ATanH (Spatial Analyst)

Spatial Analyst のライセンスで利用可能。

Image Analyst ライセンスで利用できます。

概要

ラスターのセル値の逆双曲線正接を計算します。

ATanH の図
OutRas = ATanH(InRas)

使用法

  • 数学の場合、すべての三角関数にドメイン (定義域) と呼ばれる有効な入力値の範囲が定義されています。各関数の出力値も範囲が定義されています。このツールの場合は以下のとおりです。

    • ドメインは -1 < [in_value] < 1

      このドメイン外の入力値は、出力ラスターでは NoData になることに注意してください。

    • 範囲は -∞ < [out_value] < ∞

    -∞ と ∞ はそれぞれ、特定のラスター形式でサポートされている負の最小値と正の最大値を表します。

  • このツールの入力値および出力値は単位がないものとして解釈されます。

  • 出力値は、入力データ型にかかわらず常に浮動小数点数です。

  • 入力がマルチバンド ラスターである場合、出力はマルチバンド ラスターになります。ツールは、入力の各バンドに対して操作を行います。

  • このツールに適用されるジオプロセシング環境の詳細については、「解析環境と Spatial Analyst」をご参照ください。

構文

ATanH(in_raster_or_constant)
パラメーター説明データ タイプ
in_raster_or_constant

逆双曲線正接値の計算対象となる入力値。

数値をこのパラメーターの入力として使用するには、セル サイズと範囲を最初に環境で設定しておく必要があります。

Raster Layer; Constant

戻り値

名前説明データ タイプ
out_raster

出力ラスター。

この値は入力値の逆双曲線正接 (アーク ハイパーボリック タンジェント) です。

Raster

コードのサンプル

ATanH の例 1 (Python ウィンドウ)

この例では、入力 Grid ラスター内の値の逆双曲線正接 (アーク ハイパーボリック タンジェント) を計算します。

import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
outATanH = ATanH("degs")
outATanH.save("C:/sapyexamples/output/outatanh")
ATanH の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

この例では、入力 Grid ラスター内の値の逆双曲線正接 (アーク ハイパーボリック タンジェント) を計算します。

# Name: ATanH_Ex_02.py
# Description: Calculates the inverse hyperbolic tangent of cells 
#    in a raster
# Requirements: Spatial Analyst Extension

# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *

# Set environment settings
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"

# Set local variables
inRaster = "degs"

# Execute TanH
outATanH = ATanH(inRaster)

# Save the output 
outATanH.save("C:/sapyexamples/output/outatanh.img")

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 Spatial Analyst または Image Analyst
  • Standard: 次のものが必要 Spatial Analyst または Image Analyst
  • Advanced: 次のものが必要 Spatial Analyst または Image Analyst

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