道路名は、多数の一般的な略語 (たとえば、「Street」の「St」、「Road」の「Rd」、「West」の「W」など) を含むことがあります。 テキスト形式でルート案内を生成する際に、これらの略語を含めるのが一般的ですが、これらの指示を音声ガイダンス用に変換する場合は、これらの略語を拡張表記する必要があります。略語テーブルは、略語の拡張表記に関するルールを格納します。すべての既存の略語を確認したり、ルールの変更および削除を行ったり、カスタム略語を追加したり、ネットワークが存在する地域のみに関して略語を維持したりすることができます。
ルート案内の略語を拡張表記すると、言語、道路名の構成要素 (接頭辞、タイプ、接尾辞) に関する知識、地理情報、道路名またはルート番号などの道路の追加の詳細を利用して、変換の質が改善されます。
たとえば、下の図の ObjectID=7 は、英語の名前を持つ道路であり、米国内に存在し、その名前が通常の道路名であると解釈されます。指示構成要素が略語 SW を含んでいる場合、この略語は南西として拡張表記されます。
略語テーブルのスキーマ
フィールド名 | 説明 |
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Language | BCP-47 規格でコード化された道路名の言語 (たとえば、en、ru、fr)。 |
CountryRegionCode | ISO 3166-2 規格でコード化された、この道路が存在する国 (必要に応じて、地域)。 以下の例をご参照ください。
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NameClass | 通常の道路名として、またはルート番号としての、道路名の分類。次の値を使用します。
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NameComponent | 略語が適用される道路名の構成要素。
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AbbreviationText | 略語のテキスト。 |
VoiceText | 略語の拡張表記された形式のテキスト。 |
メモ:
[略語テーブル] プロパティを使用する場合、道路データに関する略語テーブルを作成する必要があります。上のスキーマを使用して、略語テーブルを作成できます。