Data Reviewer のライセンスで利用可能。
サマリー
[テーブル間属性] チェックは、他のフィーチャクラスやスタンドアロン テーブルの値に対して定義したリレーションシップに対応する属性値を含むフィーチャまたは行を特定します。これには、一致する文字列値または一致しない文字列値、関連フィールドの数値よりも大きい値または小さい値、等しくない日付などの比較があります。
概要
[テーブル間属性] チェックは、他のデータ ソースの値に対して定義されたリレーションシップに対応する属性値を特定するために行います。これには、フィーチャクラスに格納された値とスタンドアロン テーブルに格納された値、フィーチャクラスに格納された値と他のフィーチャクラスに格納された値、スタンドアロン テーブルに格納された値と他のスタンドアロン テーブルに格納された値などの比較があります。属性値がユーザー定義されたリレーションシップに一致する場合は、入力データ ソースのフィーチャや行はエラーとして返されます。
業界シナリオ
このチェックを使用できるシナリオを以下に示します。
- 住所管理では、道路中心線フィーチャの名称は、マスター道路リストに格納されている名称と一致する必要があります。
- 課税区画管理では、パーセル フィーチャの正式な開始日は、調査の計画や記録が実施された正式な日付と一致する必要があります。
サポートされているワークフロー
ArcGIS Data Reviewer のチェックは、データの自動レビューを実装するための複数の方法をサポートしています。次の表に、このチェックでサポートされている実装方法を示します。
整合チェック | 制約 | ||
---|---|---|---|
レビューアー バッチ ジョブ | レビューアー マップ ルール | 属性 (整合チェック) ルール | いいえ |
はい | いいえ | はい |
構文
パラメーター | 必須 | 説明 | ワークフロー |
---|---|---|---|
サブタイプ | いいえ | データセットにサブタイプが含まれる場合にルールが適用されるサブタイプ。 | 整合チェック |
属性 | いいえ | ルールの適用先となるフィーチャを特定するクエリ。 | 整合チェック |
比較するフィーチャ/行 | はい | 入力フィーチャまたは行は、このデータ ソースのフィーチャまたは行へのリレーションシップに基づいて、エラーとして返されます。 有効な入力は、ポイント、ポリライン、ポリゴン、スタンドアロン テーブル データ ソースです。 | 整合チェック |
属性リレーションシップ | はい | 入力データ ソースのフィーチャまたは行と、[比較するフィーチャ/行] パラメーターのデータ ソースとの属性値の比較。 | 整合チェック |
リレーションシップの反転 | いいえ | このオプションによって、リレーションシップが評価された後、その結果をそのまま使用するか、反転して使用するかが決まります。たとえば、このオプションを使用して、[比較するフィーチャ/行] パラメーターのデータ ソースの値と一致しない属性値を特定できます。
| 整合チェック |
名前 | はい | ルールの一意の名前。 この情報は、データ品質要件のトレーサビリティ、自動レポート、および修正ワークフローのサポートに使用されます。 | 整合チェック |
説明 | いいえ | 非準拠フィーチャが検出されたときのエラー状況の説明テキスト。 この情報は、修正ワークフローを円滑に進めるためのガイダンスを提供します。 | 整合チェック |
重要度 | いいえ | 非準拠フィーチャが検出された時点で生成されるエラーの重要度。 この値は、他のエラーに対するこのエラーの重要度を示します。値の範囲は 1 ~ 5 で、1 は最高優先順位を示し、5 は最低優先順位を示します。 | 整合チェック |
タグ | いいえ | ルールのタグ プロパティ。 この情報は、データ品質要件のトレーサビリティとレポートをサポートするためのルール作成および管理ワークフローで使用されます。 | 整合チェック |
備考
チェックを使用する際には、次の点に留意してください。
- [属性リレーションシップ] パラメーターで定義された比較のうち、is not equal to 演算子のみを含むものについては、[リレーションシップの反転] パラメーターと is equal to 演算子を使用する必要があります。たとえば、入力データ ソースの属性値のうち、[比較するフィーチャ/行] パラメーターのデータ ソースに存在しないものを特定するには、次の構成を使用します。
パラメーター 入力 属性リレーションシップ
<Input.FieldToCompare> is equal to <Features/RowsToCompare.FieldToCompare>
リレーションシップの反転
Checked
- このチェックでは、テキスト、数値、日付の各フィールド タイプで格納された値を比較できます。また、テキスト フィールドの値と、GUID (グローバル一意識別子)、Esri GlobalID、ObjectID のフィールド タイプで格納された値も比較できます。
- ルール評価時には、整合チェックのステータスが [2 (計算不要、整合チェック不要、エラーなし)])、[3 (計算不要、整合チェック必要、エラーあり)]、 [6 (計算必要、整合チェック必要、エラーなし)]、または [7 (計算必要、整合チェック必要、エラーあり)] の入力フィーチャのみが考慮されます。[比較するフィーチャ/行] パラメーターのデータ ソースのフィーチャまたは行の整合チェックの状態は、ルール評価時に考慮されません。
- [整合チェック] 機能を有効化して Web レイヤーを共有する場合に、[比較するフィーチャ] パラメーターのデータ ソースを含めます。