概要
フィーチャクラス内のフィーチャに基づいて、そのフィーチャクラスの XY、Z、および M 範囲プロパティを再計算します。
1 つのフィーチャクラス内には、すべての座標に基づく空間範囲があります。この空間範囲を使用すると、フィーチャクラスをマップに追加して、すべてのフィーチャの中心を再設定し、表示することができます。フィーチャクラスがマップに追加されるごとに、そのフィーチャクラスに含まれるすべてのフィーチャが検証されるのではなく (この処理には長時間を要することがある)、認識されている最新の空間範囲を含む範囲プロパティがフィーチャクラスに割り当てられます。ただし、フィーチャクラス内のフィーチャを編集した場合に、この範囲プロパティが常に更新されるとは限りません。つまり、範囲プロパティの値には、各フィーチャの実際の空間範囲が含まれていない場合があります。このツールを実行すると、すべてのフィーチャが読み取られ、範囲プロパティが更新されます。
メモ:
XY、Z、および M 範囲は、空間参照ドメインと同じではありません。空間参照に含まれる XY、Z、および M ドメインには、フィーチャクラスに格納できる座標値の有効な範囲が定義されています。フィーチャクラスの範囲は、そのフィーチャクラス内にある座標値の実際の範囲を意味します。これらの範囲は、ドメインよりも大きくすることができません。
使用法
[フィーチャクラスの範囲を再計算 (Recalculate Feature Class Extent)] ツールを実行すると、ジオデータベース フィーチャクラスまたはシェープファイル (ポイント、マルチポイント、ライン、ポリゴン) が更新されます。
エンタープライズ ジオデータベースでは、範囲はフィーチャクラスのスキーマのプロパティとして使用されるため、排他スキーマ ロックを実行する必要があります。
このツールでエンタープライズ ジオデータベース フィーチャクラスを入力値として使用する場合は、どのバージョンでも、そのフィーチャクラスに含まれるフィーチャに基づいて範囲が算出されます。データベースが圧縮された後でこのツールを実行した場合を除いて、範囲の拡張と縮小はできません。
フィーチャクラスを編集する権限がない場合、このツールは正常に実行されません。
フィーチャクラスの範囲の再計算を取り消すことはできません。
範囲の値は、arcpy.Describe 関数の extent プロパティによって返されます。
注意:
このツールを実行すると、入力データが変更されます。詳しい説明および不適切なデータの変更を防ぐための方法については、「出力を伴わないツール」をご参照ください。
構文
arcpy.management.RecalculateFeatureClassExtent(in_features)
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
in_features | 更新するシェープファイルまたはジオデータベース フィーチャクラス。 | Feature Layer |
派生した出力
名前 | 説明 | データ タイプ |
out_features | 更新されたフィーチャクラス。 | フィーチャ クラス |
コードのサンプル
次の Python ウィンドウ スクリプトは、イミディエイト モードで RecalculateFeatureClassExtent ツールを使用する方法を示しています。これにより、フィーチャクラスの XY、M、および Z 範囲が再計算されます。
import arcpy
feature_class = r"C:\Data\europe.gdb\norway_cities"
arcpy.RecalculateFeatureClassExtent_management(feature_class)
ライセンス情報
- Basic: いいえ
- Standard: はい
- Advanced: はい