統計情報のサマリー shape_count (フィーチャの総数) が、常に使用可能です。

  • [フィールド] - 統計情報のサマリーを計算するフィールド。サポートされるフィールド タイプは、short、long、float、および double です。
  • [統計の種類] - 指定したフィールドに対して計算する統計情報の種類。統計情報は、ビン内のすべてのフィーチャに対して計算されます。使用できる統計情報タイプは次のとおりです。
    • [平均値] (AVG) - 指定されたフィールドの平均を計算します。
    • [最小値] (MIN) - 指定されたフィールドのすべてのレコードの中で最も小さい値を検出します。
    • [最大値] (MAX) - 指定されたフィールドのすべてのレコードの中で最も大きい値を検出します。
    • [標準偏差] (STDDEV) - フィールドの標準偏差値を計算します。
    • [合計値] (SUM) - 指定されたフィールドの値の合計を追加します。

Value Table
delete_cache_statistics
[delete_cache_statistics,...]
(オプション)

キャッシュから削除される統計情報のサマリー。デフォルトの統計情報のサマリー COUNT を削除することはできません。

String

派生した出力

名前説明データ タイプ
out_features

フィーチャ ビン キャッシュが更新された入力フィーチャ。

フィーチャ レイヤー

コードのサンプル

ManageFeatureBinCache (フィーチャ ビン キャッシュの管理) の例 (Python ウィンドウ)

Earthquakes という名前のフィーチャ レイヤーに対して、最大深度を計算するための新しい統計情報を追加し、フィーチャ ビン キャッシュの詳細レベルを設定します。

import arcpy
arcpy.ManageFeatureBinCache_management("lod_gdb.elec.Earthquakes", "SQUARE", 
                                       "STATE", "depth_km MAX")

ライセンス情報

  • Basic: はい
  • Standard: はい
  • Advanced: はい

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