パスの解析 (Parse Path) (ModelBuilder)

概要

入力を解析してファイル名、拡張子、パス、および最後のワークスペース名を出力します。出力は、インライン変数として他のツールの出力名で使用できます。

ModelBuilder での [パスの解析 (Parse Path)] の詳細

使用法

  • このツールは、ModelBuilder で使用するためのツールで、Python スクリプトでは使用できません。

  • 出力に一意の名前を作成するために、複数の変数名を追加できます (例: C:\Temp\Out_%Name%_%Workspace Name%)。

  • [パスの解析 (Parse Path)] ツールに「C:\1Tool Data\City Roads.shp」と入力した場合は、この入力内容が解析されて、次の出力が生成されます。

    解析結果
    パス C:\1Tool Data
    名前City Roads
    拡張子shp
    ワークスペース名1Tool Data

    [形式名、拡張子、およびワークスペース] パラメーターをオンにすると、上記のパスが解析されて、次の出力が生成されます。

    解析結果
    パス C:\1Tool Data
    名前City_Roads
    拡張子shp
    ワークスペース名_1Tool_Data

  • Python の os モジュールを使用すると、スクリプトで同じ機能を利用できます。たとえば、入力変数として

    inData = r"C:\1Tool Data\City Roads.shp" を渡す場合、次のようになります。

    • 名前 City Roads を取得する場合
      import os
      name = os.path.basename(inData)
    • パス C:\1Tool Data を取得する場合
      import os path = os.path.dirname(inData)
    • ファイル拡張子 shp を取得する場合
      import os
      ext = os.path.splitext(inData)[1][1:]
    • ワークスペース名 1Tool Data を取得する場合
      import os folder = os.path.basename(os.path.dirname(inData))

    [形式名、拡張子、およびワークスペース] パラメーターをオンにした場合と同様の方法でパスを解析する場合、次のようになります。

    • 名前 City_Roads を取得する場合
      import os
      import re
      name = os.path.basename(inData)
      name = re.sub('[^0-9a-zA-Z]+', '_', name)
      if name[0].isdigit():
          name = "_" + name
    • パス C:\1Tool Data を取得する場合
      import os path = os.path.dirname(inData)
    • ファイル拡張子 shp を取得する場合
      import os
      ext = os.path.splitext(inData)[1][1:]
    • ワークスペース名 _1Tool_Data を取得する場合
      import os import re folder = os.path.basename(os.path.dirname(inData)) folder = re.sub('[^0-9a-zA-Z]+', '_', folder) if folder[0].isdigit():
          folder = "_" + folder

  • [パスの解析 (Parse Path)][パス] 出力はワークスペース データ タイプであるため、ワークスペース データ タイプを入力として受け付ける [フィーチャクラスの作成 (Create Feature Class)] ツールの [フィーチャクラス ロケーション] パラメーターに入力として直接接続することができます。[コピー (Copy)] など、ワークスペース データ タイプ パラメーターが含まれていないツールでは、%Path%\Out_%Name%.%Extension% などのインライン変数置換を使用して、[パス] の値をこのツールに渡すことができます。

    [フィーチャクラスの作成 (Create Feature Class)] ツールでのパスの解析

構文

ParsePathExt(in_data_element, {format})
パラメーター説明データ タイプ
in_data_element

解析する入力値。

Any Value
format
(オプション)

予約文字をすべて削除します。入力値が「C:\1Tool Data\InputFC.shp」の場合、結果は次のようになります。

  • パス - ファイル パスが出力されます (例: C:\1Tool Data)。
  • 名前 - ファイル名が出力されます (例: InputFC)。
  • 拡張子 - ファイル拡張子が出力されます (例: shp)。
  • ワークスペース名 - ワークスペース名が出力されます (例: _1Tool_Data)。

Boolean

派生した出力

名前説明データ タイプ
path

入力のワークスペース。

ワークスペース
name

ファイル名 (拡張子を除く)。

文字列
extension_type

ファイル拡張子。

文字列
workspace_name

ワークスペースの名前。

文字列

環境

このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。

ライセンス情報

  • Basic: はい
  • Standard: はい
  • Advanced: はい