Oracle データベースでの ST_Geometry タイプのアップグレード

Standard または Advancedのライセンスで利用可能。

ST_Geometry ライブラリには、ArcGIS のバージョンごとの新機能や修正内容が含まれます。[空間タイプの作成 (Create Spatial Type)] ジオプロセシング ツールまたは CreateSpatialType ArcPy 関数を使用して、Oracle データベース内の ST_Geometry タイプをアップグレードできます。

メモ:

ST_Geometry ライブラリは、Windows サーバー上に配置された場合、Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ (x64) を必要とします。必要となるパッケージ バージョンについては、「Oracle データベース要件」をご参照ください。このパッケージがサーバー上に存在しない場合は、Microsoft のサイトからダウンロードしてインストールしてください。

  1. sde ユーザーに次の権限がない場合は付与します。

    • CREATE SESSION
    • CREATE TABLE
    • CREATE VIEW
    • CREATE PROCEDURE
    • CREATE SEQUENCE
    • CREATE TRIGGER
    • CREATE TYPE
    • CREATE INDEXTYPE
    • CREATE LIBRARY
    • CREATE OPERATOR
    • CREATE PUBLIC SYNONYM
    • DROP PUBLIC SYNONYM
    • ADMINISTER DATABASE TRIGGER

  2. 新しいバージョンの st_shapelib (Windows) または libst_shapelib (Linux) を My Esri からダウンロードします。
  3. Oracle サーバー上にある既存の st_shapelib (Windows) または libst_shapelib (Linux) ライブラリをバックアップするか、名前を変更します。
  4. 新しいライブラリを、これまでのライブラリがあった Oracle サーバー上の場所にコピーします。

    ライブラリを新しい場所にコピーした場合は、Oracle のライブラリ定義を更新する必要があります。必ず、Oracle サーバーのオペレーティング システムに対応するライブラリを使用してください。

  5. プロジェクトを ArcGIS Pro で開いて、[カタログ] ウィンドウを開き、Oracle sys データベース管理者としてデータベースに接続します

    これによって、*.sde ファイルがプロジェクト フォルダーに作成されます。

  6. データベース内の ST_Geometry タイプ、サブタイプ、関数を更新するには、[空間タイプの作成 (Create Spatial Type)] ジオプロセシング ツール、または CreateSpatialType 関数を使用する Python スクリプトを実行します。最後の手順で作成した *.sde ファイルをデータベース接続に使用します。