ワグナー図法 (第 5 図法)

詳細

ワグナー図法 (第 5 図法) は、世界地図を折衷擬円筒図法で投影します。

この図法は、1949 年に Karl Heinrich (Karlheinz) Wagner が考案しました。この図法は ArcGIS Pro 1.2 以降と ArcGIS Desktop 10.4 以降で使用できます。

ワグナー図法 (第 5 図法) の例
グリニッジを中心にしたワグナー図法 (第 5 図法) による地図投影を示します。

投影のプロパティ

次のサブセクションでは、ワグナー図法 (第 5 図法) のプロパティについて説明します。

経緯線

ワグナー図法 (第 5 図法) は擬円筒図法です。中心子午線以外の子午線は、部分楕円です。中心に対してくぼんだ形状であり、緯線とは直角に交差しません。緯線は不等間隔の直線です。赤道、両極、中心子午線は直線として投影されます。経緯線は赤道と中心子午線に対して対称的です。

歪み

ワグナー図法 (第 5 図法) は正角でも正積でもありません。一般に、形状、面積、距離、方向、角度に歪みが生じます。歪みのパターンは他の折衷擬円筒図法と似ていますが、この図法では面積の歪みは中程度です。高緯度の面積は強調されます。角度の歪みは地図の中心では軽微ですが、エッジに向かうにつれて大きくなります。歪みの値は、赤道と中心子午線で対称的となります。

使用法

ワグナー図法 (第 5 図法) は一般的な世界地図に適しています。

制限事項

ワグナー図法 (第 5 図法) は球体でのみサポートされます。楕円体の場合、半長軸が半径として使われます。

パラメーター

ワグナー図法 (第 5 図法) のパラメーターは次のとおりです。

  • 東距
  • 北距
  • 中央子午線

ソース

Wagner, K. H. (1949). Kartographische Netzentwürfe. Leipzig: Bibliographisches Institut.