ArcGIS Pro の Web ツールの公開

解析結果を Web ツールとして共有するには、公開権限があり、ArcGIS Pro および ArcGIS Enterprise のバージョンに互換性があることを確認してください。ポータル ログイン アカウントのロールは、管理者またはカスタム ロールである必要があります。カスタム ロールの場合の最低要件は、管理権限[Web ツールの公開] オプションが設定された、既存のデフォルトの公開者ロールです。ArcGIS Enterprise バージョンに対する ArcGIS Pro の互換性の詳細については、「Web ツールの互換性」をご参照ください。

Web ツールを共有する場合、新しいツールとして、または既存の Web ツールへの上書きとして共有することができます。既存の Web ツールへの上書きは、ArcGIS Pro 2.6 からのみ可能です。どちらかの方法で Web ツールを共有するには、「Web ツールの共有」をご参照ください。新しい Web ツールとして共有する場合、または既存ツールを上書きする場合、複数プロパティを設定して、サービスのユーザーが Web ツールを操作する方法を定義する必要があります。

メモ:

[Web ツールとして共有] ウィンドウまたは Python を使用して、Web ツールを ArcGIS Pro 1.4 のフェデレーション サーバーと共有することができます。また、ArcGIS Enterprise または Python を使用してジオプロセシング サービスを ArcGIS Pro 2.3 以降からスタンドアロン サーバーに公開することもできます。詳細については、「Python スクリプトでの Web ツールの公開」をご参照ください。

分析

公開前の最初の手順として、Web ツールを分析する必要があります。分析処理は、ツール公開の障害となる問題点を特定します。サービスを構成するデータやツールに関する情報、および考えられる解決策が提示されます。分析ツールのエラーの中には、ツールや、ツールを構成するデータを修正しなければ解決できないものもあります。その他のメッセージや警告は、ガイダンスやおすすめの方法を提案するものです。重大なエラーに対処し、サービスの設定が構成されると、Web ツールを公開できるようになります。詳細については、「分析ツールのメッセージ」をご参照ください。

ツールの追加

Web ツールを共有する場合、その処理はまずモデルやスクリプト ツールの結果から始まります。複数の結果を使用して Web ツールを構築することができます。サービスとして公開する Web ツールには、効果的なジオプロセシング履歴アイテムを含めることもできます。類似のツールや、ワークフローを構成するツールをグループ化するには、複数のツールを追加することをお勧めします。

メモ:

既存の Web ツールには新しいツールを追加することができません。既存のツールと、新しい単一のジオプロセシング サービス (Web ツール) に追加するツールを再公開する必要があります。

共有の設定

デフォルトでは、Web ツールは、作成するときに使用したアカウントからしかアクセスできません。Web ツールは、組織内、特定のグループ内、または全員で共有するよう設定できます。

フェデレーション サーバー

ローカル ポータルと Web ツールを共有する場合、使用されるジオプロセシング サービスのデフォルト サーバーはホスティング サーバーになります。Web ツールと、Web ツールを動作させるジオプロセシング サービスは、高速で応答性が高いことが期待されています。多くのフィーチャ サービスが実行されているホスティング サーバーで、数多くの Web ツールを共有することにより、システム リソースが不足してパフォーマンスが低下する可能性があります。複数のサーバーがあり、それらがポータルにフェデレートされている場合は、ジオプロセシング サービスをホスティング サーバーから切り離し、独自のフェデレーション サーバーにする方が良いかもしれません。複数のフェデレーション サーバーがなくても、ジオプロセシング サービスをホスティング サーバーに問題なく共有できます。ただし、管理者と公開者によって、サービスとリソースの管理がうまく行われていることが条件となります。