3D レイヤーを操作する場合は、複数のフィーチャがシーン内の同じスペースで競合する可能性があります。これにより、フラッシュの異常が発生することがあります。このような描画の問題 (多くの場合、Z 値の競合と呼ばれる) を解決するには、レイヤーの表示優先度を設定して、そのレイヤーを強制的に上に描画します。たとえば、テクスチャ処理されたマルチパッチ レイヤーを、同じスペースで競合する別のマルチパッチ レイヤーの前面に描画したい場合は、テクスチャ処理されたマルチパッチ レイヤーの表示優先度を別のレイヤーよりも高く設定します。
注意:
Z 値の競合が発生する場合にのみ、表示優先度を調整してください。描画の異常やアーティファクトが生じていない場合は、表示優先度の設定をそのままにしておきます。必要ないときに表示優先度を設定すると、シーンにアーティファクトが生じる可能性があります。
表示優先度を設定するには 2 つの方法があります。レイヤーのショートカット メニューにある表示優先度コマンドを使用して、表示スタック内でレイヤーを前方または後方に移動できます。これは、Z 値の競合を解決するためのお勧めの方法です。この方法で問題を解決できない場合、または非常に多くのレイヤーに表示優先度が割り当てられている場合は、[表示優先度] ダイアログ ボックスを使用して、シーンのすべてのレイヤーの設定を調整します。
3D レイヤーの表示優先度の設定
- [コンテンツ] ウィンドウで、Z 値の競合が発生している 3D レイヤー ([3D レイヤー] カテゴリ内) を右クリックします。
- [表示優先度] を選択して、次のいずれかをクリックします。
- [最前面へ移動] では、表示優先度が、すべての 3D レイヤーの中で最も高い値に設定され、同じ 3D スペースで競合している他のレイヤーの上にこのレイヤーが描画されます。
- [前面へ移動] では、選択したレイヤーの表示優先度が 1 つ上がります。
- [最背面へ移動] では、レイヤーの表示優先度が解除されます。
- [背面へ移動] では、表示優先度が 1 つ下がります。
シーンのすべてのレイヤーの表示優先度の管理
すべての 3D レイヤーの表示優先度を管理するには、[表示優先度] ダイアログ ボックスを開き、各レイヤーの表示優先度を設定します。
表示優先度のデフォルト値は 0 です。ほとんどの場合、すべてのレイヤーで表示優先度の値を 0 にしておきます。Z 値の競合や他の描画異常が発生している場合は、優先レイヤー (他のレイヤーの上に表示したいレイヤー) を表示優先度 1 に設定します。複数のレイヤーで表示優先度を 0 以外に設定しても、何のメリットも得られません。多くのレイヤーが存在する場合は、列を並べ替えて、テーブルの編成を改善できます。レイヤーをアルファベット順、または表示優先度の設定順に並べ替えます。並べ替えは、表示優先度の設定に影響しません。
メモ:
前のセクションで説明したように、レイヤーのショートカット メニューにある表示優先度コマンドを使用して表示優先度の値が設定されている場合があります。必要に応じて、[表示優先度] ダイアログ ボックスを使用して、このようにして設定された表示優先度の設定を再設定できます。
- [表示] タブの [シーン] グループで、[表示優先度] をクリックします。
- [表示優先度] ダイアログ ボックスで、レイヤーの表示優先度を設定します。
- [OK] をクリックします。