OLE DB (Object Linking and Embedding Database) は ODBC (Open Database Connectivity) に似た接続方法です。同じコア アプリケーション ユーザー インターフェイス (API) を使用して、クライアント アプリケーションとさまざまなデータ ソースとのやり取りを橋渡しします。この橋渡しは、統一した方法でリレーショナルおよび非リレーショナル データベースに接続して操作するための ODBC ドライバーのサービスを使用する OLE DB プロバイダー (一連の *.dll ファイル) で構成されます。
OLE DB がサポートするデータ ソースのタイプごとに特定のプロバイダーがあります。ArcGIS Pro などの 64 ビット ArcGIS クライアントからの OLE DB 接続を作成するには、OLE DB を使用するデータベースに接続する ArcGIS Pro コンピューター上に適切な 64 ビットのドライバーをインストールする必要があります。
OLE DB 接続の作成
ArcGIS Pro の OLE DB 接続は、ドライバーがあるデータベースから表形式のデータ ソースにアクセスするデータベースへの読み取り専用の接続を作成するために使用されます。この種の接続は、OLE DB をサポートしているが [データベース接続] ダイアログ ボックスのサポートされているデータベース プラットフォームの一覧からアクセスできないデータ ソースへ ArcGIS Pro から接続する場合に最も一般的に使用されます。
OLE DB 接続を作成するには、次の手順を実行します。
- ArcGIS Pro を起動します。
- 次のいずれかを実行して、[データ リンク プロパティ] ダイアログ ボックスを開きます。
- [カタログ] ウィンドウで [データベース] カテゴリを右クリックし、[新しい OLE DB 接続] の順にクリックします。
- [挿入] タブの [プロジェクト] グループで、[接続] ドロップダウン矢印をクリックしてから [新しい OLE DB 接続] をクリックします。
[データ リンク プロパティ] ダイアログ ボックスが閉じます。
- [プロバイダー] タブで、使用するデータのタイプに適切な OLE DB プロバイダーをクリックします。
- [次へ] または [接続] タブをクリックします。
- [接続] タブで、必要な接続情報を入力します。
メモ:
[接続] タブに表示されるフィールドは、選択した OLE DB プロバイダーによって異なります。ほとんどのプロバイダーでは、接続するデータベース、ユーザー名、パスワードを指定する必要があります。
[パスワードの保存を許可する] チェックボックスをオンにすることをお勧めします。オンにしない場合、[カタログ] ウィンドウでテーブルまたはフィーチャクラスをクリックするたびに、OLE DB 接続のユーザー名とパスワードを認証するように求めるメッセージが表示されます。
[パスワードの保存を許可する] をオンにして、[データ リンク プロパティ] ダイアログ ボックスの別のタブをクリックした場合、[接続] タブに戻ると、[パスワードの保存を許可する] オプションがオンにならないため、チェックボックスを再びオンにする必要があります。
- [接続のテスト] をクリックして、接続情報を正しく入力したことを確認します。
- [OK] をクリックします。指定したデータ ソースへの新しい OLE DB 接続が [データベース] の下に表示され、ファイル タイプは *.odc になります。
- OLE DB 接続の名前を変更します。
これで、指定したデータ ソースの表形式データを使用できます。
OLE DB 接続の使用法
OLE DB 接続を確立したら、ArcGIS Pro の OLE DB 接続からの表形式データは読み取り専用になります。次に、一般的なテーブル関連のタスクと使用のオプションを示します。
- テーブルの表示
- テーブルでのレコードの選択
- テーブルの関連付けの作成
- データをジオプロセシング ツールへの入力として使用