レポートを PDF にエクスポート (Export Report To PDF) (データ管理)

概要

ArcGIS Pro のレポートを PDF ファイルにエクスポートします。

レポートおよびレポートを追加、変更、共有する方法について、さらに学習します。

使用法

  • このツールは、ArcGIS Pro プロジェクトのレポートまたはレポート ファイル (*.rptx) から、PDF のレポートを作成します。

  • レポートまたはレポート ファイル定義内にクエリが存在する場合、既存のクエリに式が追加されます。

  • このツールは、レポート全体をエクスポートすることに加えて、特定のページをエクスポートするために、ページ範囲設定をサポートしています。

  • このツールは、開始ページ番号および総ページ数を変更するためのカスタム ページ番号オプションをサポートしています。

構文

arcpy.management.ExportReportToPDF(in_report, out_pdf_file, {expression}, {resolution}, {image_quality}, {embed_font}, {compress_vector_graphics}, {image_compression}, {password_protect}, {pdf_password}, {page_range_type}, {custom_page_range}, {initial_page_number}, {final_page_number})
パラメーター説明データ タイプ
in_report

入力レポートまたは *.rptx ファイル。

Report; File
out_pdf_file

出力 PDF ファイル。

File
expression
(オプション)

レコードのサブセットを選択するために使用する SQL 式。この式は、既存の式に加えて適用されます。SQL 構文の詳細については、「ArcGIS で使用されるクエリ式への SQL リファレンス」をご参照ください。

SQL Expression
resolution
(オプション)

エクスポートされる PDF の解像度 (DPI (Dots Per Inch) 単位)。

Long
image_quality
(オプション)

PDF の出力画像品質を指定します。画像品質オプションによって、ラスター化されてエクスポートに含められるデータの品質を制御します。

  • BEST利用できる最高の画像品質。これがデフォルトです。
  • BETTER高い画像品質。
  • NORMAL画像品質と速度の間での妥協です。
  • FASTER画像品質を下げるほど、より高速にレポートが生成されます。
  • FASTEST最も速くレポートを作成する最低の画像品質。
String
embed_font
(オプション)

フォントを出力レポートに埋め込むかどうかを指定します。フォントを埋め込むことによって、必要なフォントがインストールされていないコンピューター上で PDF を表示するときに、フォントのグリフから構築されたテキストおよびマーカーを正確に表示できるようになります。

  • EMBED_FONTSフォントを出力レポートに埋め込みます。これがデフォルトです。
  • NO_EMBED_FONTSフォントを出力レポートに埋め込みません。
Boolean
compress_vector_graphics
(オプション)

PDF 内のベクター コンテンツ ストリームを圧縮するかどうかを指定します。

  • COMPRESS_GRAPHICSベクター グラフィックスを圧縮します。トラブルシューティング用に圧縮されていないテキストが必要でない限り、このオプションを設定してください。これがデフォルトです。
  • NO_COMPRESS_GRAPHICSベクター グラフィックスを圧縮しません。
Boolean
image_compression
(オプション)

出力 PDF ファイル内の画像またはラスター データを圧縮するために使用される圧縮スキームを指定します。

  • NONE画像またはラスター データを圧縮しません。
  • RLEランレングス符号化圧縮を使用します。
  • DEFLATEデフレート、可逆データ圧縮を使用します。
  • LZWLempel-Ziv-Welch、可逆データ圧縮を使用します。
  • JPEGJPEG、非可逆データ圧縮を使用します。
  • ADAPTIVEページ上の画像ごとに最適な圧縮タイプを自動的に選択するアダプティブを使用します。多数の固有色を含む大きい画像には、JPEG が使用されます。他のすべての画像には、デフレートが使用されます。これがデフォルトです。
String
password_protect
(オプション)

出力 PDF レポートを表示するためにパスワード保護が必要かどうかを指定します。

  • PASSWORD_PROTECT出力 PDF レポート ドキュメントを開くために、パスワードが必要になります。
  • NO_PASSWORD_PROTECTパスワードを入力しないで出力 PDF レポート ドキュメントを開くことができます。これがデフォルトです。
Boolean
pdf_password
(オプション)

PDF を開くのを制限するためのパスワード。

Encrypted String
page_range_type
(オプション)

エクスポートするレポートのページ範囲を指定します。

  • ALLすべてのページをエクスポートします。これがデフォルトです。
  • LAST最後のページのみをエクスポートします。
  • ODD奇数ページをエクスポートします。
  • EVEN偶数ページをエクスポートします。
  • CUSTOMカスタムのページ範囲をエクスポートします。
String
custom_page_range
(オプション)

[page_range_type] パラメーターが [CUSTOM] に設定されている場合にエクスポートするページ。個別のページ、範囲、またはその組み合わせを、「1, 3-5, 10」などのように、カンマで区切って設定できます。

String
initial_page_number
(オプション)

ページ番号のオフセットを作成してレポートの最初にページを追加するためのレポートの初期ページ番号。

Long
final_page_number
(オプション)

エクスポートされた PDF の最後のページに表示するページ番号。

Long

コードのサンプル

ExportReportToPD (PDF へのレポートのエクスポート) の例 1 (Python ウィンドウ)

次の Python ウィンドウ スクリプトは、ExportReportToPDFツールの使用方法を示しています。

import arcpy
arcpy.ExportReportToPDF_management("C:/data/sample.rptx", "C:/data/samplePDF.pdf", 
                                   "STATEFIPS = 42", 96, 'BETTER', 'EMBED_FONTS', 
                                   'COMPRESS_GRAPHICS', 'ADAPTIVE', 
                                   'PASSWORD_PROTECT', "password", 'CUSTOM', 
                                   "1-10")
ExportReportToPDF (PDF へのレポートのエクスポート) の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

データ ソースに対して選択を実行した後に、ExportReportToPDF ツールを使用してレポートをエクスポートします。

# ExportReportToPDF.py
# Simple example of the Export Report to PDF tool
# Import system variables
import arcpy
# Set the workspace
arcpy.env.workspace = "C:/data/cities.gdb"
# Set local variables
in_layer = 'cities'
in_report = 'US Cities Report'
out_PDF = 'C/data/cities.pdf'
# Modify the report data source by selecting only the records where 
# POP1990 < 50000
arcpy.SelectLayerByAttribute_management(in_layer, 'NEW_SELECTION', 
                                        'POP1990 < 50000')
# Export the report with the layer selection set
arcpy.ExportReportToPDF_management(in_report, out_PDF)
ExportReportToPDF (PDF へのレポートのエクスポート) の例 3 (スタンドアロン スクリプト)

ExportReportToPDF ツールに加えて、Python API を使用します。

# ExportReporttoPDFAPI.py
# Simple example of exporting a report using Python
# Import system variables import arcpy
# Identify all parcel reports in a project aprx = arcpy.mp.ArcGISProject("C:/data/parcels/Parcels.aprx") report = aprx.listReports("Parcels Report")[0]
# Export the report with a definition query arcpy.ExportReportToPDF_management(report.name, "C:/data/parcels/ParcelsPDF.pdf",                                    ' "LotSize" > 325 ')

環境

このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。

ライセンス情報

  • Basic: はい
  • Standard: はい
  • Advanced: はい

関連トピック