サブネットワーク名属性

Subnetwork name 属性は、どのサブネットワークのネットワーク フィーチャが属するかを追跡するために使用されます。この属性フィールドに設定される値は、サブネットワーク コントローラーとして設定されるフィーチャのサブネットワーク名から生成されます。また、ドメイン ネットワーク内のフィーチャには、Supported subnetwork name および Supporting subnetwork name 属性があります。これらの属性は、それぞれ格納器または構造物フィーチャがサポートするサブネットワーク、および格納器フィーチャをサポートするサブネットワークを追跡するのに役立ちます。

フィーチャが複数のサブネットワークに含まれる場合、Subnetwork nameSupported subnetwork name、および Supporting subnetwork name 属性は各サブネットワーク名と連結されます。たとえば、複数のサブネットワークを接続する境界フィーチャは、サブネットワーク名を 2 つのコロンで区切って連結することにより (たとえば、subnetwork1::subnetwork2 など)、更新される場合があります。

[サブネットワークの更新 (Update Subnetwork)] ツールを使用して、ネットワーク フィーチャの Subnetwork nameSupported subnetwork name、および Supporting subnetwork name 属性を更新できます。このプロセスにより、サブネットワーク名がすべてのサブネットワーク フィーチャで一貫性を保てるようになります。

詳細については、「サブネットワークの更新」をご参照ください。

サブネットワーク名

アセンブリ フィーチャクラスを除くユーティリティ ネットワーク内のすべてのクラスは、サブネットワーク名属性を持ちます。この属性は、2 つのタイプのドメイン ネットワークで異なります。サブサブネットワーク名は、サブネットワーク コントローラーを設定するときに指定されます。サブネットワークの名前は、サブネットワークが更新されるときに、サブネットワーク内のすべての通過可能なフィーチャの Subnetwork Name 属性に適用されます。この属性に unknown の値が存在する場合、それは、サブネットワークの更新プロセスが実行されていないこと、またはサブネットワーク コントローラーに対して通過可能なパスを確立できないことのいずれかを意味します。Subnetwork Name フィールドの名前は、ドメイン ネットワークの層定義に応じて変化します。

階層型のドメイン ネットワーク

階層定義を持つドメイン ネットワークは基本的にネストします。下位層のサブネットワークに属するフィーチャは、本質的に上位層のサブネットワークに属します。たとえば、ガス ネットワークでは、分離層のサブネットワーク内にあるバルブは、圧力層とシステム層のサブネットワーク内にも属します。

階層型のネットワークで層が定義されると、ドメイン ネットワーク内のすべてのフィーチャに対してユーザー定義のサブネットワーク フィールド名が作成されます。このフィールドは、層グループに属するすべての層で共有されます。層グループに最初の層を追加するとき、[層の追加 (Add Tier)] ツールの [サブネットワーク フィールド名] パラメーターに名前が指定されます。このフィールドは、以降の層が同じ層グループに追加されるときに再利用され、サブネットワークの更新プロセス中に同じ属性フィールドが維持されます。ガス ネットワークでは、同じ層グループに属する層に対して、異なるサブネットワーク名を定義できます。たとえば、次の値が [サブネットワーク フィールド名] として指定され、各層グループに追加される最初の層に対して作成されます: システム サブネットワーク名、圧力サブネットワーク名、分離サブネットワーク名。

階層型のドメイン ネットワークのサブネットワーク名属性を格納するよう構成されたフィールドは、ユーティリティ ネットワークの [ネットワーク プロパティ] ダイアログ ボックス にある [ドメイン ネットワーク] セクションの [層] サブセクションで表示できます。各層については、[サブネットワーク フィールド名] 列をご参照ください。

パーティション型のドメイン ネットワーク

パーティション型の層定義を持つドメイン ネットワークは連続的で、フィーチャは複数のサブネットワークに属することができます。たとえば、1 つのサブネットワーク コントローラーが複数の層に属し、1 つの層の終点として機能し、別の層に対してはコントローラーとして機能することができます。パーティション型のシステムでは、1 つのサブネットワーク名フィールドのみが定義されます。フィールドの名前はシステムが提供し、Subnetwork name と呼ばれます。これは、最初の層が定義されたときに、ドメイン ネットワーク内のすべてのフィーチャに追加されます。以降の層によって、追加フィールドは作成されません。

サポートされているサブネットワーク名

サブネットワークに属することに加えて、ネットワーク フィーチャは、関連付けによって他のフィーチャのサポートを助ける格納器または構造物の役割を果たすことができます。Supported subnetwork name 名属性は、フィーチャをサポートするためのサブネットワーク名の追跡に役立ちます。Supported subnetwork name は、サブネットワークを更新するときに、格納器または構造物フィーチャがサポートするサブネットワークで更新されます。

ドメイン ネットワーク クラスは、Supported subnetwork name という名前の属性を持ちます。サブネットワーク名とサポートされているサブネットワーク名属性は集合的に、ネットワーク フィーチャが属するサブネットワークとフィーチャがサポートするサブネットワークを区別するのに役立ちます。

たとえば、ドメイン ネットワーク ライン フィーチャがサブネットワーク A の一部であり、サブネットワーク B および C に属するフィーチャの格納器であるとします。サブネットワークの更新が実行されると、ドメイン ネットワーク ライン フィーチャに対して以下の属性が更新されます。

  • サブネットワーク名 = サブネットワーク A
  • サポートされているサブネットワーク名 = サブネットワーク B::サブネットワーク C
  • サポートしているサブネットワーク名 = 不明

構造物ネットワーク クラスは、サブネットワークに属するフィーチャをサポートします。構造物ネットワークは、1 つのサブネットワーク名フィールドのみを持ちます。システム提供フィールドは、Subnetwork name という名前で、Supported subnetwork name というエイリアスを持ちます。ユーティリティ ネットワークを作成したときに、すべての構造物ネットワーク フィーチャクラスで定義されます。

詳細:

ドメイン ネットワーク データセットでは、ユーティリティ ネットワークがユーティリティ ネットワーク バージョン 4 以降の場合、ドメイン ネットワーク データセットの Supported subnetwork name フィールドのみが存在します。

構造物ネットワーク データセットでは、ユーティリティ ネットワーク バージョン 4 以降で作成されたユーティリティ ネットワークの Subnetwork name フィールドのエイリアスは、Supported subnetwork name と設定されます。フィールドのエイリアスは、アップグレードしたユーティリティ ネットワークのフィールド名と同じです。

サポートしているサブネットワーク名

また、ネットワーク フィーチャは、他のフィーチャのコンテンツとして属すことができます。ドメイン ネットワーク クラスは、Supporting subnetwork name という名前の属性を持ち、コンテンツ フィーチャをサポートする格納器のサブネットワーク名の追跡に役立ちます。サポートしているサブネットワーク名は、サブネットワークを更新すると、ネットワーク フィーチャ セットでコンテンツとして更新されます。

たとえば、ドメイン ネットワークのジャンクションがサブネットワーク A に属するデバイスに含まれている場合、サブネットワークの更新が実行されると、ドメイン ネットワークのジャンクション フィーチャで、次の属性が更新されます。

  • サブネットワーク名 = 不明
  • サポートされているサブネットワーク名 = 不明
  • サポートしているサブネットワーク名 = サブネットワーク A

メモ:

Supporting subnetwork name フィールドは、ユーティリティ ネットワークがユーティリティ ネットワーク バージョン 5 以降である場合にのみ存在します。