Advanced のライセンスで利用可能。
概要
入力をオーバーレイ フィーチャで分割し、出力フィーチャクラスのサブセットを作成します。
[スプリット フィールド] パラメーターに割り当てた値が、分割後の各フィーチャクラスの名前になります。これらはターゲットのワークスペースに保存されます。
図
使用法
スプリット フィーチャ データセットはポリゴンである必要があります。
[スプリット フィールド] データ タイプは、文字でなければなりません。この一意の値が出力フィーチャクラスの名前になります。
スプリット フィールドの一意の値は、有効な文字で始まっている必要があります。ターゲット ワークスペースがジオデータベースである場合、フィールドの値は文字で始まっている必要があります。「350 度」内の数字で始まっているフィールド値の場合、エラーが発生します。例外: シェープファイル名は数字で始めることが可能であり、フォルダー ターゲット ワークスペースは数字で始まるフィールド値を許可します。
ターゲット ワークスペースはすでに存在している必要があります。
出力フィーチャクラスの合計数は、一意のスプリット フィールド値の数および入力フィーチャとスプリット フィーチャのオーバーレイ範囲によって決まります。
各出力フィーチャクラスのフィーチャ属性テーブルには、入力フィーチャ属性テーブルと同じフィールドが含まれます。
アノテーション フィーチャは、アノテーション文字列が配置される左下の開始点の スプリット フィーチャ ポリゴンに基づいて分割され、出力フィーチャに保存されます。
入力フィーチャクラスの属性値が出力フィーチャクラスにコピーされます。ただし、[フィーチャ レイヤーの作成 (Make Feature Layer)] ツールで作成した 1 つ以上のレイヤーを入力として使用し、フィールドの [比率ポリシーの使用] をオンにしている場合は、入力属性値の比率が計算され、出力属性値に適用されます。[比率ポリシーの使用] が有効な場合、オーバーレイ操作でフィーチャが分割されると、入力フィーチャの属性値の比率が出力フィーチャの属性に適用されます。入力フィーチャ ジオメトリが分割された比率に基づいて、出力値が決定されます。たとえば、入力ジオメトリが等分割された場合は、入力フィーチャの属性値の 1/2 が、新しい各フィーチャの属性値として割り当てられます。[比率ポリシーの使用] は数値フィールドにのみ適用されます。
注意:
ジオプロセシング ツールは、ジオデータベース フィーチャクラスまたはテーブル フィールドのスプリット ポリシーに従いません。
このツールは非常に大きなデータセットをタイル化し、パフォーマンスとスケーラビリティを向上します。詳細については、「大きなデータセットのジオプロセシング」をご参照ください。
このツールは、並列処理ファクター環境を優先します。環境が設定されていない場合 (デフォルト) または 0 に設定されている場合、並列処理は無効になります。この環境を 100 に設定すると、並列処理が有効化されます。
構文
arcpy.analysis.Split(in_features, split_features, split_field, out_workspace, {cluster_tolerance})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
in_features | 分割対象のフィーチャ。 | Feature Layer |
split_features | 表形式フィールドを含むポリゴン フィーチャ。このフィーチャの一意の値を使って入力フィーチャが分割され、出力フィーチャクラスの名前になります。 | Feature Layer |
split_field | 入力フィーチャの分割に使用する文字フィールド。このフィールドの値によって、各出力フィーチャクラスの作成に使用されるスプリット フィーチャが識別されます。スプリット フィールドの一意の値が、出力フィーチャクラスの名前になります。 | Field |
out_workspace | 出力フィーチャクラスを保存する既存のワークスペース。 | Workspace ; Feature Dataset |
cluster_tolerance (オプション) | すべてのフィーチャ座標 (ノードと頂点) の最短距離、および X 方向、Y 方向、XY 方向に座標を移動できる距離。座標の精度が低いデータには高い値を設定し、きわめて精度の高いデータセットには低い値を設定します。 注意:このパラメーターの値を変更すると、失敗または予期しない結果が発生する可能性があります。このパラメーターを変更しないことをお勧めします。ツール ダイアログのビューからは削除されています。デフォルトでは、入力フィーチャクラスの空間参照の [XY許容値] プロパティが使用されます。 | Linear Unit |
派生した出力
名前 | 説明 | データ タイプ |
out_workspace2 | 入力の分割によって作成されるフィーチャクラスを含むワークスペース。 | ワークスペースまたはフィーチャ データセット |
コードのサンプル
次の Python ウィンドウ スクリプトは、Splitツールの使用方法を示しています。
import arcpy
arcpy.env.workspace = "c:/data"
arcpy.Split_analysis("Habitat_Analysis.gdb/vegtype", "climate.shp", "Zone",
"C:/output/Output.gdb", "1 Meters")
植生レイヤーを気候帯ごとの異なるフィーチャクラスに分割します。
# Name: Split.py
# Description: Split vegetation layer into separate feature classes
# for each climate zone
# import system modules
import arcpy
# Set environment settings
arcpy.env.workspace = "C:/data"
# Split vegetation layer by climate zones, write to Output.gdb
veg = "Habitat_Analysis.gdb/vegtype"
splitFeatures = "climate.shp"
splitField = "Zone"
outWorkspace = "C:/output/Output.gdb"
clusterTol = "1 Meters"
arcpy.Split_analysis(veg, splitFeatures, splitField, outWorkspace,
clusterTol)
環境
ライセンス情報
- Basic: いいえ
- Standard: いいえ
- Advanced: はい