概要
モザイク データセット、ネットワーク データセット、アノテーション データセット、ディメンション データセット、ArcMap のパーセル ファブリック、トレース ネットワーク、およびユーティリティ ネットワークのスキーマを現在の ArcGIS リリースにアップグレードします。データセットをアップグレードすると、そのデータセットで現在のソフトウェア リリースの新機能を使用できるようになります。
使用法
データセットをアップグレードする前に、[ジオデータベースのアップグレード (Upgrade Geodatabase)] ツールを使用して、データセットが格納されているジオデータベースを現在のリリースにアップグレードする必要があります。
データセットをアップグレードする前に、バックアップを作成してください。
ユーティリティ ネットワークの追加要件については、「ユーティリティ ネットワーク データセットのアップグレード」をご参照ください。
パーセル ファブリック データセットをアップグレードする際には、次の点を考慮する必要があります。
- 排他ロックが必要になります。つまりデータセットへのアクティブな接続を閉じる必要があります。これにはパーセル ファブリック レイヤー サービスの停止が含まれます。
- 入力パーセル ファブリックは、データベース パーセル ファブリックの所有者として、確立されたデータベース接続から取得する必要があります。
バージョン対応のアノテーション フィーチャクラスとディメンション フィーチャクラスはアップグレードできません。
アノテーション フィーチャクラスでは、テキスト グラフィックス以外のグラフィックスは、アップグレード プロセスでサポートされていないため、削除されます。それらの OID のリストが作成され、ツールのメッセージに含められます。
アップグレード後は、アノテーション データセットは ArcMap で使用できなくなります。次の表は、アノテーションのサポート状況を示したものです。
ArcGIS バージョン ArcGIS Desktop アノテーション ArcGIS Pro アノテーション ArcGIS Desktop 10.x
完全な読み取り、変更、および書き込みアクセス。
サポートなし。アノテーションにリンクされているフィーチャクラス、または同じフィーチャ データセット内のフィーチャクラスは読み取り専用になります。
ArcGIS Pro 1.x
読み取り専用アクセス。
サポートなし。アノテーションにリンクされているフィーチャクラス、または同じフィーチャ データセット内のフィーチャクラスは読み取り専用になります。
ArcGIS Pro 2.x
読み取り専用アクセス。
完全な読み取り、変更、および書き込みアクセス。
アップグレード後は、ディメンション データセットは ArcMap で使用できなくなります。
構文
arcpy.management.UpgradeDataset(in_dataset)
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
in_dataset | 現在の ArcGIS クライアント リリースにアップグレードするデータセット。 | Parcel Fabric Layer for ArcMap; Parcel Layer; Mosaic Layer; Network Dataset Layer; Trace Network Layer; Utility Network Layer; Annotation Layer; Dimension Layer |
派生した出力
名前 | 説明 | データ タイプ |
out_dataset | アップグレードされた入力データセット。 | ArcMap のパーセル ファブリック レイヤー; パーセル レイヤー; モザイク データセット; ネットワーク データセット レイヤー; トレース ネットワーク レイヤー; ユーティリティ ネットワーク レイヤー; アノテーション レイヤー; ディメンション レイヤー |
コードのサンプル
次の Python ウィンドウの例は、イミディエイト モードで UpgradeDataset 関数を使用する方法を示しています。
import arcpy
arcpy.UpgradeDataset_management("c:/Connections/city_data.sde/MontanaMD")
ライセンス情報
- Basic: はい
- Standard: はい
- Advanced: はい