Mod 関数

Image Analyst ライセンスで利用できます。

Spatial Analyst のライセンスで利用可能。

概要

ピクセルごとに最初のラスターを 2 番目のラスターで除算したときの余り (モジュロ) を算出します。

Mod の図

備考

入力の順序は出力結果に影響するため重要です。

Mod は、両方の入力が整数であることを前提としています。入力が整数でない場合、小数点以下が切り捨てられて整数に変換されます。出力値は、必ず整数になります。

0 で割ったときの剰余は、出力では NoData が割り当てられます。そのため、2 番目の入力で 0 または NoData の位置は、出力のその位置に NoData を返します。

2 番目の入力値 (除数) が最初の入力値 (被除数) より大きい場合、出力は最初の入力と同じになります。たとえば、8 を 10 で割る場合、整数の除算は余りに入力値 8 を返します。

両方の入力がシングルバンド ラスターである場合、またはいずれかの入力が定数である場合、出力はシングルバンド ラスターになります。

両方の入力がマルチバンド ラスターである場合、またはいずれかの入力が定数である場合、出力はマルチバンド ラスターになります。各マルチバンド入力のバンド数は同一である必要があります。

関数は、1 つの入力の各バンドに対して、他の入力の対応するバンドと突き合わせて操作を実行します。入力の 1 つがマルチバンド ラスターで他の入力が定数である場合、関数は、マルチバンド入力内の各バンドの定数値に対して操作を実行します。

パラメーター

パラメーター名説明

ラスター

分子となる入力。

他のパラメーターでラスターが指定されている場合、定数値をこのパラメーターの入力として使用できます。

ラスター 2

分母となる入力。

他のパラメーターでラスターが指定されている場合、定数値をこのパラメーターの入力として使用できます。

範囲タイプ

出力ラスターで使用する範囲を選択します。

  • 最初のラスターに一致 - 最初の入力ラスターの範囲を使用して、処理対象範囲を決定します。

  • 共通の範囲 - 重複するピクセルの範囲を使用して、処理対象範囲を決定します。これがデフォルトです。
  • すべての範囲 - すべてのラスターの範囲を使用して、処理対象範囲を決定します。
  • 最後のラスターに一致 - 最後の入力ラスターの範囲を使用して、処理対象範囲を決定します。

セルサイズ タイプ

出力ラスターで使用するセル サイズを選択します。すべての入力セル サイズが同じである場合、すべてのオプションは同じ結果を生成します。

  • 最初のラスターに一致 - 入力ラスターの最初のセル サイズを使用します。
  • 最小 - すべての入力ラスターのうちの最小セル サイズを使用します。
  • 最大 - すべての入力ラスターのうちの最大セル サイズを使用します。これがデフォルトです。
  • 平均 - すべての入力ラスターの平均セル サイズを使用します。
  • 最後のラスターに一致 - 入力ラスターの最後のセル サイズを使用します。

関連トピック


このトピックの内容
  1. 概要
  2. 備考
  3. パラメーター