InList (Spatial Analyst)

Spatial Analyst のライセンスで利用可能。

Image Analyst ライセンスで利用できます。

概要

最初の入力の中で、他の一連の入力に含まれる値をセル単位で判別します。

各セルについて、最初の入力ラスターの値が他の入力のリストに含まれている場合、その値が出力ラスターに割り当てられます。含まれていない場合、出力セルは NoData になります。

InList の図
OutRas = InList(InRas1,[0, 2, 3, 7])

使用法

  • すべての入力が整数の場合、出力ラスターも整数になります。入力のいずれかが浮動小数である場合、出力は浮動小数になります。

  • 入力ラスターのリストの順序は、このツールの結果に影響を与えません。

  • [マルチバンドとして処理] パラメーターがオフの場合 (Python では process_as_multibandSINGLE_BAND に設定されている場合)、マルチバンドの最初のバンドである [入力ラスター、または定数値 1] (Python では input_raster_or_constant) のみが使用されます。マルチバンドの各バンドである [入力ラスター、または定数値] (Python では in_rasters_or_constants) は、シングル バンド ラスターとして別々に処理されます。

  • [マルチバンドとして処理] パラメーターがオンの場合 (Python では process_as_multibandMULTI_BANDに設定されている場合)、各マルチバンド ラスター入力はマルチバンド ラスターとして処理されます。

    出力のバンド数は [入力ラスター、または定数値] パラメーターによって決まります。入力ラスターがシングル バンドまたは定数の場合、出力ラスターのバンド数は、[入力ラスター、または定数値] のマルチバンド ラスターの最大数と同じになります。入力ラスターがマルチバンドである場合、出力ラスターには入力ラスターと同じ数のバンドが含まれます。

    [入力ラスター、または定数値] のいずれかが、出力ラスターよりバンド数が小さいラスターの場合、欠落しているバンドは NoData の値を持つバンドとして解釈されます。入力リストのエントリのいずれかが定数の場合、そのエントリは、すべてのバンドのセル値が定数と同じであり出力ラスターと同じバンド数を持つマルチバンド ラスターとして解釈されます。

  • このツールに適用されるジオプロセシング環境の詳細については、「解析環境と Spatial Analyst」をご参照ください。

構文

InList(in_raster_or_constant, in_raster_or_constants, {process_as_multiband})
パラメーター説明データ タイプ
in_raster_or_constant

セルごとのラスター リストで検索する値を定義する入力。

他のパラメーターでラスターが指定されている場合、数値をこのパラメーターの入力として使用できます。両方の入力で数値を指定するには、セル サイズと範囲を最初に環境で設定しておく必要があります。

Raster Layer; Constant
in_raster_or_constants
[in_raster_or_constant,...]

最初の入力が照合される入力ラスターのリスト。各場所について、最初の入力のセル値が他のラスターのリストに存在する場合は、その値が出力ラスターに割り当てられます。他のラスターのいずれのリストにも値が存在しない場合、その場所の値は NoData になります。

他のパラメーターでラスターが指定されている場合、数値をこのパラメーターの入力として使用できます。両方の入力で数値を指定するには、セル サイズと範囲を最初に環境で設定しておく必要があります。

Raster Layer; Constant
process_as_multiband
(オプション)

入力マルチバンド ラスター バンドを処理する方法を指定します。

  • SINGLE_BANDマルチバンド ラスター入力の各バンドは、シングル バンド ラスターとして別々に処理されます。これがデフォルトです。
  • MULTI_BANDそれぞれのマルチバンド ラスター入力はマルチバンド ラスターとして処理されます。1 つの入力に含まれる各バンドについて、他の入力に含まれる対応バンド番号を使用して演算が行われます。
Boolean

戻り値

名前説明データ タイプ
out_raster

出力ラスター。

Raster

コードのサンプル

InList の例 1 (Python ウィンドウ)

次の例では、最初の入力の中で、他の一連の入力ラスターにあるセル値を判別しています。

import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
outInList = InList("redlandsc1", ["redlandsc2", "redlandsc3"])
outInList.save("C:/sapyexamples/output/outinlist.tif")
InList の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

次の例では、最初の入力の中で、他の一連の入力ラスターにあるセル値を判別しています。

# Name: InList_Ex_02.py
# Description: Determines which values from the first input are
#              contained in the other inputs
# Requirements: Spatial Analyst Extension

# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *

# Set environment settings
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"

# Set local variables
inRaster1 = "redlandsc1"
inRaster2 = "redlandsc2"
inRaster3 = "redlandsc3"

# Execute InList
outInList = InList(inRaster1, [inRaster2, inRaster3])

# Save the output 
outInList.save("C:/sapyexamples/output/outinlist")

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 Spatial Analyst または Image Analyst
  • Standard: 次のものが必要 Spatial Analyst または Image Analyst
  • Advanced: 次のものが必要 Spatial Analyst または Image Analyst

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