ArcGIS Pro で、フォルダーやエンタープライズ データベースをデータ ストアとして、ArcGIS Enterprise のポータルのフェデレーション サーバーに登録できます。データ ストアは、フェデレーション サーバーがアクセスして、Web レイヤーのソース データとして使用する権限が与えられているデータを格納している任意の場所です。登録済みデータ ストアからのデータを使用する Web レイヤーは、参照によって共有できます。このとき、ソース データをサーバーにコピーする必要はありません。また、ArcGIS Pro を使用して、データ ストアの編集および削除を行うこともできます。
ArcGIS Enterprise 10.8.1 以降で、ポータル コンテンツのアイテムとして新しいデータ ストアの表示、作成、および管理を行います。ArcGIS Server Manager を使用している場合は、ポータル アイテムを作成せずにデータ ストアの追加および管理をすることができますが、ArcGIS Pro の場合は追加および管理ができません。
データ ストアを作成するには、登録済みデータ ストアに対するポータル権限が必要です。これは、公開者と管理者ロールのデフォルト権限です。データ ストアの所有者や組織の管理者は、データ ストアを管理 (編集/削除) できます。
ArcGIS Enterprise 10.7 以前のバージョンでは、ポータルを通してではなく、直接フェデレーション サーバーを通してデータ ストアを操作します。管理者または公開者の権限が与えられている組織のメンバーは、データ ストアの作成や管理をすることができます。このヘルプ トピックには、以前の ArcGIS Enterprise バージョンの場合のワークフローの違いについてのメモが含まれています。
ArcGIS Enterprise ヘルプ内の別の「データの登録の前提条件」をご参照ください。
データ ストアの表示
ArcGIS Enterprise 10.8.1 以降のバージョンの場合、ArcGIS Pro を使用して、データ ストアをアイテムとしてポータルに表示できます。
- リボンの [共有] タブをクリックします。[管理] グループにある [データ ストア]
をクリックします。[登録済みデータ ストアの管理] ウィンドウが開きます。デフォルトでは、ウィンドウ上部のドロップダウン リストが [ポータル アイテム] に設定されます。
- 必要に応じて [マイ コンテンツ] ボタン
をクリックしてビューをフィルタリングします。自分が作成して所有している登録済みデータ ストアがウィンドウに表示されます。
- [共有] ボタン
をクリックして、共有しているポータルにデータ ストアを表示します。
ビューのフィルタリング方法により、自分が所有しているデータ ストア、共有しているデータ ストア (あるいは両方) を表示できます。 - ドロップダウン矢印をクリックしてフェデレーション サーバーをクリックし、サーバーに直接登録されているけれどもポータル アイテムではない既存のデータ ストアの他に、サーバーに登録されているすべてのポータル データ ストア アイテムを表示します。
メモ:
ArcGIS Enterprise 10.7 以前のポータルの場合、これがデータ ストアを表示する唯一の方法です。
データベースのデータ ストアとしての登録
Web レイヤーがエンタープライズ ジオデータベース内のソース データを編集する場合も含めて参照するようにするには、そのデータベースを自分のポータルとフェデレートされているサーバーに登録する必要があります。
- リボンの [共有] タブをクリックします。[管理] グループにある [データ ストア] をクリックします。
[登録済みデータ ストアの管理] ウィンドウが開きます。(このウィンドウは、[一般] タブの [場所] の [Web レイヤーとして共有] ウィンドウからも開くことができます)。
- ウィンドウ上部で、ドロップダウン リストが [ポータル アイテム] に設定されていることを確認します。[追加] ボタン
をクリックして、[データベース] 
をクリックします。メモ:
ArcGIS Enterprise 10.7 以前のポータルの場合、[ポータル アイテム] オプションはドロップダウン リストに表示されません。データ ストアを作成するフェデレーション サーバーを選択します。
- [データ ストアの追加] ダイアログ ボックスで、タイトルおよびタグを指定します。
これは、データ ストア ポータル アイテムの必須メタデータです。
メモ:
ArcGIS Enterprise 10.7 以前のポータルの場合、ダイアログ ボックスの名前は [データベースの登録] です。タイトルおよびタグの代わりに、データ ストアの名前を指定します。次の手順で示すポータル フォルダーを指定するオプションはありません。
- 必要に応じてフォルダーを指定して、データ ストア アイテムを自分のポータルに含めます。
デフォルトでは、アイテムはコンテンツのルート レベルに格納されます。既存のフォルダーを選択するか、ドロップダウン メニューを使用してフォルダーを作成することができます。フォルダーを参照することもできます。
- 次の 2 つの方法のいずれかにより、公開者のデータベース接続を追加します。
- [追加] をクリックします。[データベース接続] ダイアログ ボックスの接続プロパティを入力し、[OK] をクリックします。詳細については、「ArcGIS Pro でのデータベース接続」をご参照ください。
- [インポート] をクリックします。[既存のジオデータベースを選択] ファイル ブラウザーで、既存のデータベース接続ファイル (*.sde) を参照して [OK] をクリックします。
公開者データベースは、サーバーに登録するデータを含んでいるデータベースです。
- [データ ストアの追加] ダイアログ ボックスで、公開者とサーバーが別のデータベースを操作する場合は、[公開者のデータベース接続と同じ] チェックボックスをオフにします。[追加] または [インポート] をクリックして、サーバーがアクセスできるデータベース接続を指定します。
ArcGIS Enterprise ヘルプ内の別のデータを登録するシナリオを学びます。
メモ:
ArcGIS Enterprise 10.7 以前のポータルの場合、この設定は [データベースの登録] ダイアログ ボックスに表示されます。サーバーを以前に [フェデレーション サーバー] ドロップダウン リストから指定したため、[作成] をクリックしてデータ ストアを作成できます。
- データ ストアを追加するサーバーのチェックボックスをクリックします。複数のオプションを選択することができます。
- 必要に応じて [整合チェック]
をクリックして、サーバーがサーバー データベースにアクセスできることを確認します。データベースがアクセス可能であれば、確認
がサーバーの横の [ステータス] 列に表示されます。アクセスできない場合は、エラー 
が表示されます。接続は、データ ストアを作成するときに自動的に有効になります。 - [共有] の下で、データ ストアを共有する方法を指定します。
- [すべての人に公開] - このオプションを選択すると、データ ストアがパブリックになります。誰もがコンテンツにアクセスして表示することができます。
- [組織] - このオプションを選択すると、データ ストアを組織内のすべての認証済みユーザーと共有できます。
- [グループ] - 所属するグループおよびグループのメンバーとデータ ストアを共有できます。
- [作成] をクリックします。
データ ストアが作成され、[登録済みデータ ストアの管理] ウィンドウに表示されます。
フォルダーのデータ ストアとしての登録
Web レイヤーがフォルダー内のデータを参照するようにするには、そのフォルダーを自分のポータルとフェデレートされているサーバーに登録する必要があります。
- リボンの [共有] タブをクリックします。[管理] グループにある [データ ストア] をクリックします。
[登録済みデータ ストアの管理] ウィンドウが開きます。(このウィンドウは、[一般] タブの [場所] の [Web レイヤーとして共有] ウィンドウからも開くことができます)。
- ウィンドウ上部で、ドロップダウン リストが [ポータル アイテム] に設定されていることを確認します。[追加] ボタン をクリックして、[フォルダー]
をクリックします。メモ:
ArcGIS Enterprise 10.7 以前のポータルの場合、[ポータル アイテム] オプションはドロップダウン リストに表示されません。データ ストアを作成するフェデレーション サーバーを選択します。
- [データ ストアの追加] ダイアログ ボックスで、タイトルおよびタグを指定します。
これは、データ ストア ポータル アイテムの必須メタデータです。
メモ:
ArcGIS Enterprise 10.7 以前のポータルの場合、ダイアログ ボックスの名前は [フォルダーの登録] です。タイトルおよびタグの代わりに、データ ストアの名前を指定します。次の手順で示すポータル フォルダーを指定するオプションはありません。
- 必要に応じてフォルダーを指定して、データ ストア アイテムを自分のポータルに含めます。
デフォルトでは、アイテムはコンテンツのルート レベルに格納されます。既存のフォルダーを選択するか、ドロップダウン メニューを使用してフォルダーを作成することができます。フォルダーを参照することもできます。
- 公開者のフォルダーのパスを入力します。あるいは、[参照] ボタン
をクリックしてフォルダーを参照し、[OK] をクリックします。公開者フォルダーは、サーバーに登録するデータを含んでいるフォルダーです。
- 公開者とサーバーが別のフォルダーを操作する場合は、[公開者のフォルダー パスと同じ] チェックボックスをオフにして、サーバーがアクセスできるフォルダーのパスを入力するか、参照します。
ArcGIS Enterprise ヘルプ内の別のデータを登録するシナリオを学びます。
メモ:
ArcGIS Enterprise 10.7 以前のポータルの場合、この設定は [フォルダーの登録] ダイアログ ボックスに表示されます。サーバーを以前に [フェデレーション サーバー] ドロップダウン リストから指定したため、[作成] をクリックしてデータ ストアを作成できます。
- データ ストアを追加するサーバーのチェックボックスをクリックします。複数のオプションを選択することができます。
- 必要に応じて [整合チェック] をクリックして、サーバーがサーバー フォルダーにアクセスできることを確認します。
フォルダーがアクセス可能であれば、確認
がサーバーの横の [ステータス] 列に表示されます。アクセスできない場合は、エラー が表示されます。接続は、データ ストアを作成するときに自動的に有効になります。 - [共有] の下で、データ ストアを共有する方法を指定します。
- [すべての人に公開] - このオプションを選択すると、データ ストアがパブリックになります。誰もがコンテンツにアクセスして表示することができます。
- [組織] - このオプションを選択すると、データ ストアを組織内のすべての認証済みユーザーと共有できます。
- [グループ] - 所属するグループおよびグループのメンバーとデータ ストアを共有できます。
- [作成] をクリックします。
データ ストアが作成され、[登録済みデータ ストアの管理] ウィンドウに表示されます。
データ ストアの編集
データ ストアを登録した後で、データ ストアを必要に応じて編集できます。たとえば、ソース データの場所を変更した場合は、公開者またはサーバーのパスの更新が必要な場合があります。
- リボンの [共有] タブをクリックします。[管理] グループにある [データ ストア] をクリックします。
- [登録済みデータ ストアの管理] ウィンドウの上部で、ドロップダウン リストが [ポータル アイテム] に設定されていることを確認します。
メモ:
ArcGIS Enterprise 10.7 以前のポータルの場合、データ ストアは [フェデレーション サーバー] リスト内の選択したサーバーの下に表示されます。
- データ ストアをクリックするか、マウス ポインターを合わせて選択して、[編集]
をクリックします。[データ ストアの編集] ダイアログ ボックスで、次のプロパティを編集することができます。
- データベースから作成したデータ ストアの、公開者のパスワードまたはサーバー データベース接続
- フォルダーから作成したデータ ストアの、公開者またはサーバー フォルダー パス
- データ ストアを追加するサーバー
- データ ストア共有プロパティ
メモ:
ArcGIS Enterprise 10.7 以前のポータルの場合、最初の 2 つのプロパティのみが編集可能です。
- データ ストアのプロパティを編集して、[保存] をクリックします。
データ ストアの削除
フェデレーション サーバーがデータ ストアにアクセスする必要がなくなった場合、データ ストアを削除できます。
- リボンの [共有] タブをクリックします。[管理] グループにある [データ ストア] をクリックします。
- [登録済みデータ ストアの管理] ウィンドウの上部で、ドロップダウン リストが [ポータル アイテム] に設定されていることを確認します。
メモ:
ArcGIS Enterprise 10.7 以前のポータルの場合、[ポータル アイテム] ドロップダウン リストはありません。データ ストアは、[フェデレーション サーバー] リスト内の選択したサーバーの下に表示されます。
- データ ストアをクリックするか、マウス ポインターを合わせて選択して、[削除]
をクリックします。 - プロンプトに対して [OK] をクリックし、データベースまたはフォルダーを登録解除します。