フロア遷移の生成 (Generate Floor Transitions) (Indoors)

この ArcGIS 2.6 ドキュメントはアーカイブされており、今後更新されません。 コンテンツとリンクが古い場合があります。 最新のドキュメントをご参照ください

Available for an ArcGIS organization licensed with the Indoors extension.

概要

フロアを垂直に接続する遷移ライン フィーチャを作成または更新します。

選択した空間 (ユニット) ポリゴンを使用し、建物のフロア (レベル) 間で鉛直線を生成します これらの遷移フィーチャと経路フィーチャを併用し、ルート検索のネットワークを生成します。

使用法

  • [入力施設フィーチャ] パラメーターは、Facilities フィーチャクラスの Indoors モデルに準拠するポリゴン フィーチャ レイヤーまたはフィーチャクラスである必要があります。入力レイヤーで選択を行うか、フィルター設定を定義することで、フロア遷移の生成を特定の建物に限定できます。選択やフィルター設定を行わなければ、ツールは入力レイヤー上のすべての建物のすべてのフロアに対して、フロア遷移を生成します。

  • [遷移ユニット フィーチャ] パラメーターは、ユニット フィーチャクラスの Indoors モデルに準拠するフィーチャ レイヤーまたはフィーチャクラスである必要があります。

    • [遷移ユニット フィーチャ] パラメーターは、階段やエレベーターなど、遷移を生成するフロア プランのエリアを定義するために使用されます。
    • [遷移ユニット フィーチャ] が、階段またはエレベーター タイプの両方の空間を表すポリゴンを含むフィーチャクラスであるか、遷移を生成する必要がないその他の空間を含むフィーチャクラスである場合は、[階段ユニットの条件式][エレベーター ユニットの条件式] パラメーターを使用し、どのフィーチャがどの遷移空間タイプを表すかを特定します。Indoors モデルでは、USE_TYPE フィールドの値を使用できます。

  • [入力経路フィーチャ] パラメーターは、予備経路フィーチャクラスの Indoors モデルに準拠するポリライン フィーチャ レイヤーまたはフィーチャクラスである必要があります。ツールは、新しい遷移フィーチャをこれらの予備経路にスナップし、接続されたルート検索可能ネットワークを作成します。

  • [ターゲット遷移] パラメーターは、予備遷移フィーチャクラスの Indoors モデルに準拠する既存のポリライン フィーチャ レイヤーまたはフィーチャクラスである必要があります。新しい遷移はここに書き込まれ、ネットワーク データセットの作成に使用されます。

  • [エレベーター遅延] パラメーターは、エレベーターの利用者が予期すべき待ち時間を考慮し、特定されたエレベーター遷移空間に含まれる既存の [経路フィーチャ] に遅延の値を適用することで、ルート案内と移動時間の計算を向上します。

    • デフォルトの Indoors ネットワーク データセット テンプレートを使用する場合、予期されるエレベーター遅延を含めると、車椅子モードと徒歩モードの結果が異なることがあります。エレベーター遅延が発生すると、階段を使う方が合計移動時間が短くなることがあるからです。

  • ツールは、各フロア [経路フィーチャ] で、選択したタイプのポリゴン中心に最も近い頂点を探します。この頂点で、レベル間に鉛直線が作成されます。新しい [遷移] フィーチャの開始頂点と終了頂点の Z 値が、経路フィーチャの Z 値と一致します。

  • すべての出力遷移フィーチャに対し、LENGTH_3D 属性が計算されます。階段タイプの遷移の場合、時間を 3 倍にして、階段を徒歩移動する時間を考慮に入れます。これらの値は、必要に応じて手動で再計算できます。

    メモ:

    遷移フィーチャを手動で編集した場合は、この値も再計算する必要があります。

  • エレベーター タイプの遷移の場合、ACCESS_WHEELCHAIR フィールドは TRUE に設定されます。階段タイプの遷移の場合は、この値は FALSE です。

  • 出力遷移フィーチャの場合、次の属性にデフォルト値が設定されます。

    • ACCESS_PEDESTRIAN
    • TRANSITION_RANK
    • TRANSITION_TYPE
    • TRAVEL_DIRECTION

    メモ:

    これらの値は、ネットワーク データセットを作成する前に、必要に応じて手動で編集できます。

構文

GenerateFloorTransitions(facility_features, transition_unit_features, pathway_features, target_transitions, {elevator_delay}, {delete_existing_transitions}, {stairway_unit_exp}, {elevator_unit_exp})
パラメーター説明データ タイプ
facility_features

建物 (複数可) を表す入力ポリゴン フィーチャです。ArcGIS Indoors モデルでは、これは施設レイヤーになります。このツールは、これらのフィーチャで表される建物のみを処理します。

Feature Layer
transition_unit_features

建物内の遷移空間を表す入力ポリゴン フィーチャです。ArcGIS Indoors モデルでは、これはユニット レイヤーになります。

Feature Layer
pathway_features

予備経路を表す入力ポリライン フィーチャです。新しい遷移フィーチャは、これらのポリライン フィーチャにスナップされます。Indoors モデルでは、これは予備経路レイヤーになります。

Feature Layer
target_transitions

新しい遷移で更新される、既存のフィーチャクラスまたはレイヤーです。ArcGIS Indoors モデルでは、これは予備遷移レイヤーになります。

Feature Layer
elevator_delay
(オプション)

エレベーターの平均移動時間。エレベーターの乗り降りに伴う推定待ち時間の半分の時間です (秒単位)。このパラメーターを使用すると、ルート検索と移動時間の計算の精度を高めることができます。この値は、0 以上である必要があります。

Long
delete_existing_transitions
(オプション)

新しい遷移フィーチャを作成する前に、選択した遷移空間の既存の遷移フィーチャを削除するかどうかを指定します。このパラメーターを使用しない場合、updated_transitions には既存の遷移フィーチャと新しく作成された遷移フィーチャの両方が含まれます。

  • DELETE_FEATURES既存の遷移フィーチャが削除されます。これがデフォルトです。
  • NO_DELETE_FEATURES既存の遷移フィーチャは削除されません。
Boolean
stairway_unit_exp
(オプション)

階段やエスカレーターなど、ステップベースの遷移を表す [遷移ユニット フィーチャ] を定義する SQL 条件式です。

SQL Expression
elevator_unit_exp
(オプション)

エレベーターなど、リフトベースの遷移を表す [遷移ユニット フィーチャ] を定義する SQL 条件式です。

SQL Expression

派生した出力

名前説明データ タイプ
updated_transitions

更新された [ターゲット遷移] レイヤー。

フィーチャクラス

コードのサンプル

GenerateFloorTransitions (フロア遷移の生成) の例 1 (Python ウィンドウ)

次の Python ウィンドウ スクリプトは、イミディエイト モードで GenerateFloorTransitions 関数を使用する方法を示しています。

# Name: Indoors_GenerateFloorTransitions_example1
# Description: Generates floor transition line features for selected unit types without delay

import arcpy

arcpy.indoors.GenerateFloorTransitions(r"C:\Indoors\ExampleCampus.gdb\Indoors\Facilities", 
                                       r"C:\Indoors\ExampleCampus.gdb\Indoors\Units", 
                                       r"C:\Indoors\ExampleCampus.gdb\PrelimNetwork\PrelimPathways", 
                                       r"C:\Indoors\ExampleCampus.gdb\PrelimNetwork\PrelimTransitions", 
                                       None, "DELETE_FEATURES", 
                                       "USE_TYPE IN ('Stairs', 'Stairway')", 
                                       "USE_TYPE IN ('Elevator', 'Elevator Cab', 'Elevator Shaft')")
GenerateFloorTransitions (フロア遷移の生成) の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

次のスタンドアロン スクリプトで、GenerateFloorTransitions 関数を使用する方法を示します。

# Name: Indoors_GenerateFloorTransitions_example2
# Description: Generates floor transition line features for selected unit types 
#              and adds elevator delay

import arcpy

# Define inputs
facility_features = r"C:\Indoors\ExampleCampus.gdb\Indoors\Facilities"
transition_unit_features = r"C:\Indoors\ExampleCampus.gdb\Indoors\Units"
pathway_features = r"C:\Indoors\ExampleCampus.gdb\PrelimNetwork\PrelimPathways"
target_transitions = r"C:\Indoors\ExampleCampus.gdb\PrelimNetwork\PrelimTransitions"
elevator_delay = 20
stairway_unit_exp = "USE_TYPE IN ('Stairs', 'Stairway')"
elevator_unit_exp = "USE_TYPE IN ('Elevator', 'Elevator Cab', 'Elevator Shaft')"

# Run tool
arcpy.indoors.GenerateFloorTransitions(facility_features, 
                                       transition_unit_features, 
                                       pathway_features, target_transitions, 
                                       elevator_delay, 'NO_DELETE_FEATURES', 
                                       stairway_unit_exp, elevator_unit_exp)

環境

このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。

ライセンス情報

  • Basic: いいえ
  • Standard: いいえ
  • Advanced: 次のものが必要 Indoors

関連トピック