Standard または Advancedのライセンスで利用可能。
リレーションシップ クラスを作成すると、リレーションシップ クラスは [カタログ] ウィンドウに表示され、そのプロパティ、およびリレーションシップ クラスに属しているフィーチャクラスを確認できるようになります。
[リレーションシップ クラス プロパティ] ダイアログ ボックスにアクセスし、リレーションシップ クラスに対して定義したプロパティを確認するには、次の手順を実行します。
- ArcGIS Pro を起動します。
- [カタログ] ウィンドウの [データベース] フォルダーで、ジオデータベース接続をクリックして内容を展開します。
- リレーションシップ クラスを右クリックし、[プロパティ] を選択します。
[一般] タブに、次のリレーションシップ クラス プロパティが表示されます。
- リレーションシップ クラス - リレーションシップ クラスの名前。
- タイプ - リレーションシップ クラスのタイプ (シンプルかコンポジット)。
- 基数 - リレーションシップの基数は、関連元クラスのオブジェクトの数と関連先クラスのオブジェクトの数を指定します。リレーションシップには、1 対 1、1 対多、多対多の 3 つの基数のいずれかを指定できます。
- 通知 - メッセージの通知方向。これは、カスケード更新や削除の動作をカスタマイズする場合に適用されます。つまり、あるフィーチャの更新に応じて、その関連フィーチャでの更新がトリガーされるような場合です。正方向、逆方向、または両方向の更新が要求されるか、何も要求されないことがあります。
起点名 - 起点クラス名。
関連元の主キー - リレーションシップの関連元クラスのキー フィールドは主キーと呼ばれ、多くの場合は PK という略語で示されます。
関連元の外部キー - 関連先クラスのキー フィールドは外部キーと呼ばれ、多くの場合は FK という略語で示されます。
関連先の名前 - 関連先クラス名。
正方向 (関連元から関連先へ) - 関連元から関連先へナビゲートしたときに表示される正方向ラベル。このラベルは、このダイアログ ボックスで直接変更できます。
逆方向 (関連先から関連元へ) - 関連先から関連元へナビゲートしたときに表示される逆方向ラベル。このラベルは、このダイアログ ボックスで直接変更できます。
スプリット ポリシー - リレーションシップ クラスのスプリット ポリシーは、編集プロセス中に関連元のフィーチャクラス内のフィーチャを分割する際に、関連先テーブル内のレコードをどう処理するかを決定するために使用されます。
[リレーションシップ クラス プロパティ] ダイアログ ボックスの [ルール] タブには、リレーションシップ クラスに存在しうるすべてのルールのリストが表示されます。
リレーションシップ クラスのルールを有効化および無効化する方法については、「リレーションシップ ルール」をご参照ください。
M:N (多対多)、属性付き 1:1 (1 対 1)、または 1:M (1 対多) のテーブルベース リレーションシップ クラスのプロパティを表示すると、[リレーションシップ クラス プロパティ] ダイアログ ボックスの [編集情報の記録] タブが表示されます。
[編集情報の記録] タブでは、属性リレーションシップ クラス テーブル (中間テーブルとも呼ばれる) に対する挿入と更新についての情報を自動的に記録および保持する、編集情報の記録を有効または無効にすることができます。
たとえば、Parcels フィーチャクラスと ParcelOwners テーブルの間の M:N リレーションシップ クラスが作成され、そこでは 1 つのパーセルが多くの所有者を持ち、1 人のパーセル所有者が多くのパーセルを所有しているとします。このシナリオでは、このリレーションシップ自体を説明する他の属性をこの中間テーブルに格納できます。たとえば、所有者とパーセルの間のリレーションシップごとに所有権の割合を格納する PercentOwnership フィールドなどです。この中間テーブルで編集情報の記録を有効にすると、この属性リレーションシップ クラス テーブルに対する挿入または更新が自動的に記録および保持されます。
編集情報の記録の有効化および無効化の詳細については、「編集情報の記録」をご参照ください。