概要
1 つ以上のポイント ファイルに関する統計情報をポリゴンまたはマルチパッチ出力に生成します。
図
使用法
ポイント データ ファイルを含むフォルダーが入力として選択された場合は、ファイル接尾辞を入力する必要があります。ただし、ファイル入力の場合には必要ありません。
集計オプションを使用しない場合、フィーチャ属性テーブル内に存在する統計情報は、入力された各ポイント ファイルのポイント数、平均ポイント間隔、最小 Z 値、最大 Z 値で構成されます。検出された入力ファイルごとに、別々の行が作成されます。ポイント間隔は、入力ファイル内のポイントが、各入力ファイルの XY 範囲で等間隔に配置されているという前提で見積もられています。
作成される各フィーチャは、入力ファイルの XY 範囲を含みます。フィーチャは、2D ポリゴンまたは立ち上げられたマルチパッチ フィーチャとして作成できます。これらは、上下の Z 値がファイルの標高値の範囲を表す 3D バウンディング ボックスを提供します。ArcScene または ArcGlobe を使用して、マルチパッチを 3D で視覚化できます。
入力ファイル内のクラス コードごとに統計情報をまとめるには、集計オプションが便利ですが、各ファイルをスキャンして解析する必要があるので負荷が高くなるおそれがあります。
[ポイント ファイルの空間統計情報 (Point File Information)] によってレポートされるポイント間隔は正確なものではなく、推定です。指定されるポイント間隔は、ファイルのコレクションの傾向を調べたときの集計です。このツールでは、ファイルのバウンディング ボックスの面積をポイント数との概算比較が使用されます。最も正確なのは、調査対象のファイルの矩形範囲がデータで埋め尽くされている場合です。大規模な水域や調査エリアの外周にポイントが存在するファイルで、データが一部に偏って配置されているような場合は、正確な見積もりができません。
構文
arcpy.3d.PointFileInformation(input, out_feature_class, in_file_type, {file_suffix}, {input_coordinate_system}, {folder_recursion}, {extrude_geometry}, {decimal_separator}, {summarize_by_class_code}, {improve_las_point_spacing})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
input [input,...] | 解析されるポイント レコードを格納するフォルダーとファイルの組み合わせ。 Windows エクスプローラーでフォルダーを選択して、パラメーターの入力ボックスにドラッグすると、ツール ダイアログ ウィンドウでフォルダーを指定することもできます。 | File; Folder |
out_feature_class | このツールで生成されるフィーチャクラス。 | Feature Class |
in_file_type | 入力ファイルの形式を指定します。
| String |
file_suffix (オプション) | 入力としてフォルダーが指定されたときにインポートするファイルの接尾辞。このパラメーターは、入力フォルダーが指定されたときに必要です。 | String |
input_coordinate_system (オプション) | 入力データの座標系。 | Coordinate System |
folder_recursion (オプション) | 結果の生成にサブフォルダー内のデータを使用するかどうかを指定します。ツールは、サブフォルダー ディレクトリにデータの格納された入力フォルダーが選択されたときに、サブフォルダーをスキャンします。出力フィーチャクラスは、ディレクトリ構造で検出された各ファイルの行で生成されます。
| Boolean |
extrude_geometry (オプション) | 各ファイルにある標高範囲を反映した立ち上げられたフィーチャを使用して 2D ポリゴン フィーチャクラスとマルチパッチ フィーチャクラスのどちらの出力を作成するかを指定します。
| Boolean |
decimal_separator (オプション) | 整数部と小数部を区別するためにテキスト ファイルで使用される小数記号。
| String |
summarize_by_class_code (オプション) | クラス コード単位で LAS ファイルを集計するか、LAS ファイル単位で集計するかを指定します。
| Boolean |
improve_las_point_spacing (オプション) | 不規則なデータ分布が引き起こす過大な推定を減らすことができるように、LAS ファイルのポイント間隔の拡張評価を使用するかどうかを指定します。
| Boolean |
派生した出力
名前 | 説明 | データ タイプ |
min_point_spacing | 平均ポイント間隔。 | Double |
コードのサンプル
次のサンプルは、Python ウィンドウでこのツールを使用する方法を示しています。
arcpy.env.workspace = "C:/data"
arcpy.PointFileInformation_3d('las_files', "Test.gdb/two_las",
in_file_type="LAS", file_suffix="las",
input_coordinate_system="NAD 1983 UTM Zone 17N.prj",
decimal_separator="DECIMAL_POINT")
次のサンプルは、スタンドアロン Python スクリプトでこのツールを使用する方法を示しています。
'''****************************************************************************
Name: PointFileInformation Example
Description: This script demonstrates how to use the
PointFileInformation tool to create an output file that contains
all LAS files under a parent folder.
****************************************************************************'''
# Import system modules
import arcpy
# Set environment settings
arcpy.env.workspace = "C:/data"
lidarList = arcpy.ListFiles("*.las")
if lidarList:
# Set Local Variables
outputFC = "Test.gdb/output_las_info"
prj = "Coordinate Systems/Geographic Coordinate Systems/World/WGS 1984.prj"
extrudeGeom = True # Indicates whether to create extruded geometry shapes
sumClass = True # Indicates whether to summarize output by class code
decSep = "DECIMAL_POINT" # Identifies the decimal separator
#Execute PointFileInformation
arcpy.PointFileInformation_3d(lidarList, outputFC, "LAS", "las", prj,
"", extrudeGeom, decSep, sumClass)
print("Finished executing Point File Information.")
else:
print("There are no LAS files in {0}.".format(env.workspace))
環境
ライセンス情報
- Basic: 次のものが必要 3D Analyst
- Standard: 次のものが必要 3D Analyst
- Advanced: 次のものが必要 3D Analyst