日付属性の表示、計算、または選択に応じて、データベースの日付フィールドを操作するための適切な方法を決定する必要があります。
[属性検索 (Select Layer By Attribute)] ツールや、それに類似するクエリ作成のダイアログ ボックスを使用した日付フィールドの値の選択と表示は、SQL 構文を使用して行います。日付フィールドの値の選択と表示に使用される SQL 構文は、データベースの種類によって異なります。詳細については、「SQL リファレンス」のトピックをご参照ください。
属性テーブルでの日付フィールドの計算と表示には、異なる形式と構文が使用されます。これは、ArcGIS Pro のフィールド演算が Python 関数を使用しており、表示形式が、システムの基本となるデータベースの形式ではなく、地域設定に依存するためです。
日付の表示
シェープファイルは、日付を日付フィールドに「yyyy-mm-dd」形式で格納します。ジオデータベースは、日時を「yyyy-mm-dd hh:mm:ss AM または PM」として格納します。「M/d/yy」、「MM/dd/yy」、「yy/MM/dd」など、ArcGIS Pro における日付の表示方法は、Windows システムの設定によって決まります。ArcGIS Pro は、日付の表示にシステムの短い日付形式 (数値) を使用します。
ArcGIS Pro の日付形式は、Windows の設定に従います。
メモ:
Web フィーチャ レイヤーの [日付] フィールドのタイム ゾーン情報は、フィールド ヘッダーのツールチップに表示されます。また、これらの値を編集する際にすべてのカレンダー コントロールにも表示されます。優先タイム ゾーンが設定されている場合を除き、デフォルトでは値が世界協定時 (UTC) に設定されています。
マップと、タイム ゾーンを含むフィーチャ サービス設定の編集の詳細
Web フィーチャ レイヤーはマップかフィーチャ サービスのフィーチャ レイヤーを参照します。
日付フィールドの計算
フィールド演算は、日付フィールドを計算する際に Python の datetime 関数を使用します。関数の一部は、「yyyy-mm-dd hh:mm:ss AM または PM」形式の日時をサポートしています。ただし、シェープファイルでは、日時値の時間の部分が切詰められます。たとえば、「2002-08-20 12:00:00 PM」は、シェープファイルでは「2002-08-20」として格納されます。
任意の Python datetime 関数を使って日付を計算できます。属性として現在の時間を計算する場合は、today() 関数を使用します。
また、日付を計算するときに、2 桁の年を使用することもできます。date_field = dateserial(02,8,20) のように、日付を計算するときに 2 桁の年 (この場合は 02) を指定すると、世紀を表す部分はシステムの設定によって制御されます。これらの設定は、Windows の地域と時間のオプションで調整できます。
日付フィールドを使用したフィーチャの選択
[属性検索 (Select Layer By Attribute)] ジオプロセシング ツールを使用して、日付フィールド、数値フィールド、および文字列フィールド用の SQL 選択クエリを作成できます。日付値に基づいてデータセットを検索することによって、個々のレコードまたは複数のレコードを選択できます。日付を検索するには、データに応じた構文が必要です。
日付検索のさまざまな構文と仕様については、「SQL リファレンス ガイド」をご参照ください。