Business Analyst ライセンスで利用できます。
概要
2 つ以上のポリゴンのオーバーラップ量を計算します。オーバーラップは、交差部分上のポリゴンの範囲を示します。
オーバーラップした統計情報を詳しく記載したレポートを必要に応じて作成できます。
図
使用法
オーバーラップ面積を表すメトリクスは、出力フィーチャクラスおよびオプションのレポートに属性として含まれています。
データ ブラウザーから人口統計変数とライフスタイル変数を選択し、影響を受けるポリゴンの割合を定義する追加のフィールドを出力に返すことができます。
出力属性テーブルには、入力ポリゴン間の各オーバーラップの発生を示すレコードが含まれています。
デフォルトでは、4 つのメトリクスでオーバーラップ面積の割合を比較し、出力の個々のフィールドに返します。
- A1 - 面積の割合: ID 2 に対する ID 1 (ポリゴン ID1 の面積/ポリゴン ID2 の面積)
- A2 - オーバーラップしている面積の割合 (ポリゴン ID1 とポリゴン ID2 の交差部分の面積/ポリゴン ID1 とポリゴン ID2 の和集合の面積)
- A3 - ID 2 に含まれる ID 1 の面積の割合 (ポリゴン ID1 とポリゴン ID2 の交差部分の面積/ポリゴン ID1 の面積)
- A4 - ID 1 に含まれる ID 2 の面積の割合 (ポリゴン ID1 とポリゴン ID2 の交差部分の面積/ポリゴン ID2 の面積)
データ ブラウザーから変数を選択し、追加のメトリクスとして出力に含めることができます。
追加のメトリクスを選択すると、5 つの追加の出力フィールドが返されます。1 つ目のフィールドには、オーバーラップ エリア内の変数の値が含まれています。次の 4 つのフィールドは、標準メトリクスのパターンに準拠しているものの、面積ではなく変数値を使用します。
たとえば、今年の人口を使用すると、5 つの追加のメトリクス フィールドは次のようになります。
- populationtotals_totpop_cy - オーバーラップ エリア内の人口
- populationtotals_totpop_cy_A1 - 人口の割合 (ID 2 に対する ID 1)
- populationtotals_totpop_cy_A2 - オーバーラップ エリアの人口の割合
- populationtotals_totpop_cy_A3 - ID 2 に含まれる ID 1 の人口の割合
- populationtotals_totpop_cy_A4 - ID 2 に含まれる ID 2 の人口の割合
ポリゴンがオーバーラップしていない場合、出力フィーチャクラスにはジオメトリもレコードも含まれません。出力フィーチャクラスには、入力でオーバーラップしているジオメトリだけが含まれます。
ポリゴンは 1 つのフィーチャクラスから取得する必要があります。[マージ (Merge)] ツールを使用して、複数のフィーチャクラスを 1 つのフィーチャクラスにマージできます。
構文
arcpy.ba.MeasureCannibalization(in_features, area_id_field, area_description_field, out_feature_class, {store_id_field}, {create_report}, {report_title}, {report_folder}, {report_format}, {variables})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
in_features | オーバーラップに関する解析の対象となる入力ポリゴン フィーチャ。 | Feature Layer |
area_id_field | 入力レイヤー内の各フィーチャを一意に識別するフィールド。 | Field |
area_description_field | 入力レイヤー内の各フィーチャを説明するフィールド。 | Field |
out_feature_class | 入力レイヤー内でオーバーラップしているエリアが含まれる出力フィーチャクラス。 | Feature Class |
store_id_field (オプション) | 入力が商圏である場合に店舗を各ポリゴンに関連付ける一意の ID。 | Field |
create_report (オプション) | レポートを生成するかどうかを指定します。
| Boolean |
report_title (オプション) | レポートのタイトル。デフォルト値は、[オーバーラップ測定] です (Python では Measure Cannibalization)。 | String |
report_folder (オプション) | レポートが保存される出力位置。 | Folder |
report_format [report_format,...] (オプション) | レポートの出力形式。 | String |
variables [variables,...] (オプション) | 追加のオーバーラップ メトリクスの計算に使用される 1 つ以上の変数。例: 交差エリア内の人口と世帯の合計数、オーバーラップ エリアに分類される商圏内の人口と世帯の合計数のパーセンテージ。 | String |
派生した出力
名前 | 説明 | データ タイプ |
output_report | 出力レポート ファイル。 | File |
コードのサンプル
次の Python ウィンドウ スクリプトは、MeasureCannibalizationツールの使用方法を示しています。
import arcpy
arcpy.ba.MeasureCannibalization("SF_Stores_Rings", "AREA_ID", "AREA_DESC",
r"C:\ MyProject1\MyProject1.gdb\SF_Stores_RIngs_MeasureCannibalization",
"STORE_ID", "CREATE_REPORT",
"Measure Cannibalization",
r"C:\ MyProject1\MeasureCannibalization", "PDF")
ライセンス情報
- Basic: 次のものが必要 Business Analyst
- Standard: 次のものが必要 Business Analyst
- Advanced: 次のものが必要 Business Analyst