概要
バージョン非対応の履歴管理が有効なデータセットから、廃止されたアーカイブ レコードを削除します。
すべての編集の履歴は保持されるため、テーブルのアーカイブ履歴は時間の経過に伴い指数的に増大します。これは、ストレージとバックアップの管理に関する意思決定に影響します。また、システムに対してデータ量が大きくなると、パフォーマンスに影響する可能性があります。一部の組織は、バージョン非対応の履歴管理を使用しています。これは、特定の機能に必要ではあるが、履歴レコードの必要がないか重要でなくなった古いデータを切り取りたいためです。このツールを使用すると、すべての廃止された行、または指定した日付より古い行を削除できます。
使用法
このツールは、エンタープライズ ジオデータベースに格納されたデータセットのみをサポートしています。サポートされるデータベースには、次のものがあります。
- IBM Db2
- Microsoft SQL Server
- Oracle
- PostgreSQL
- SAP HANA
入力テーブルは、履歴管理が有効である必要があります。
入力テーブルは、バージョン非対応である必要があります。バージョン対応テーブルはサポートされていません。
このツールを実行するには、データ所有者としてジオデータベースに接続する必要があります。
データセットが最後に切り取られた日付には、フィーチャクラスまたはテーブルのプロパティ ダイアログ ボックスからアクセスできます。
構文
arcpy.management.TrimArchiveHistory(in_table, trim_mode, {trim_before_date})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
in_table | 切り取るアーカイブ履歴があるバージョン非対応の履歴管理が有効なテーブル。 | Table View |
trim_mode | アーカイブ履歴の切り取りに使用される切り取りモードを指定します。 メモ:ArcGIS Pro 2.6 では、削除切り取りモードのみが使用できます。
| String |
trim_before_date (オプション) |
この日付と時刻より古いアーカイブ レコードが削除されます。この日時は UTC で指定する必要があります。日付が指定されていない場合は、すべてのアーカイブ レコードが削除されます。 | Date |
派生した出力
名前 | 説明 | データ タイプ |
out_table | アーカイブ履歴が切り取られた状態の、更新された入力テーブル。 | テーブル |
コードのサンプル
指定した日付と時刻より古いテーブルのアーカイブ レコードを削除します。
import arcpy
arcpy.TrimArchiveHistory_management("C:\\MyProject\\myGdb.sde\\mydatabase.user1.Parcels",
"DELETE", "3/10/2020 10:28:56 AM")
環境
ライセンス情報
- Basic: いいえ
- Standard: はい
- Advanced: はい