GNSS (GPS) デバイスをコンピューターに接続すると、任意のマップかシーンでデバイスの現在位置の表示とトラッキングを行うことができます。マップまたはシーンでデバイスの位置を表示できるようにすると、デバイスの動きをトラッキングしてポイント フィーチャクラスへの更新を記録するのに使用できます。
マップまたはシーンでデバイスの現在位置を表示しながら、[デバイスの位置] ウィンドウを開いて GNSS デバイスの信号、精度、位置に関する重要な詳細を表示できます。
位置の表示
マップまたはシーンにデバイスの位置を表示するには、次の手順に従います。
- マップまたはシーンの [ビュー] タブの [デバイスの位置] グループで、[位置の有効化] 分割ボタン の上半分をクリックします。
マップまたはシーンに位置が表示されます。[デバイスの位置] タブがリボンに表示され、追加のコントロールにアクセスできます。
- [候補の位置に移動] をクリックしてデバイスがあるエリアまでマップ上を移動します。
デバイスの位置オプションで設定する [精度の閾値] パラメーターは、デバイスの位置を表すポイント シンボルの見た目を制御します。デバイスの信号が良好で、必須の精度条件が満たされている場合、シンボルはデバイスの方向または方位角を示す白い矢印が内側に付いた青い円になります。円形の枠線 (精度バッファーと呼ばれる) をオンにすることで、信号の精度のレベルを表示できます。
精度は周囲の地形の特性と利用できる衛星の数に影響されます。信号が弱かったり情報が不足していて精度条件を満たせないと、青い円形のシンボルが赤に変わります。信号の状態について知らせる警告メッセージが [デバイスの位置] ウィンドウに表示されます。
デバイスの位置を表すシンボルは変更できません。また、位置を有効にした時にアクティブだったマップまたはシーンにのみデバイスの位置が表示されます。他のマップまたはシーンで位置を有効にするには上記の手順を繰り返す必要があります。
メモ:
シーンでは、Z の絶対値を使用して位置マーカーの現在の標高が表示されます。
位置表示設定の構成
[デバイスの位置] タブには、GNSS ナビゲーションやデータ収集とともに使用するツールと設定があります。これらの設定を使って、位置が変化したり、マップまたはシーンの周囲に移動したときのキャンバスの表示方法を指定できます。
この設定を行うには、[位置の表示] チェックボックスをオンにしてマップ上にデバイスの位置を描画します。この設定はデフォルトでオンになっています。いつでも現在のマップまたはシーンでこの設定のオンとオフを切り替えられます。デバイスは依然としてアプリケーションに接続しているため、デバイスの信号を引き続き使用してビューを操作できます。
[精度バッファー] チェックボックスをオンにして、マップ上でデバイスの位置ポイントシンボルの周囲に外側の円を表示します。この外側の円は、デバイスの位置を示す可能性が高いエリアを表します。円が大きい場合は、確実性が低い (または信号が弱い) ことを示します。[位置の表示] をオフにすると精度バッファーもオフになります。
メモ:
精度バッファーの端ではピクセルが目立つ場合があります。 アプリケーション オプションのアンチエイリアス設定を調整することで、バッファーの表示を滑らかにできます。詳細については、「表示オプションの設定」をご参照ください。
自動パン操作モード
マップでデバイスの位置を表示できるようにした後で、マップを手動で移動してデバイスの位置を表示できます。[マップ] の [デバイスの位置] タブの [ナビゲーション] グループで、[位置にズーム] をクリックしてデバイスの現在位置までマップをズームします。同様に、[候補の位置に移動] をクリックして、ビューのズーム レベルを変えずにデバイスの位置までマップまたはシーンを移動します。
必要に応じて、自動パン操作モードを有効にできます。このモードでは、位置を変更すると自動的にビューが変更されます。[中心に維持] ボタン をクリックして設定を有効にします。ボタンをもう一度クリックすると設定が無効になります。このモードがアクティブになっていると、デバイスの位置は常にマップの中央に表示されます。新しい位置情報を受信し、マップが定期的に更新されます。
マップの範囲を超えて移動した際にのみ自動的に画面移動するには、[ビュー内に維持] をクリックしてこのモードをアクティブにします。マップでデバイスの位置がマップの中央に表示され、ビュー内で現在位置が維持されます。
[トラックアップ モード] ボタン をクリックして、マップまたはシーンの方位を調整することで、マップまたはシーンのビューの上部が常にデバイスと同じ方向を向きます。ボタンをもう一度クリックすると、マップのデフォルトの回転の角度のビューに戻ります (ほとんどの場合北が上)。
自動パン操作モードが有効になっている場合、ビューの範囲の変更はナビゲーション履歴に保存されません。前の範囲や次の範囲への移動はできません。手動でビューを画面移動、ズーム イン、またはズーム アウトすると、上記のすべてのモードが自動的にオフになります。