アダムス図法 (第 2 図法)

説明

アダムス図法 (第 2 図法) 投影は、世界を正方形で表現します。この投影法は、1925 年に Oscar S. Adams が考案した 2 つの投影法の 1 つです。この図法は、正方形の四隅を除き、正角です。Adams が作成した元の設計でマップを投影すると、赤道と中心子午線が正方形の対角線として表示されます。

この投影法のメリットは、テッセレーション化またはモザイク化できる点です。1979 年、Athelstan Spihaus が、Robert Hanson、Ervin Shmid (National Geodetic Survey 所属) の協力を得て、この投影法や類似の投影法を用いて世界海洋地図を作成しました (以下の 2 つ目の画像をご参照ください)。

回転楕円体の赤道は Esri で作成しました。アダムス図法 (第 2 図法) 投影は ArcGIS Pro 2.5 以降と ArcGIS Desktop 10.8 以降で使用できます。

アダムス図法 (第 2 図法) の例
正軸のアダムス図法 (第 2 図法)。
アダムス図法 (第 2 図法)、Spilhaus 氏の構成を用いた例
Spilhaus 氏の構成を用いたアダムス図法 (第 2 図法)。

投影のプロパティ

次のサブセクションでは、アダムス図法 (第 2 図法) のプロパティについて説明します。

経緯線

赤道アスペクトでは、赤道と中心子午線は、正方形の対角線となる直線として投影されます。天底子午線は赤道で歪曲する直線として投影され、これがマップの正方形のアウトラインとなります。その他の子午線は複素曲線です。緯線は、中心子午線に沿って不等間隔で、最寄の極地点に対してくぼんだ形状になる複素曲線です。赤道から離れるにつれて、その間隔は大きくなります。両極は、正方形の対角に配置するポイントとして投影されます。経緯線は赤道と中心子午線に対して対称的です。

歪み

アダムス図法 (第 2 図法) は正角図法です。方向、角度、形状は、無限小スケールで維持されます。正角性は正方形の四隅で失われます。極地と天底子午線周辺の面積が大きく強調されます。赤道アスペクトの歪みの値は、赤道と中心子午線で対称的となります。

使用法

この投影法は、世界地図を正方形で表現したり、大きく平らなサーフェスをテッセレーション化またはモザイク化する以外の用途は特にありません。

パラメーター

アダムス図法 (第 2 図法) のパラメーターは次のとおりです。

  • 東距
  • 北距
  • 縮尺係数
  • 方位角
  • 中心の経度
  • 中心の緯度
  • XY 平面回転

ソース

Adams, O. S. (1929). Conformal projection of the sphere within a square. Washington: U.S. Coast and Geodetic Survey Special Publication 153.

Snyder, J. P. and Voxland, P. M. (1989). An Album of Map Projections. U.S. Geological Survey Professional Paper 1453. Washington, DC: United States Government Printing Office.

Spilhaus, A. (1983). "World ocean maps: The proper places to interrupt." Proceedings of the American Philosophical Society, 127(1), p. 50-60