Indoors の機能のライセンスが付与されたポータルで利用できます。
ArcGIS Indoors とクライアント アプリでは、ArcGIS Pro 以外で作成された 2D SVG および PNG グラフィックスを使用できます。以下のセクションでは、ArcGIS Pro プロジェクトと Indoor Viewer、ArcGIS Indoors for iOS、および ArcGIS Indoors for Android クライアント アプリに追加できるカスタムの SVG または PNG シンボルを作成する方法を説明します。
カラー
ほとんどのプロジェクトは、特定のカラー パレットを使用して設計されます。Adobe Illustrator などのグラフィック デザイン プログラムで SVG シンボルを作成する場合は、ドキュメントのカラー モードを RGB に定義する必要があります。これにより、グラフィック デザイン プログラムで使用する色が、Indoors の最終製品で期待どおりに表示されます。逆に、ユーザーが ArcGIS Pro から自分のグラフィック デザイン ドキュメントに 16 進数の値を手動で入力または貼り付けできるようにもなります。たとえば、Indoors でマップを作成した後に、グラフィック デザイン プログラムでポイント シンボルを作成する場合、色の値を ArcGIS Pro からそのグラフィック デザイン プログラムに入力することができます。
Indoors からシンボルの色の値をコピーして、自分のデザイン プログラムに貼り付けるには、次の手順を実行します。
- [コンテンツ] ウィンドウでシンボルのプレビューをクリックします。
[シンボル] ウィンドウが表示されます。
- [プロパティ] タブをクリックします。
- [表示設定] グループでカラー インジケーターのドロップダウン矢印をクリックし、[色プロパティ] をクリックして色の値を取得します。
- [カラー エディター] の 16 進数の値を、使用するグラフィック デザイン プログラムにコピーします。
シンボル サイズ
SVG 形式と PNG 形式に関する推奨事項を次に示します。
SVG 形式
SVG グラフィックスはスケーラブルですが、シンボルは、Indoors プロジェクトで意図するサイズで (またはそれに近いサイズで) デザインすることをお勧めします。これにより、最終的な出力で判読しやすいシンボルをデザインできます。シンボルには、対話型のマップで理解しやすい絵文字が必要であることに留意してください。細かい部分の多い複雑なシンボルは、目的のサイズでは解読困難になる可能性があります。
PNG 形式
PNG グラフィックスはラスター イメージなので、サイズを特定する必要があります。シンボルは非常に小さくなるので注意してください。絵文字をデザインする場合には、PNG シンボルの最終出力表示の感じをつかむために、大体のサイズまで必ず縮小してみてください。
メモ:
Indoors PNG シンボルは、23 ピクセル、43 ピクセル、69 ピクセルというサイズを使用します。これらのサイズは Web およびモバイル プラットフォーム全体でうまく機能します。
グラフィック デザイン プログラムでのレイヤー管理とファイル サイズ削減
グラフィック デザイン プログラムでアイコンやマップ シンボルを作成する場合、ファイルの維持においては次の方法が一般的です。
- すべてのシンボルに対して 1 つのファイルを使用します。これは、シンボルとアイコンを管理する上で非常に優れた方法です。
- シンボルをラスターまたはベクター シンボル インスタンスとして作成するには、シンボルに必要な絵文字の表示を切り替えて、その状態を保存します。
SVG 形式
SVG シンボルを作成する場合、表示ステータスに関係なく、ファイル内のすべてのレイヤーが SVG コードで保存されます。このために、SVG ファイルが必要以上にとても大きくなる可能性があります。次に、SVG ファイルの作成に関するベスト プラクティスを示します。
- シンボル デザインの作成時には、すべてのシンボルに対して 1 つのファイルを使用します。シンボルを保存するときには、シンボルのアートワークの一部になっていないアートワークをすべてファイルから削除し、新しい SVG ファイルとして保存します。
- または、デザインするシンボルごとに個別のファイルを作成し、それぞれを SVG 形式で保存します。
PNG 形式
Illustrator または同様のグラフィック デザイン プログラムで PNG シンボルをデザインする場合には、同じメイン ファイルを使用して PNG シンボルを作成することができます。
ヒント:
Illustrator で SVG シンボルを作成する場合と異なり、デザインをシンボルとして保存する前にレイヤーを削除する必要はありません。
カスタム ポイント シンボルの追加
シンボルの作成後、次の手順を実行して、それらを ArcGIS Pro に追加できます。
- [コンテンツ] ウィンドウでカスタム シンボルに追加するレイヤーを右クリックし、[シンボル] をクリックします。
[シンボル] ウィンドウが表示されます。
- 変更するポイント シンボルをクリックします。
[ポイント シンボルの書式設定] ウィンドウが表示されます。
- [プロパティ] タブをクリックして、シンボル プロパティを開きます。
- [レイヤー] ボタン をクリックします。
[レイヤー] タブが表示されます。
- シンボルのプレビューの横のドロップダウン メニューをクリックすることで、使用するシンボルのタイプを定義します。
- PNG や JPG などのラスター シンボルを使用する場合は [ピクチャ マーカー] を選択します。
- SVG などのベクター シンボルを使用する場合は [図形マーカー] を選択します。
- 必要に応じて、[表示設定] グループを展開します。
- [ピクチャの挿入元] の下にある [ファイル] をクリックして、カスタム シンボル ファイルを参照します。
- 必要に応じて、[サイズ] エントリ ボックスの上下方向の矢印をクリックしてシンボルのサイズを調整するか、サイズを手動で入力します。
[シンボル] ウィンドウの下部のプレビューには、マップにシンボルがどのように表示されるのかが示されます。自分のマップに最適なサイズになるまで、ポイント サイズを増減させます。[シンボル] ウィンドウのポイント サイズは、グラフィック デザイン プログラムで定義したピクセルまたはポイント サイズと異なる場合があります。
メモ:
- [ピクチャ マーカー] の場合、サイズはファイルに事前定義されていますが、変更することができます。事前定義されたサイズに戻るには、[サイズのリセット] をクリックします。
- [図形マーカー] の場合、シンボル サイズはファイルに事前定義されていません。たとえば、元のシンボルのデフォルト サイズが 4 ポイントの場合、ステップ 3 で選択する SVG シンボルも 4 ポイントのシンボルとして表示されます。SVG シンボルはスケーラブルなので、更新可能です。
- [図形マーカー] の場合、必要に応じて [フレーム優先] チェックボックスをオンにします。
- オン - マーカーの [サイズ] プロパティはマーカーのフレームの高さに一致します。
- オフ - マーカーの [サイズ] プロパティはマーカーのグラフィックス ジオメトリの高さに一致します。
- [図形マーカー] の場合、シンボルまたはフィーチャ レイヤー レベルでの変更に応じてマーカーがサイズ変更されるときにマーカーのエレメントが比率を維持したままサイズ変更されるようにするには、[比率を維持したまま拡大縮小] チェックボックスを必要に応じてオンにします。
- [シンボル] ウィンドウの下部の [適用] をクリックして、マップ プロジェクトにシンボルを適用します。
- 必要に応じて、シンボル レイヤー プロパティを調整します。
- 必要に応じて、 再利用のためにカスタム埋め込みシンボルを保存します。