このトピックでは、[ネットワーク オプション] ダイアログ ボックスの [ネットワーク ダイアグラム] タブの [一般] セクションにある、ユーザーのワークフローに大きな影響を与える次の 2 つのオプションに焦点を当てます。
- いずれかの編集操作がダイアグラム全体に対して実行された後に、自動的に全体表示する
- すべてのダイアグラム テンプレート サブレイヤー付きでダイアグラムを開く
これらのオプションへのアクセス方法については、「ネットワーク ダイアグラム オプションへのアクセス」をご参照ください。
いずれかの編集操作がダイアグラム全体に対して実行された後に、自動的に全体表示する
このオプションは、ネットワーク ダイアグラムの編集操作をダイアグラム全体に適用するときに毎回考慮されます。つまり、こうした操作がダイアグラム内で現在選択されているダイアグラム フィーチャのセットで実行される場合、システムはこのオプションを考慮しません。
- オン - レイアウト アルゴリズムがダイアグラム全体に適用されるか、ダイアグラムの更新、ダイアグラムへの追加、ダイアグラムの拡張、ダイアグラムの上書きなどの操作を行うたびに、システムによってネットワーク ダイアグラムの全範囲にズームします。
- オフ - ネットワーク ダイアグラムの表示範囲は、レイアウト アルゴリズムの実行後や、ダイアグラムの更新、ダイアグラムへの追加、ダイアグラムの拡張、ダイアグラムの上書きなどの操作後には変更されません。
デフォルトでは、このオプションはオンになっているため、アクティブなダイアグラムの表示範囲は、ダイアグラム コンテンツ全体に適用されるネットワーク ダイアグラムの編集操作の最後に自動的に変更されます。
ダイアグラムの一部を意図的に拡大して操作を実行し、その特定のダイアグラム部分への影響を解析する場合 (ダイアグラムの拡張や、ネットワーク フィーチャまたはネットワーク オブジェクトのダイアグラムへの追加など) は、操作を実行する前にこのオプションをオフにしてください。ダイアグラム マップ ビューは、操作の最後にフォーカスした部分の中央に配置されたままです。
メモ:
[いずれかの編集操作がダイアグラム全体に対して実行された後に、自動的に全体表示する] オプションは、ネットワーク ダイアグラムの編集操作のみに適用されます。つまり、レイアウトのダイアグラムへの適用、ダイアグラムの拡張、ダイアグラムの更新、ダイアグラムの上書き、またはネットワーク エレメントのダイアグラムへの追加という操作です。
主要な編集ツール (頂点の編集やフィーチャの移動など) を使用してダイアグラム フィーチャを編集する場合には適用されません。こうした編集タスクの最後には、ダイアグラムそのものの範囲がリアルタイムで再計算されないからです。つまり、一連の主要な編集操作の最後で、ユーザーは次の 2 つのステップを手動で実行する必要があります。
- [ネットワーク ダイアグラム] タブの [変更] グループにある [ダイアグラム範囲の再計算] をクリックして、アクティブなネットワーク ダイアグラムの範囲を強制的に再計算します。
- 次に、[ネットワーク ダイアグラム] タブの [ナビゲーション] グループにある [全体表示] をクリックして、表示範囲をダイアグラム範囲に強制的に合わせます。
すべてのダイアグラム テンプレート サブレイヤー付きでダイアグラムを開く
このオプションは、任意のダイアグラムが開いているときに、開いているダイアグラムが一時的なものであるか保存されたものであるかにかかわらず、考慮されます。
- オン - 各ネットワーク ダイアグラム レイヤーについて、読み込み時に [ネットワーク ダイアグラム] タブの [管理] グループの [すべてのレイヤー] モードがデフォルトでオンになります。つまり、ダイアグラムを開くと、(ダイアグラム フィーチャが含まれているかどうかに関係なく) ダイアグラム テンプレート レイヤー定義で指定したすべてのサブレイヤーが表示されます。つまり、関連するダイアグラム テンプレートで設定されたすべてのサブレイヤーが、(使用されていなくても) [コンテンツ] ウィンドウに表示されるということです。
- オフ - 各ネットワーク ダイアグラム レイヤーについて、読み込み時に [ネットワーク ダイアグラム] タブの [管理] グループの [すべてのレイヤー] モードがデフォルトでオフになります。つまり、ダイアグラムを開くと、ダイアグラム フィーチャを含んでいるダイアグラム テンプレート サブレイヤーのみが表示されます。つまり、関連するダイアグラム テンプレートで設定されたものの中で、必要なサブレイヤーのみが [コンテンツ] ウィンドウに表示されるということです。
デフォルトでは、[すべてのダイアグラム テンプレート サブレイヤー付きでダイアグラムを開く] オプションがオフになっています。つまり、ネットワーク ダイアグラム レイヤーは、デフォルトでは [ネットワーク ダイアグラム] タブの [管理] グループにある [すべてのレイヤー] モードがオフになった状態で表示されます。このオプションをオフにして実行すると、特にすべてのダイアグラム フィーチャを表示する必要があるレイヤーがわずかである場合に、ダイアグラムを開くときのパフォーマンスを向上させることができます。単純な表示、ダイアグラム レイアウトの適用、または空白スペース編集を行う場合は、このモードを使用してダイアグラムを開きます。
オプションのステータス | ネットワーク ダイアグラム レイヤーの読み込み時の [すべてのレイヤー] モードのステータス |
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ただし、ワークフローの途中でコンテンツが増減することがすでにわかっているネットワーク ダイアグラムを操作する前には、このオプションをオンにします。たとえば、[ダイナミック ダイアグラム] モードで操作する場合や、[ダイアグラムの拡張]、[ダイアグラムに追加]、[ダイアグラムの上書き] などのコマンドを実行してダイアグラム コンテンツを調整する場合などです。通常、これらの操作は、ダイアグラムを操作してネットワークの接続性を制御したりネットワークを探索したりする場合に実行します。
オプションのステータス | ネットワーク ダイアグラム レイヤーの読み込み時の [すべてのレイヤー] モードのステータス |
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メモ:
この場合、必要な場合には常に、[ネットワーク ダイアグラム] タブの [管理] グループにある [すべてのレイヤー] ボタンをクリックすることで、操作するネットワーク ダイアグラム レイヤーを別のモードに切り替えることもできます。ただし、ネットワーク ダイアグラム レイヤーが読み込まれた状態でこのモードのオン/オフを手動で切り替えると、多大な時間がかかるので注意してください。
[すべてのレイヤー] をオフ (デフォルト) | [すべてのレイヤー] をオン |
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ダイアグラムを開くときのパフォーマンスが向上 | [ダイアグラムの拡張]、[ダイアグラムに追加]、[ダイアグラムの上書き] などの操作を処理する前に必要 |
ダイアグラム レイアウトの適用、ダイアグラムの更新、空白スペース編集を実行するときのパフォーマンスを最大化 | 一時的なダイアグラムでダイナミック ダイアグラム モードを有効化するために必要 |