レビューアーのエラー結果の管理

Data Reviewer のライセンスで利用可能。

チュートリアルのサマリー

この演習では、データ レビュー中に検出されたエラーを使用して、品質要件を満たしていないフィーチャを特定して修正します。また、エラー結果のステータスを更新して、進捗をドキュメント化します。

予定時間

30 分

ソフトウェア要件

ArcGIS Pro 2.4 以降

データ要件

このチュートリアルのデータは、「Data Reviewer for ArcGIS Pro Tutorial」ページから取得できます。このパッケージには、ArcGIS Pro プロジェクト パッケージと地方自治体サンプル データのサブセットが含まれています。データをダウンロードするには、次の手順に従います。

  1. Data Reviewer for ArcGIS Pro Tutorial」ページに移動します。
  2. [ダウンロード] をクリックします。
  3. ファイルをコンピューター上の便利な場所 (C:\Data_Reviewer_for_ArcGIS_Pro_Tutorial など) に抽出します。

プロジェクトを開く

この演習では、ArcGIS Pro を使用してプロジェクト パッケージを開き、そのコンテンツを確認します。

  1. 必要に応じて、ArcGIS Pro を起動してサイン インします。
    注意:

    Data Reviewer for ArcGIS Pro Tutorial データをまだダウンロードしていない場合は、上記のデータ要件をご参照ください。

  2. 開始ページにある最近使用したプロジェクトの下で、[別のプロジェクトを開く] をクリックします。
    メモ:

    すでにプロジェクトを開いている場合は、[クイック アクセス ツールバー][開く] プロジェクトを開く をクリックして、手順 4 に進みます。

  3. [開く] ページの [開く] の下で、[コンピューター] をクリックし、[参照] 参照 をクリックします。
  4. [プロジェクトを開く] ダイアログ ボックスで Data_Reviewer\Exercise_6 フォルダーを参照します。
    メモ:

    Data_Reviewer\Exercise_6 フォルダーは、Data Reviewer for ArcGIS Pro Tutorial パッケージを展開したディレクトリにあります。

  5. DataReviewerArcGISProTutorial_Exercise6.ppkx を選択します。
  6. [OK] をクリックします。
  7. プロジェクトが開き、イリノイ州ネイパービルにズームした都市データを含む地形図ベースマップが表示されます。

エラー結果のレビュー

エラー結果は複数のワークフローから作成されます。これには、整合チェックを使用したフィーチャの自動整合チェック、および信頼できるソースに対してデータを視覚的にレビューする際に作成されたレッドラインなどの半自動ワークフローが含まれます。作成方法にかかわらず、これらの結果はジオデータベースに格納され、一元管理と既知のデータ エラーのレポートが可能になります。

この演習では、[レビュー結果] ウィンドウを使用して、整合チェック中に作成された結果を参照します。[レビュー結果] ウィンドウを使用して、データ整合チェックの結果を表示、操作、および管理できます。

  1. [カタログ] ウィンドウで [レビュー結果] を展開します。
  2. [セッション結果] を展開し、[1 : ArcGIS Pro Tutorial] を右クリックして、[開く] をクリックします。

    [レビュー結果] ウィンドウが開き、以前の演習で作成したエラー結果が表示されます。この情報には、結果のライフ サイクルとステータス、エラーの一意識別子とソース、説明的なタイトル、および他のエラーに対するエラーの重要度が含まれます。

  3. [編集] タブの [Data Reviewer] グループで [品質の管理] をクリックして、[品質の管理] タブをアクティブにします。
  4. [品質の管理] タブの [結果] グループで、[シンボル表示] をクリックし、[レビュー結果] ウィンドウに表示されたエラー結果について、エラー レイヤーをアクティブなマップに表示します。
    ヒント:

    [シンボル表示] メニューには、表示設定を管理するための対話型のコントロールが含まれています。

  5. [レビュー結果] ウィンドウの [レビュー結果] メニューから、[フィーチャ結果] フィルターをクリックして、マップ内のフィーチャと行に関連付けられたエラー結果のみを表示します。
  6. [ID] 列ヘッダーをダブルクリックして、エラーを昇順に並べ替えます。

    [レビュー結果] ウィンドウ

  7. フィーチャ 9 の行エキスパンダー (+) をクリックして、結果の詳細を表示します。

    行が展開して、詳細が表示されます。これには、エラーの説明、ユーザー定義のメモ、およびエラーの特定、修正、検証に関連付けられたユーザー名などのライフ サイクル情報が含まれます。

    レビュー結果の詳細

  8. エラー結果の行ヘッダーをダブルクリックして、エラーに関連付けられたフィーチャにズームして選択します。

    エラー状態のフィーチャが選択され、マップがそのフィーチャにズームします。

  9. [レビュー結果] ウィンドウで別の結果の行ヘッダーを右クリックしてから [画面移動] をクリックします。

    エラー状態のフィーチャが選択され、マップがそのフィーチャに画面移動します。

既存フィーチャのエラーの修正

レビューアーのエラー結果は、3 つの別々のフェーズを推移する定義されたライフ サイクルに従います。すべてのエラーは、レビュー フェーズで開始されます。ここでは、エラーが評価され、必要に応じて修正操作を行います。エラーを修正する (または、例外としてマークする) と、修正済みフェーズに進みます。ここでは、適用された修正が適切であることを保証するために関連するフィーチャが評価されます。適切に修正されたエラーは、確認済みフェーズに移動します。確認し不合格だったエラーは、追加作業のためにレビュー フェーズに戻します。

この演習では、いくつかのエラー結果をレビューして編集を実行し、品質要件を満たしていないフィーチャを修正します。フィーチャの修正後、エラー結果のステータスを更新します。

  1. [レビュー結果] ウィンドウの [ID] 列ヘッダーをダブルクリックして、結果を昇順に並べ替えます。
  2. フィーチャ 204 の行ヘッダーを右クリックし、[ズーム] をクリックします。

    フィーチャが選択され、マップが Mill School 施設ポイント フィーチャにズームします。ポイントをポリゴン フィーチャの中心に移動し、編集を保存する必要があります。

  3. MILL School の敷地のフィーチャを移動、回転、またはサイズ変更します。
    ヒント:

    フィーチャを適切に修正するには、[コンテンツ] ウィンドウで、その他のレイヤーをアクティブにする必要がある場合があります。

  4. [FacilitySitePoint (ID: 323)] についても、ステップ 2 ~ 3 を繰り返します。
  5. 両ポイントを移動した後、[レビュー結果] ウィンドウで [FacilitySitePoint (ID: 204)][FacilitySitePoint (ID: 323)] を選択します。
  6. 選択したエラーの行ヘッダーを右クリックして、[結果の更新] をクリックします。

    [結果の更新] ウィンドウの [レビュー] フェーズの下に各結果が表示されます。

    [結果の更新] ウィンドウ

  7. ツリー ビューで [FacilitySitePoint (ID: 204)] 結果を選択します。
  8. [ステータス] ウィンドウで [修正ステータスの更新] ドロップダウン矢印をクリックし、[解決済み] を選択します。
  9. [修正メモ] テキスト ボックスに、「施設ポイントを移動した」と入力します。
  10. [ステータス] ウィンドウで [結果を自動的に確認] チェックボックスをオフにします。
    メモ:

    [結果を自動的に確認] がオンの場合、修正されたエラー結果は確認済みフェーズに自動的に移動されます。

  11. [適用] をクリックします。

    エラーのステータスが [解決済み] に変更され、ツリー ビュー内の [修正] フェーズの下に表示されます。[レビュー結果] ウィンドウ内の結果のアイコンも変更されます。

  12. [FacilitySitePoint (ID: 323)] についても、ステップ 7 ~ 11 を繰り返します。

これで、両結果は修正フェーズになりました。

欠落フィーチャ エラーの修正

この演習では、欠落フィーチャに関するエラーをレビューして編集を実行し、そのフィーチャをデータベースに追加します。欠落フィーチャの作成後、エラー結果のステータスを更新します。

  1. [レビュー結果] ウィンドウの [ID] 列ヘッダーをダブルクリックして、結果を昇順に並べ替えます。
  2. フィーチャ [<Null>] の行ヘッダーを右クリックし、[画面移動] をクリックします。

    マップは、欠落道路中心線フィーチャ (N MAIN ST) の位置に画面移動します。エラーを修正するには、この位置に新しいフィーチャを作成する必要があります。

    道路中心線フィーチャ

  3. [編集] タブの [フィーチャ] グループで、[作成] をクリックします。

    [フィーチャ作成] ウィンドウに、アクティブな [マップ] ビューのフィーチャ テンプレートが表示されます。

  4. [フィーチャ作成] ウィンドウで、[道路 - 一般道路] 中心線フィーチャ テンプレートをクリックして、[ライン] ツールをアクティブにします。
  5. [マップ] ビューで、13th AVE 内の下から開始してクルドサックの新しい Cornerstone Church 内で終了する新しい道路中心線をスケッチします。
    道路中心線

    [フィーチャ作成] ウィンドウに、編集が属性制約ルールに違反していることが示されるエラーが表示されます (要件 ID 1 - 道路中心線は交点で分割すること)。

    要件 ID 1 - エラー
  6. エラー メッセージを閉じて Esc キーを押します。

    この操作により、無効なスケッチが消去されます。

    メモ:

    マップ内のフィーチャの属性ルールをレビューするには、次の手順を実行します。

    1. コンテンツ ウィンドウでフィーチャ レイヤーを選択します。
    2. [コンテンツ] ウィンドウで、[道路中心線] レイヤーを右クリックし、[設計 - 属性ルール] をクリックします。[属性ルール] ウィンドウおよびタブが表示されます。

  7. [フィーチャ作成] ウィンドウで、W 14th AVE の交点から開始して Cornerstone Church 付近のクルドサック内で終了する新しい道路中心線スケッチを作成します。

    マップ上に新しい道路中心線フィーチャが作成されます。

    新しい道路中心線フィーチャ

  8. [レビュー結果] ウィンドウで、フィーチャ [<Null>] の行ヘッダーを右クリックし、[画面移動] をクリックします。

    マップは、欠落しているサイト アドレス ポイント フィーチャの位置に画面移動します。エラーを修正するには、この位置に新しいフィーチャを作成する必要があります。

    サイト アドレス ポイント フィーチャ

  9. [フィーチャ作成] ウィンドウで、[サイト アドレス ポイント - 現在] フィーチャ テンプレートをクリックして、[ポイント] ツールをアクティブにします。
  10. [マップ] ビューで、エラー結果の場所に新しいサイト アドレス ポイント フィーチャをスケッチします。
  11. [フィーチャ作成] ウィンドウに、編集が属性制約ルールに違反していることが示されるエラーが表示されます (要件 ID 3 - サイト アドレス ポイントは、建物フットプリントの範囲内であること)。

    要件 ID 3 - エラー

  12. エラー メッセージを閉じて Esc キーを押します。

    この操作により、無効なスケッチが消去されます。

  13. [フィーチャ作成] ウィンドウで、建物フットプリント フィーチャの境界線内に新しいサイト アドレス ポイントを作成します。

    マップ上に新しいサイト アドレス ポイント フィーチャが作成されます。

    新しいサイト アドレス ポイント フィーチャ

  14. 両方のフィーチャの作成が完了したら、[レビュー結果] ウィンドウで RoadCenterline (ID: NULL) および SiteAddressPoint (ID: NULL) エラーを選択します。
  15. 選択したエラーの行ヘッダーを右クリックして、[結果の更新] をクリックします。

    [結果の更新] ウィンドウの [レビュー] フェーズの下に各結果が表示されます。

    [結果の更新] ウィンドウ - [レビュー] セクション

  16. 赤色の [レビュー] 親ノードをクリックします。
  17. [ステータス] セクションで [修正ステータスの更新] ドロップダウン矢印をクリックし、[解決済み] を選択します。
  18. [修正メモ] テキスト ボックスに、「欠落フィーチャを作成済み」と入力します。
  19. 必要に応じて、[結果を自動的に確認] チェックボックスをオフにします。
    メモ:

    [結果を自動的に確認] チェックボックスがオンの場合、修正されたエラー結果は確認済みフェーズに自動的に移動されます。

  20. [適用] をクリックします。

これで、両結果は修正フェーズになりました。

エラー結果の確認

エラー結果が修正フェーズになった後に、別の解析者が修正済みのフィーチャをレビューし、正しく解決されていることを確認できます。ワークフローに含まれている確認によって、エラーを確認済みフェーズに移動し、エラー ライフ サイクルを終了することができます。

この演習では、すべてのフィーチャが適切に修正されたことを確認し、修正フェーズ内の関連するエラーのステータスを更新します。

  1. [結果の更新] ウィンドウで、[修正] フェーズ内の [RoadCenterline (ID: 0)] をクリックします。
  2. [ステータス] ウィンドウで [確認ステータスの更新] ドロップダウン矢印をクリックし、[受理] を選択します。
  3. [確認メモ] テキスト ボックスに、「エラー確認済み」と入力します。
  4. [適用] をクリックします。

    エラーのステータスが [受理] に変更され、ツリー ビュー内の [確認] フェーズの下に表示されます。[レビュー結果] ウィンドウ内の結果のアイコンも変更されます。

  5. [SiteAddressPoint (ID: 0)] についても、ステップ 1 ~ 4 を繰り返します。

    レビュー結果の確認済み結果

    これで、修正したエラーがすべて確認されました。

  6. [クイック アクセス] ツールバーで、必要に応じて [保存] ボタン 保存 をクリックして、プロジェクトを保存します。

エラー結果をプロジェクトに追加し、レビューアー バッチ ジョブまたはマップ ベースのレビューアー ルールを使用してプロジェクトに実装した構成済みチェックによってデータを整合チェックすることで、品質保証ワークフローが完了しました。これで、データ レビュー中に検出されたエラーのレビュー、修正、および確認が完了しました。

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